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初めまして、ソックス♪と申します。
過去記事とは全く毛並みが違う記事となりますので
ご承知おきの程よろしくお願いいたします。

本記事はちょり様主導企画
「三鳳(天鳳三人麻雀鳳凰卓) Advent Calendar 2023」の1記事となります。
https://adventar.org/calendars/9511
外部麻雀サイト「天鳳」における3人麻雀鳳凰卓の競技人口増加に少しでも寄与できるよう記述いたしました。

初めに申し上げますが、本記事に戦術、戦略の類で
皆様の参考になることはほとんど書いておりません。
所謂自分語りの内容となります。
それでもよろしければ、
拙い記事ではございますがお目通し頂けますと幸いです。


①自己紹介

簡単に自己紹介させていただきます。
私が麻雀を知ったのは6歳ごろ、親が購入していた
スーパーファミコンのゲームに触れたのが切っ掛けとなります。

聖闘士星矢をオマージュした麻雀ゲーム

恐らく大多数の方がマリオやテイルズをプレイしている中、我が家にはダービースタリオン、パチンコ、麻雀しかゲームソフトがありませんでした。
その中でも麻雀はゲームのルールが全く分からないままプレイし、ラスボスを倒すまでに数年掛かっていたような記憶があります。

小学生頃にインターネット麻雀「東風荘」の存在を知り、いろんな人と麻雀が打てる!と目を輝かせながらマウスをクリックしていました。


古の東風荘プレイ画像

東風荘は現在の天鳳では排除されている
対局中のチャット
リアルタイム観戦
が導入されており、実力主義のゲームというよりは
コミュニティツールとしての側面が大きく出ていました。

初めは4人麻雀(以下四麻)を打っていましたが麻雀を打つにつれて
3人麻雀(以下三麻)って参加率が高くて結構楽しそうだぞと思い
徐々に三麻を打つようになりました。
現在の三麻2nd天鳳位「いちはら」や強豪「松井CS」などの方々が
当時東風荘を打っていたのが今思うと感慨深いです。

その環境で様々な出会いもありましたが今回は割愛します。
(現在の私の三麻の土台となる麻雀感を培った師と出会った、
中学生で地方から都内のオフ会へ足を運んだ、
声優田中理恵の父親を名乗るユーザの麻雀団体に所属して遊んだ、etc...)

三麻の試合数が1万戦を超えた2006年頃、
半熟荘(現天鳳の旧名)を知りました。
東風荘の強者が次々に天鳳に移籍しているという話を聞き、
私も興味があり2008年頃に天鳳に参戦しました。


ソックス♪ID

天鳳の操作しやすいUI,実力の指標となる段位システムも相まって打数も捗り
2009年4月に出来たての三麻鳳凰卓への参加権利を得ることができました。
(鳳凰卓は2009年2月頃に誕生しました。)

正直七段になるまでそこまで苦労しなかったことと
東風荘で鳳凰卓と同等の条件が必要な卓で打っていたこともあり
意外とそんなに段位を上げるのは難しくないのでは...?
と当時高校を卒業したての自分は思っていました。


まこと、あさはかなり



②三鳳で殴られる日々

東風荘で打っていた時の三麻ルールはツモ損、流局は親流れというのもあり
当時の私は確実にリードし、優位に立ったら相手を絶対に聴牌させずに自身が先制を取るという打ち方をしていました。

具体的には
1.親番で先制でダマれる時はほぼダマ
2.初牌の役牌は自分から切らずに必ず合わせ打つ
3.完全安牌手出し後の手出しが入った場合は100%聴牌だと認識して打つ
4.相手のリーチには聴牌からでないと押さない

その為こんなダマが日常茶飯事でした


小豆ダマ

三麻における様々な教科書、
先人のナレッジが蓄積された今なら簡単にわかる通り
以外の何物でもなく、こんな打ち方をしていたら絶対に勝てません。

当時は何の教科書もナレッジも無く、ただただ自分なりのロジックを構築し
結果が出るまでひたすらこんな打ち方で打っていました。
そして、ひたすら殴られ続けました。
しかし、運もあってか九段まではストレートに上ることができました。

この頃、天鳳では鳳凰卓配信における規制が存在しなかった為
当時最も活発だった配信サイト「Livetube」にて三鳳を配信していました。

そこで、しずく、神々クラスと出会い
それぞれ段位も年齢も近い事から仲を深めていきました。

このタイミングであぐらさんというこれまた別の三人麻雀配信者と出会い
招待制麻雀SNS「はこてんパラダイス」(通称はこパラ)に招待を頂きました。
今でいうmixiのようなものですね。

そこでいつも愚痴を綴っていました。
「何度打っても勝てない、勝てる気がしない。」
「負けてパソコン叩いたら壊れた。」
「たまに勝っても実力では大多数に負けている。どうすれば良いかわからない。今日も涙で前が見えない。それでも打つしかない。」
etc...

