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作家インタビュー:リュードーー人生の最後の瞬間まで書きたい


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すでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、Web小説の早期から今日まで執筆を続けているベテランの「リュード」さんにお話を伺いました。

ーー小説家になりたいと思ったきっかけは何ですか?

リュード 元々のきっかけは、社会人になって働いて、収入も安定してお金もある程度貯まってきた時に、そろそろ身銭を切って自分のパソコンを買ってもいいだろうと思ったのが始まりです。
今はそうでもありませんが、当時はインターネット上で、いわゆる個人サイトというものが非常に流行っていました。個人でホームページを持って、そこを創作活動の拠点にするという方が大勢いました。ですので、当時はどこのプロバイダーも、個人でホームページを持って、自分で管理できるようにするというサービスを積極的に展開していました。
その個人サイトを自分の創作活動の拠点として利用する方が大勢いたということを知り、私もそれをやってみたいと思いました。ですが、私は絵心もないし、音楽の知識もありません。そこで、小説だったらなんとかできるのではないかと思って始めたのが創作活動の第一歩になります。

ーー自身の作品の中でいちばん魅力的だと思うところはどこですか?

リュード 緻密で丁寧な描写、特にキャラクターの心の機微を非常に綿密に書いていくところだと思います。
数年前から成人向けの作品も書いているのですが、いわゆる行為のシーンだけではなく、行為のシーンに至るまで、および行為の最中のキャラクターの心情の揺れ動きなどを注意して書くようになったことが、上記の魅力につながっていると考えます。

ーー自身の作品の中で読者の方にいちばん見てほしところはどこですか?

リュード やはり上述した通り、緻密で丁寧な描写に注目してほしいと思います。いわゆるライトノベルやweb小説ではなかなか味わえないような心の描写というものを、私としては非常に大切にして書いています。

ーー作品を執筆していていちばん楽しい瞬間はいつですか?

リュード キャラクターの動きや心情などが私のイメージとピッタリマッチした時です。そういう時は筆もよく乗りますし、自分でもなかなか良い出来になったと思うことが多いです。

ーー作品を執筆していていちばん難しい、あるいは辛いところはどこですか?

リュード 特にありませんが、強いて言うなら、キャラクターに悲しい思いをさせなければならない時です。事前にプロットなどで決めていたこととはいえ、書いていくうちに次第にそのキャラクターに愛着が湧いてくると、どうしてこんなプロットにしたんだろう、と心苦しくなることがあります。

ーー書くことへの情熱が途切れたことはありますか? また、連載中くじけそうになったときどのような手段で自分を奮い立たせますか?

リュード ありません。今の私から執筆活動を取ったら恐らくなにも残らなくなってしまいますので、私としては人生の最期の瞬間まで執筆活動を続けることが生きる上での目標です。

ーー作品を執筆するにあたっていちばんモチベーションになっているものは何ですか?

リュード 自分の作品で読者を笑顔にすること。読者が笑顔になっているところを想像すると、それを必ず実現してみせるという意欲が大きなモチベーションになっています。

ーーあなたはこれまで作品をいくつ書きましたか?

リュード 自分自身の作品やコミッション、同人誌など色々あるのですが、それらを全て合わせると恐らく200近くは書いているのだろうと思います。

ーーあなたがいちばんおすすめしたいあなた自身の作品と、その理由を教えてください。

リュード 「花の命は短くて(改)」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19914562
掌編程度の作品ですが、昔の私と今の私の違いを比べる上で好適な作品だろうと思います。

ーー一日のうち何時間を執筆に当てていますか?

リュード 平均すると3時間程度。休日など、特に予定のない日や大口の案件を抱えている場合は6時間程度を費やすこともあります。

ーーファンから応援メッセージをもらったときに、どんな気持ちになりますか?

リュード やはりとても嬉しいと思います。滅多にもらうことはありませんが、たまにもらったりすると、「あぁ、続けてきてよかった」と感慨に浸ることもあります。

ーー作品を読んで応援してくれるファンにどのような言葉を贈りたいですか?

リュード いつも応援ありがとうございます。皆様の応援やファンレターが、私の執筆活動の大きな励みとなっております。

ーーまた、今後はどのような作品を書いていきたいですか?

リュード 特定のジャンルにこだわらず、自分が「書きたい」と思ったものを書く。もしくは、コミッション活動を通じで、より作風の幅を広げていけたらと思っております。

ーー作家として、日常生活と執筆活動のバランスをどのように取っていますか?

リュード 20年以上前から執筆活動を始めて、その時からずっと気を付けていることは「全く書かない日を作らないこと」。
とにかく毎日なにかを書く。どんなに仕事が忙しくても書く。たとえ一行でも、一単語でも、最悪一文字でもいいから書く習慣を止めないこと。
そうすることで、自分の中で執筆活動を習慣化していけば、おのずと日常生活とのバランスも取れてくると思います。

ーー「ネオページ」に対してどのような期待をお持ちですか?

リュード 個人的には小説家を志す人たちへの一つの選択肢になってほしいと思っています。
私が創作を志した時は、今ほどインターネットが発展しておらず、情報発信媒体も限られていました。
(なにしろTwitterすら存在していなかった)
現在は情報発信の方法も多様化し、それに伴い創作の志し方も多彩なものとなっています。
その選択肢の一つとして、今回のようなスカウト方式のようなものが定着していくと、創作界隈も非常に盛り上がっていくのではないかと思います。

ーー今回の長期委託は始まったばかりですが、このような委託の形式についてどのような感想をお持ちですか?

リュード 正直な話、信じられない、というのが最初の感想でした。
私のようなプロでもない素人作家が、このような企業からの委託を受けてよいのだろうかと。
ただ、せっかく私に白羽の矢を立ててくださったのであれば、その期待には全力で応えなければならない。
その思い一つで、今は物語を書き進めています。

ーー「ネオページ」へのメッセージの一語、お願いします。

リュード 私のようなものに声を掛けてくださったこと、非常に感謝しております。
これから、より良い物語制作ができるよう、精進してまいりますので、どうぞ今後とも、よろしくお願いいたします。

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