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アドマイヤムーンが種牡馬としてキングカメハメハと肩を並べられる条件がこれだ※無料記事

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夏競馬も終わり中山と阪神開催が始まる。秋の大舞台にむけてのステップレースが組まれており、ここでいくつネタをストックできるかで秋G1での結果が大きく変わる。

秋開催での注目ポイントは成長と劣化だ。

成長を感じる馬は怖いくらいに成長してくる。ただこの成長が厄介だったりする。

3歳だと春のイメージを持っていても、秋には血統表から読み取れるような適性にややシフトチェンジする馬もいる。

どういうことかというと、基本3歳クラシックで勝ち負けする馬は2000m程度が適距離の馬が多いのに2400mまでこなせる理由を探すとわかりやすい。

この秋開催〜冬にかけて4歳になっていく過程で成長し本来の姿を見せるようになっていくのだ。

ひとまずこの話しはこの話しで長くなりそうなのでおいておく。

今回はセントウルSで1番人気になるであろうファインニードルの父アドマイヤムーン産駒について考察してみる。

◯◯競馬場の何メートルが回収率▲▲%でという内容ではない。

そういう内容であればターゲットとかで月2500円とか払って調べてほしい。

ここではアドマイヤムーン産駒の本質について考えていく。

アドマイヤムーンがキングカメハメハと肩を並べているものとは?

※牝馬の質、生産牧場なども全然違うので全て同じ条件の比較検討はできないのは前提で読んでいただきたい。

さっそく本題にはいっていく。

ここまでのアドマイヤムーンとキングカメハメハの種牡馬成績を簡単に比較してみよう。

アドマイヤムーン 2009〜2016 出走頭数524頭 出走回数4,851回 勝利回数368回 重賞勝利 20勝

キングカメハメハ 2008〜2016 出走頭数1347頭 出走回数17,002回 勝利回数1,734回 重賞勝利105勝

種牡馬としての年数は1年しか違わないが、重賞勝ち馬出現としてはアドマイヤムーンが26頭に1頭で重賞ウイナーが出て、キングカメハメハが13頭に1頭重賞ウイナーが出る計算だ。

どの数字をとってもアドマイヤムーンがキングカメハメハと肩を並べているとは思えない数字だ。

距離別での比較でもいいが、そもそもキングカメハメハ産駒のロードカナロア一頭でアドマイヤムーン産駒全頭のG1勝ち数を越してしまうのでなんとも言えない。

では何で肩を並べているかといえば、各競馬場のレコード保持数だ。

JRA公式HPで競馬場別、2歳、3歳上の距離別でレコードとホルダーを把握することができるのだが、これを調べると120個ホルダー内、アドマイヤムーン5頭、キングカメハメハ5頭となっている。

ホルダー別種牡馬で言えば1位はもちろんディープインパクト。もうぶっちぎりだ。

2位タイでキングカメハメハ、マンハッタンカフェ、アドマイヤムーンなわけである。

アドマイヤムーンのレコードは1200m〜1600mまでの距離。

そして重賞勝利数20勝のうち1200m〜1600mで13勝、1800m以上で1勝、障害戦で6勝 という内訳だ。

アドマイヤムーン自身はクラシックでも主役候補でドバイドューティフリーやジャパンカップを勝ったように中距離メインで活躍していた馬で、その父エンドスウィープ、フォーティナイナーはばりばりのダート中距離馬であるのに産駒は牝馬の質の問題もあると思うが芝特化でさらに短距離によりにでているのが面白い。

アドマイヤムーンの重賞勝ち馬頭数や勝利数のわりにレコードホルダーが多いのがアドマイヤムーン産駒の最大の特徴だと思っている。

春の京王杯SCの超高速馬場で1400m1分19秒5。

これがアドマイヤムーンだ!

高速馬場の1200m〜1600mは要チェック

ここまでのアドマイヤムーンの重賞勝ちは上でお伝えした通り、1200m〜1600mに集中している。

そして全て芝のレースで良馬場での勝利が16、稍重の勝利が1、重・不良は0だ。

また外回りでの勝利が15に対し、内回り小回りの勝利が2。

これを象徴するかのように、重賞勝ちの傾向を見ていると開幕して間もなくの重賞、開催が進んでも時計が高速化している重賞に結果が出ているのは偶然ではないだろう。

・セントウルSは開幕2日ハクサンムーンとファインニードルが勝利。

・京都金杯は1日目

・シルクロードSは2日目

・アイビスサマーダッシュは2日目

・京成杯AH2日目

・京王杯2歳S3日目

開幕して間もなく高速馬場の割合が高い外回りの1200m〜1600mでのアドマイヤムーン産駒は常に要チェックと言っても過言ではない。

馬場や開催の進行での出し入れの一つとしてこのアドマイヤムーンというカードを持っているのといないとでは、予想するのでも噛み砕く濃度が大きく違うと思う。




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