③「天鳳位を目指して」コミュニティ

こんなメンヘラな投稿はスルーされて当然ですがここで転機が訪れました
「貴方のひたむきな投稿に胸を打たれました、良ければ私が創立するコミュニティに所属してくれませんか?」
そう言って私をコミュニティ「天鳳位を目指して」に勧誘してくれた方。
その名は「laschil
今ではボードゲーム「アグリコラ」の本を出版して有名になられた方です。

コミュニティ「天鳳位を目指して」の所属者は以下の通りです。
・laschil                       アグリコラ本出版者
・精神srrt           後の4th天鳳位
・sigenori                    後の5th天鳳位
・abantes                    後の9th天鳳位
・あぐら                      サンマ配信者
・すずめクレイジー   後の4麻4th天鳳位
・神々クラス              サンマ九段複垢所持
・しずく                  後のサンマ十段4回
・こっこ                     当時高校生九段
・ゴウキ                     サンマ配信者
・神速★.com             サンマ十段たくさん回
・ソックス♪

今思うとそうそうたる面子でした。
彼らと暇さえあれば通話しながら牌譜検討をし、切磋琢磨しました。

その中で私の弱点が浮き彫りになっていきました。
「ソックスさんは山読みと手牌読みの精度が良い。放銃もほとんどしない。
 だけど、それが弱点かもしれない。」
「麻雀は入り目がある。見えてしまうが故に押せなくなる。
 時には放銃した方が良いこともある
 踏み込まなかったことが原因で捲られることもある。」
「放銃しないことが勝利ではない。
 最後に点数を一番持っていることが勝利なんだ。」
対応するな、対応させろ。」

ダマからの降りによる機会損失
放銃は悪という価値観の払拭
リーチの強さ

色々なことを彼らから学び、
そして私も私の技術をできる限り提供していきました。

切磋琢磨を続けた結果、精神さん、sigenoriさんが天鳳位になり
自分のことのように嬉しく、そして悔しかったのを覚えています。

私はというと八段に転落してから丸1年間段位変動はありませんでした。
段位変動が無さすぎて息抜きのために鳳東打てるようにしておこうと四麻に浮気していたりしました。
鳳東に参加する権利を得た後は再び三鳳メインで打っていましたが
2011年頃から就活等でプライベートの時間をあまり確保できなくなっていき
2012年前に一旦天鳳の世界からフェードアウトしてしまいました。

そこからおよそ7年間、麻雀とは無縁の生活をしていました。
仕事が忙しすぎて、酷い時期には朝5時半起床、25時半帰宅の生活を1年以上やっていたことがありました。

④リトライ

ようやく仕事が落ち着いた2019年、再び天鳳を開始しました。
ソックス♪IDは当然ログイン出来なかったため、
新規にIDを作成して打ち始めました。

neoソックス♪ID

また一からの登山となり億劫となりながらも
やはり麻雀は楽しく、早く三鳳で打ちたいという気持ちで溢れていました。

そんなこんなで三麻特上卓をひたすら打っていると


まさかのしずくから連絡がありました。
2012年以降全く連絡を取りあっていませんでしたが
偶然天鳳をお互い再開して、偶然三特で遭遇したようです。


偶然も重なれば縁だなと。


また上で戦おうぜと約束して打ち続けました。

打ち始めてから3週間後、再度三鳳への参加資格を
手に入れることができました。
また、この頃にTwitterを始めました。
三鳳に過去居ただけの私はもはや浦島太郎状態で
現在の戦術など何一つ分かっていませんでした。
今では当たり前のブロックという概念すら知りませんでした
その為、三鳳の今が知りたいと色々アンテナを伸ばすことにしました。
結果、たくさんの人と出会い、リアルで遊んだり、
三鳳オフにまで誘っていただけるようになりました。

現在に至り、自身が麻雀を打ち続けられた理由を少し考えてみました。
FPSやローグライクゲームのように毎回展開が異なるゲームだった
というのも一つの要素でしたが、やはり仲間の存在が大きかったのかなと
そう思います。
愚痴を聞いてくれる仲間
同じ三鳳という道を歩んでくれる仲間
バカみたいなツイートをする仲間
ツイッターのブロックから始まった仲間
これらは全て、でした。
もし麻雀を、三鳳を打っていなかったら
彼らと道が交わることは恐らくありませんでした。
だからこそ私は彼らに感謝します。




