「我々在日は祖国の粗相を看過するが、お前ら日本人は命がけで在日を守ってくれ」という記事は、逆に在日に対する嫌悪感を増幅させる。
この記事は完全に逆効果ですね。日本人の間に嫌韓のみならず在日に対する嫌悪感・不信感を増幅させることにしかなってない。以下、詳述します。
何人かの参加者が話し終わると、横浜市の在日コリアン3世だと名乗る女性（37）がマイクを握り、話し始めた。
「私は在日3世で、こうやって顔を出すのはできればやめたい。でも、そうは言っていられない。私は日本生まれ、日本育ちで、日本の学校に行ったので韓国語はしゃべれません。『なので韓国に帰れ』と言われても、帰れません」
「韓国語がしゃべれないので韓国には帰れない」は言い分にならない。例えば、中国残留孤児や曽我ひとみさんの子どもたちは、中国・北朝鮮生まれ、中国・北朝鮮育ちで、現地の学校に行ったので、日本語が話せないけど日本に戻ってきた。何故、在日韓国人は言葉が話せないと自分の国に帰れないのか。
「私たちはいま、生きるか死ぬかの瀬戸際にいると思っています。今の時代は、個人情報を簡単に渡せるので、突然いろんな人がやってきて、連れ出されて殺されるってことも想像しています」
「それは私だけじゃなくて、在日の人みんなが少しは考えていることです」
「そんな時代に、マスコミの人たち、日本人の人にお願いがあります。私は殺されても構いません。でも、私より若い世代、未成年、これから生まれてくる子どもがこの国で安全に生きていけるようにしてください」
在日韓国人が日本の人たちにそのように要求するなら、我々日本人は在日韓国人たちに「韓国が反日をやめるようなアクションをとること」を要求したい。何故そのようなアクションを取らないのか。在日韓国人が表立ってこのような政治活動をする場合は、決まって日本に対する要求のみじゃないか。あなた方が祖国に対して改善を要求したことがあるのか。これは在日韓国人のみならず在日朝鮮人にも通じる。「自分たちは祖国の問題を看過するが、日本人たちは我々を守ってくれ」ってのは都合が良すぎる話。
そしてこういう在日ばかりが表舞台に出てくることが、逆に在日に対する嫌悪感を増幅させている。メディアは「嫌韓報道は在日差別に繋がる」ともっともらしいことを言う前に、「祖国を批判しない在日の訴え」ばかり取り上げることが逆に在日を不利な状況に追い込んでることに早く気づくべき。
「日本人の人みんなに言いたいこと」。そう切り出すと、彼女は次のように願った。
「お友だちとか家族とかで『韓国って危ないよね』『謝罪、謝罪言い過ぎだよね』と言われた時に、『そうだよね』と流すことがあると思うんです」
「私も今まで、『中国人って声が大きいよね』と言われた時、『まあまあ』と適当に流した時がありました。でも、そういうのをやめませんか」
「『韓国人ってなんとかだよね』と言われた時、あなたがそう思わないんだったら『私はそう思わない』って言ってください。それで友だちと喧嘩になっても、別によくないですか」
「友達と喧嘩になっても別によくないですか」というなら、日本が韓国の反日に対して抗議・批判して喧嘩になっても別にいいわけです。そして民間の日本人が韓国の悪口を言ったっていいわけです。「日韓は喧嘩したらダメだけど、あなた方日本人は我々在日を友人と喧嘩をしてまでも守ってください」ってのもムシが良すぎる話。
「社会が崩壊しようとしている時に、そんな友だちいりますか？私たちの社会は急には変わらないけれど、ちゃんとそうやって一人一人が言うことで、半径5メートルは変えていくことはできる。いきなり人が変わったり、マスコミが明日から嫌韓報道をやめたりしません」
「でも、私たち一人一人にできることは小さなことだけなので、やってください。よろしくお願いします」
まさに日本は「韓国は友達ではない」と思って切り捨ててるわけです。
そして、在日韓国人一人ひとりが「反日をやめろ」と言い続けることで、韓国社会を変えることができる。何故それをやらない？「自分は努力しないが、お前ら日本人は努力して我々在日を守れ」という身勝手な思考だけが見えてくる。
BuzzfeedJapanのみならず、朝日新聞や毎日新聞などのリベラル系メディア全般に通じるんだけど、日本社会に対して多様性だの多文化共生だの言ってるくせに、在日の多様性は認めないんだよね。記事に出てくる在日は決まったパターンが有る。
「我々は被害者である。我々は差別されている。帰れと言っても帰れない。祖国の問題は私に言うな。日本人は我々を助けろ」
ほぼこのパターンでしょ？リベラル系メディアは「祖国に批判的な在日は差別を助長する」という思考で、この手の在日ばかり担ぎ出してくるんだろうけど、逆に「在日はこういう奴らばかりなんだな」という偏見を助長させている。
「祖国のせいで我々在日の立場が悪くなっている。いい加減反日をやめるべき」という在日をメディアに出してみ？ツイッターにいっぱいいるじゃん。それができないなら日本社会での在日に対する偏見は続きます。
というわけで、この手のデモや記事は何の解決にもならないどころか、逆に事態を悪化させているというお話でした。
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