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はいふり第6巻 感想前半: 守り抜いた日常のなかで、少女たちの幸せは育まれる。

劇場版本予告も先日公開され涙と鼻息まじりの見るに耐えない生き物となったネオカル屋は、一足早いクリスマスプレゼントをゲットしてきたので、感想をしたためていこうと思います。特典は回れる範囲でアニメイト、とらのあな、メロンブックスをチョイスしました。冬服も天津風時津風も至高の極みですね。なにぶん文才もないので読みづらいとは思いますが生暖かい目でみて頂ければ幸い。それでは始まりです。


〜表紙〜

今巻で表紙に抜擢されたのはモモちゃん、ヒメちゃん、ミミちゃん、ミカンちゃん、ココちゃん、というクリエイティブでクッキングな面々。あとマッチもポスターで友情出演ですね。夢中で図画工作に取り組むヒメモモの表情が生き生きしていて微笑ましいです。ミミちゃんが阿部かなり先生を指差して見えるのもじわじわきます。マッチの魅力がまだ表現しきれてないとか言いそうだな…。

あと個人的な楽しみにしているそでの作者コメント。さーて今回はどんな…………2、20年ぶり………!?!????(宇宙五十六の画像)。どうしてそんなことに(困惑)。Twitterでのつぶやきを拝見するかぎり単に映画館で観なくなっただけで、映画自体は円盤などでご覧になっている模様。最近でいえばスパイダーバース(続編決定しましたね、やったぜ!)。是非四半世紀弱ぶりの劇場楽しんでいただければ。…そう劇場版もうすぐ会えるね。【追記】巻末コメントにて再び語られていたのでそちらで改めて。


〜第38話〜

納沙もピンチと艦隊バトルでピンチを経て夏休み手前。授業を終えた艦橋組がわいわいぞろぞろと学生寮(?)に戻ってくるところから始まります。

天津風から  高橋千華  と  山辺  がやってきた ▽

…上の呼び方がなんかしっくりくるんですけど戻しますね。扉絵はちーあゆと五十六。本編で大活躍な反動なのかコミックでは鳴りを潜めている我らが大提督の貴重なご尊顔であるぞ。晴風は復活しましたが遠洋実習に出ているわけではないので、授業以外はあいかわらず野良化して校内をうるついているようですね。

アプリよろしく晴風につっかかるちーちゃん。夏祭りイベントではわりと成長を感じますが、まあ人間ねっこの部分は変わりません。キャンキャン鳴いてる犬みたいでかわいいですね。それに怯えてミケちゃんの後ろに隠れるリンちゃんもかわいい。リンちゃん髪型モデルは、あっと先生の愛犬らしいので(おじピンのりフェス回より)、あながちその印象は間違ってないのかな。完全にちーちゃんの手綱を握っているあゆちゃんもなかなか。

ミケちゃんの笑顔と天性のスルー&解釈スキルはさすが曲者揃いの晴風をまとめ上げただけはあります。これは万里小路さんにもいえそうで、変人との会話が見たい2人です。お互い都合のいいように解釈して意気投合。

完全に自分の土俵で勝負させ、勝っても優位効果は1日きり、という晴風側になんの得があるのかよく分からない対決ですが、万里小路さんの登場で無事開幕。「いんたーばるっ」といい下界の嗜みにも臆せず飛び込むお嬢様、輝いてます。ですがその意気込みや虚しく玄人ちーちゃんの前に惨敗します。達人級とはいえこれは仕方ない。もう少し手ごころというか…(汗)。初心者に勝ったことを大喜びであゆちゃんへ報告しに行くちーちゃん、完全に犬です。尻尾フリフリが見えます。そんな彼女を聖人君子な立ち振る舞いで賞賛する万里小路さん、エレガントですわ!闇万里小路楓(必殺技みたいな並びだな)、RATtに感染したらこんな感じかな。普通にみたいぞ。

高級犬の威圧に怖じけずいたわんこは仕切り直しを認めます。突然くりだされるミケリンに読者は救急搬送されること必至。対決は短所を長所と捉えたリンちゃんの戦法で引き分け。関係ないけどリンちゃんの使用キャラかわよ(阿部かなり先生のキャラはみゃーこせんせぇもしすたーも皆んなよき)。天津風コンビ、今度は子供と親御さんみたいな印象。海の仲間は家族だもんね♪

掲載当時、出てきたばかりキャラクターを魅力満点に描いたエピソードでした。


〜第39話〜

器用な手つきで縫い縫いしてゆくつーちゃん。だけど君の後ろに黒い影!愉快を信条にするきみちゃんのダイレクトアタックを受けてしまいます。ただ彼女の場合はいたずらではなく、あくまで楽しむため。針を置いた上でのアタックです。ならヨシ!(よくないぞ?)。

作りすぎてしまったという作品のなかからセーターをきみちゃんにプレゼント。それをナチュラルに着ます。「おぉ…!!」。心の中のオーディエンスを何気ない仕草が心肺停止に追い込む。恐ろしい子です。

