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【名馬解説】凱旋門賞制覇に最も近づいたエルコンドルパサーについて考察

サイレンススズカについてのnoteが定期的に見られているので毎日王冠でサイレンススズカに負けたが凱旋門賞制覇に最も近づいたエルコンドルパサーについて考察する。年末年始の暇潰しによかったらご覧ください。
上記サイレンススズカの記事はこちら。

エルコンドルパサーが唯一負けたレースが毎日王冠なわけだが、負けた理由が明確にあったレースであった。
シンプルに高速決着は合わない欧州型の馬であったということだ。サイレンススズカとエルコンドルパサーどっちが強い?の単純比較は難しく、毎日王冠でサイレンススズカの走破時計は1分44秒9でこれが異常だっただけだ。
3着サンライズフラッグに5馬身つけての2着で、サンライズフラッグは次走天皇賞秋で3着の馬だ。

エルコンドルパサーとサイレンススズカの血統比較で適性がもろにわかるのだが、エルコンドルパサーは母父Sadler's Wellsであり、母サドラーズギャルはSpecialとLisadellの全兄弟の3×2である。Special といえばNureyevの母であり、Sadler's Wellsの母Fairy Bridgeの母である。
そんなごりごりの欧州血統の母にKingmamboである。Kingmamboの母父NureyevなのでSpecialとLisadellのクロスがあるわけだ。
エネイブルがSadler's Well3×2のように、重厚な血を重ねて欧州のビッグレースに向く馬が出る。

一方のサイレンススズカはサンデーサイレンスに母父Miswakiとスピードと持続力の血統。

時計勝負になればエルコンドルパサーのほうが分が悪い。毎日王冠はサイレンススズカが強すぎることももちろんだが、エルコンドルパサーにとっては適性外のレースでもあった。

その後のエルコンドルパサーのJCや海外での活躍や、産駒の長距離、ダート適性を見ると血統背景どおりの適性をしめしていたことがわかるだろう。

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