私と出会ってくれてありがとう。




⑤思い


さて、長くなりましたがここが本題です

三鳳ははっきり言って辛いです。

どれだけ打っても報われないことの方が多いです。
意気揚々と三鳳への切符を手にした人が
1日で切符を剝奪される様を何度も見てきました。
いつも九段あたりにいる強者が不調で五段まで転げ落ちる様も茶飯事です。
私自身、ポジティブ、ネガティブの感情どちらが多く発生するかで言えば
正直ネガティブな感情が多く発生します。
熱くなって連戦、連ラス、
当然ミスも増えてまたもラス。
こなくそ!と予約を押し続けてもすぐに立たない卓にじれったくなり
三特を押してみるもまたラスを引き、気が付けば平日なのに27時を迎え
敗北感とともにベッドイン。
こんな経験を皆さんもきっとする羽目になると思います。
メンタルにキて腹痛、頭痛に悩まされることもあるかと思います。






ですが、それでも三鳳で打ってほしい。
そして、出来る事ならいろんな三鳳民と縁を紡いでほしい。
※師匠弟子みたいなのはやめた方がいいと思います。
 特に師匠側が募集してたりするのは99%打算からのものです。






元々、麻雀は報われにくいゲームです。
時には自分や仲の良い相手でも憎くなる時もあります。
どんなに強く願っても捲り合いに負け続ける時もあります。
悔しさのあまり物に当たりたくなる時もあるでしょう。
酷い展開が続いてSNSに呪詛、罵詈雑言を書き殴ることもあるでしょう。




大丈夫です。
長期的に三鳳で打っている人はほぼ全員同じことをしています。
皆、その苦しみが分かります。

一部の過激な人以外、頑張っているあなたのことを
蔑んだり、罵倒したりしません。

私自身、たくさんの人に救われて未だに三鳳の檻に囚われています。
ほぼ全ての出会いに感謝しながらもがき続けています。

Twitterで出会い、救われ、今でも一緒に遊ぶ仲になった例。

この居心地の良い地獄を抜けた人は過去に22人しかいません。
そして抜けた人でさえ再度この甘美な地獄に身を投げる人もいます。




決して楽な道ではありません。
茨どころか道の形さえしていないかもしれません。
ですが、私はあなたにこの道を歩んでほしいと思います。

どれだけ苦しくても挫けないでほしい。
そして胸に刻んでほしい。




あなたの努力が報われる瞬間も必ず訪れるという事を。
あなたの頑張りは決して無駄にはならないという事を。





三鳳で出会ったあなた。
これから三鳳に旅立つあなた。




この文章を読んで貰えたことも何かのです。





三鳳の天辺、目指してみませんか?





最後は私の好きな言葉で締めさせていただきます。





さぁ、堕落する準備はOK?













⑥とは書いてみたものの


マジで勝てないんすよ、ここ。
マジで。
皆バケモノ強い。

三麻は四麻に比べて自身の局参加率が嫌でも高くなるから
自分のミスが結果に直結しやすいし
いい結果も悪い結果もズイっとメンタルに来るんよな。

だからさ~感情が高まる人ほど理不尽に耐えられなくて辛いと思うんよね。
俺もソーナノ。
メンタルボロボロ。
リーチ後危険牌掴んだ時とか「オォァッ!」とか叫んでるし
競り勝った時とかガッツポーズ決めてる。

助言ではないけれど打つ前にこれやった方がいいってのを載せます。
お風呂に入ってから打つ
 少しでも勝率を上げるために視界と脳内をクリアにしてから
 予約ボタンを押すのが好ましい。

回線の良い環境で打つ
 できれば有線の環境で打つと精神衛生上良い。
 スマホ版の通信は結構不安定なので事故要素は減らしておくと吉。

1,2試合観戦してから打つ
 自分が好きな人の観戦をするとよい。
 相手の手牌を伏せて自分ならこう選択する、
 ということを事前にトレースすることで実戦で気持ちスムーズに打てる。

メンチントレーニングをしてから打つ
 三麻の一撃必殺技、面前清一色
 自手で完結する待ち取りなどは可能な限り特訓しておくのが望ましい。

これくらいかしら。

後、三麻のトレーニングとして
相手の手の速度、打点を常に意識する癖をつけるといいと思う。
三麻の何切るは往々にして場面によって
同じ手牌でも正解が非常に変わりやすい。
例:233457p1156888s西
四麻ではこの7pを聴牌前に離すのは恐らく死罪。
しかし三麻では相手の打点、相手の相対速度、6pの濃度、7pの将来的な危険度から頻繁に先切るべき状況、先切らないべき状況が発生する。

かの不正三麻天鳳位「くうた」は言った。
三麻にセオリーは無いと。
彼が不正だったのは残念だが、それでも彼は強かった。
不正の無い個室で、俺やしずく、当時の九段十段連中を圧倒していた。



繰り返す、三麻にセオリーは無い。






もしセオリーを作れるとしたら、それはきっと現役のあなただ。
ともに、頑張ろう。

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