夏、愛詠み

ホタル、セミ、ひぐらし。
子供の頃に夢中になった季節が、またここにある。
家族で水辺の周りをうろつき、緑の光を見つけては感激した。
きっとあれも幸せのひとつだった。

そして今も。
今日より辛くなった未来に、ふと思い出す昔のアルバムをつくっていく。
そしてその綺麗なアルバムは、できればあなたにもプレゼントしたい。

理不尽な理由でひとりぼっちになってしまっても。
そういえば 手を繋いで一緒に空を眺めた人がいたんだな、
ということを、ふと、思い出せるように、耳元に収納する。

生まれてきてくれて、ありがとう。