場面は変わって食堂へ。横須賀女子海洋学校の食堂が登場するのは「ローレライの乙女たち」以来でしょうか。大きな学校ですし、もしかしたら複数あるうちの1つかもしれません。

既視感のあるやりとりをするヒメモモの前にきみつーがやってきます。話しかけるのはきみちゃん、つーちゃんは最低限の受け答え、なんとも らしい対比。セーターを指摘されてどこか自慢げなのは気のせいでしょうか。

🍓『せーたぁかーーーーく!』

気のせいだったようです。納沙さえ気圧されるイロモノここにあり。モモちゃんの漫画評価でもそのリサーチ能力の一端もみせます。スマスマフォンフォン、阿部先生はときどき独特な擬音をつかいます。話の流れでモモちゃんの将来の話題になりますが、思い悩むよりとにかく行動に移す彼女のスタンスはとても憧れます。たった10年と少し生きただけで将来をかっちり決めろという方が難しい話なんですよ。

話に花を咲かせ解散したのち、きみつーは夏休み、自分たちの家庭事情を話し始めます。入学から波乱つづきだったのは時津風も同じ、腹を据えた話がやっとできたようですね。注目を受けたくないつーちゃんのお願いに対するきみちゃんの返しがまさしく冒頭でのやりとりと繋がります。まったくお互い相当惚れ込んでると見た、合掌。

同じくコミック初登場コンビ。アプリでの衣装やストーリーを多分に踏まえたお話でした。公式監修が入ってはいるでしょうけど、阿部かなり先生の実際にアプリで引き当てたカードが下地になってるのかと。地産地消。


〜第40話〜

ミカンちゃん、栄養管理には気をつけていたはずですが、寝るまも惜しんだメニュー開発が祟り風邪でダウン。みなみさんのお世話になります。元気な有り余った晴風クルーとはいえ、アプリでのミケちゃんといい、高校生でも健康管理・治療は舐めてはいけません。

知らせはすぐ伝言ゲームのように広がり、どうしてこうしてお嬢様言葉を起因に一部では間違った受け取り方を…。2人の特徴をうまく組み合わせたやりとりですね。

心配した万里小路さんは代々伝わる漢方を持ってきてくれました。『飲むと、苦いですよ〜!』。保険医は薬を処方できないので、外部から半民間療法(それはそれでどうなのか…!?)。是非はともかく病は気の持ちようというやつですな。アプリで明かされたミカンちゃんの志望動機もそんな感じでしたね。

ほっちゃんあっちゃんの作ってくれたお粥に加えて、みなみさんがとっておきのゼリーを勧めます。年相応で和んじゃいました。

短いなかにあまり見ない組み合わせや掘り下げが詰め込まれていて感嘆しきり。


〜第41話〜

『私たちの夏休みはこれからよ!  

勝手に終わるなビーム!さんざん話題に上がった期末考査はすでに終わったようで、今回はその更に補習?を機関科4人が受け終えたところからスタート。お祝いといえば、アレだーーー!!!ノリと勢いで日々を過ごしてそうな彼女たちらしい場面です。

すっかり元気な姿を見せるミカンちゃんを含め、5人の新たな私服姿がお披露目。お買い物、ポートマーケットさんではないのかな?それぞれに似合った肩や腕を大きくだしたラフで涼しげな装いです。サクラちゃんエッッッッッ!!!!!「I’m a girl」は完全に艦ピンネタですね。

ミカンちゃんも誘って5人でお好み焼きパーティを開くことに。お好み焼きといえば店より自分の家で焼く方が多いので親近感。ただ女の子の部屋なのでしっかりと換気しないと悲惨なことになりそうで心配です。ホットプレートのやりとりから察するに陸へ上がってから寮で焼くのは初めてっぽい? ひみつメモで明かされていた内容をこうした作品として拝むことができるのは感謝感激ですね。プロフィールといえば4人は嫌いな食べ物もに通っていて、納豆・オクラ・なめこ・じゅんさい、と見事なヌルヌルジュルジュル具合。第6話でミーちゃんが納豆に苦戦していましたが、もしかするとレオちゃんも同じような苦悶の表情を浮かべていたのかもしれません。

そうこうしているうちに手際よく準備が進んでいきます。待っている間に5人の他愛もないやりとり。自分はお好み焼きとご飯の組み合わせ全然OKな人です。ただお好み焼きだけでもかなりお腹は膨らむので、メインで楽しみたいときには控えますかね。ひっくり返すのも難しい。失敗すると憂鬱な気分になります。切り方も色々あるっていうのはキュアサニーで知りました。嫌な事ke…そうでもないか。

締めは料理長?のナイスクルリン!阿部先生の天丼ネタは他の執筆作品でもみられて、わりとすきです。



ひとつの記事での読みやすい分量が分からんのですが、エピソードのキリもいいですし一度ここまでで区切らせていただきます。それでは!















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