フェンシング部OBの田山たかしがしばき隊のお友達向けにフェンシングのルールについて解説するよ〜

金メダル獲得記念で、たまにはマトモな記事を書きます。

フェンシングには三種目あります。水泳にクロール、バタフライ、平泳ぎなど複数の種目があるのと同じ。

今回金メダルを獲得したのはエペ。これが一番分かりやすい種目だけどフェンシングの中では異端。水泳で言ったら平泳ぎ。
頭から爪先までどこを突いてもOK。他の種目にある攻撃権というややこしい話もない。とにかく先に突けば勝ち。
牽制で相手の様子を見る状態が長く続き、見ててあまり面白くない。
決闘がルーツ(先に相手に流血させた方が勝ち)。

フェンシングの基本がフルーレ。初めてフェンシングを習うときは、フルーレから始める。水泳で言うとクロールに相当。
点数になるのは胴体だけ。頭・手足は点数にならない。
動作は「突く」のみ。
ややこしいのが攻撃権の概念。
攻撃権がない状態で相手を突いても点数にならない。

①攻撃権をゲット
②相手の胴体を突く

この2セットの動作で初めて点数になる。
じゃあ攻撃権を獲得するには何をすればいいのか。
「相手の剣を叩く」
これが攻撃権獲得の手段。

攻撃権を奪われたらどうすればいいのか。
叩き返せばいい。それでこちらに攻撃権が移る。

フェンシングのイメージとして、剣をせわしなくカチャカチャやってるのがあると思うが、あれは攻撃権の奪い合いをやってるわけ。

攻撃権の奪い合いをやって、隙をついて相手を突く。
これがフルーレ。

最後にサーブル。水泳で言うとバタフライ。完全に上級種目。
攻撃権の概念は先程のフルーレと同じ。
但し、「突く」に加えて「斬る」が加わる。
有効面は腰より上の上半身。腕とか頭もOK。
騎馬上の戦いがルーツなので上半身が有効面となっている。
サーブルは見てて一番ダイナミックでカッコイイ。
スピード感があり、斬るという動作が凄まじくかっこいい。


しばき隊のみんなに読んでもらえたら嬉しいです。

趣味:妖怪ウォッチ