ツイオク

創作HP運用時の忘れられない失敗


私にはカフェインがあまり効かない体と思ってました。
普段コーヒーを飲んだからって眠気がきれいに飛ぶわけでもなく
今まで夕食のときに飲んでても普通に眠れていたし

しかし 他に飲むもんがないからって夜10時過ぎに
コーヒーにしたのはやっぱだめだったようで
夜中の4時ぐらいに目が覚めて
すぐ二度寝に陥るでもなく、ずーーっとうとうとしてました
うとうとしてる間も、何か回想やら考え事のようなもので頭がいっぱい

何故かこのとき 私の頭をいっぱいにしていたのは、
かつてHPの運用中に、せっかくの信用を暴落させる事態のことでした



10年以上前のことです。
当時は学生年齢で…というより引きこもり状態だったので、
まだバイト代もなく、自分のHPスペースを無料レンタルでやっていました。
当時はまだPCのパーツが今ほど激安じゃありませんでしたから
企業が提供する容量は、多くてもせいぜい100MBとか、そういう時代でした

しかも私は、無料でお借りしていながらに
ユーザーが興味を持つとも思えないジャンルの広告が
ヘッダーにドカドカと出るタイプのASPをめちゃくちゃ嫌っていて

「容量が大きくて、かつ、広告が目立たない」ということのみを
重視して住処を決定していました。

10年以上前だと、音楽配信は、まだMP3ではなくMIDIが主流でした。
2003年から2005年の初期までは、私もMIDIだけで作品を作っており、
その頃は、個人のHPや小説のBGMに、オリジナルMIDIが
駆り出される需要がすごく高かったです。

私の作品も、リンクウェアとBBSへの利用報告を条件に
BGMとして使ってOK というふうにしていたので
リンク効果で人が結構流れてきていて、気が付けば
放っておいても、IP重複しないアクセスカウンターが
毎日最低30人、多くて50人ぐらい回るようなサイトでした。



2005年以降、誕生日か何かで親にハード音源(SC-8850)を
買ってもらったので、めでたく初のMP3デビューを果たしました。
MP3デビューした後も、私は相変わらず
「広告が目立たないのが取り柄のASP」を使い続けていました。
これが間違いでした。

ある日、いつもなら30人ぐらい回ってるはずのカウンターが
夕方チェックしても、たったの3人ぐらいしか表示されてませんでした。

アレ?突然?なんで?

とは思ったものの、自分は普通にアクセスできているから
周囲の人間も普通にアクセスしているものだろう、と
思って疑いませんでした。

しかし次の日もその次の日も
カウンターが10人を超えることはなく
さすがにおかしいと思い始めていた頃
血相を変えた(と思えるような)文面のメールが届きました


「閉鎖されたんですか!!?」

( ゚Д゚)ハァ?


自分の存在価値をそこに依存してるようなHPを閉鎖なんか
するわけない、いつも通りにオープンザドアしている。
でもその常連さんが言うには
しばらくの間、私のHPに全くアクセスできないのだという。

なるほど、カウンターの数字が激減したのはこのせいだったか。
と納得するのもつかの間、
なんでそうなったのか?どうすれば復旧できるんだ?
ASPの障害情報などのページを慌てて確認するが
それらしい情報は出ていない。
つまりこれは自分のサイトのみに起きてるのか。

ASPから事前警告メールのひとつもありませんでしたから
真相は確かめられていませんが、おそらく転送量オーバーで、
管理者以外のIPを弾くようにでも設定されてたのかもしれません
そして後々利用規約を確認すると
見落としたのか、後から追加されたのか、
レンタル当所には無かったと思われる文言「音声ファイルは利用禁止」


( ´△`)アァー


音声音声というけれど
まじめに描き上げられたpng形式のイラストとかも
数MBとか行くことあるんだぞ。。。
そもそもでかいファイルを上げられないようにすれば
よかったこととも思うのだが。。。今更いうても仕方ない。

今みたいに便利なDropboxとかも無かった頃なので
私はそのHPスペースを引き払うしかありませんでした

とりあえず慌てて、別の無料ページを作り
自分のハンドルネームやら問題のHPのアドレスやら
検索に引っかかりそうな単語を一通りヘッダー付近に書き込んで
閉鎖じゃありません、障害が発生しています、移転します、
というような文言を置いといたけれども
その新規ページが検索に載るようになるまでが
そもそも時間が掛かるので、時すでに遅し、といった感じでした

移転後に再開しても、以前のようなアクセス数と活気が
私のサイトに戻ってくることはなく
「閉鎖したと思ってリンク外してました」という内容のメールが
数年後に届いたときには、さすがに切ないなとは…
思ったりしましたが、たぶんここまでが言い訳。


今や Twitter、note、OKmusic、SoundCloud、フリクルなど
いろんなSNSがあり、熱心に活動していれば、新たなファンを
獲得するのは決して難しくない時代になりました。
それでも、私が今アルバムを作ったとしたら
自己満足で終わってしまうことを見通しています。
つまるところ今の私は全然熱心になれてない。

パートの仕事を始めたり、話し相手を見つけたり、恋をしたり、
他のことで時間と心を割くようになれるにつれ
「作曲だけが取り柄」という中二病のような悲壮感は薄れていきました。
毎日HPに張り付いて更新し、ファンなんですと書き込みがあるたび
心底喜んでいた人間が、いつのまにやらどこへ旅立ったのかわからない。

ドロップアウト生活が人間らしいとは決して言い難かったけど
自分の価値について小さなことに一喜一憂していたあの頃は
感情の面では今の数倍充足感があったように思えてしまう。
私はこれからも16の彼女を追いかけていけるんだろうか。


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