【旧裏ハレツー殿堂】元店員のルール制定の意図と反省会

※お断り

私は現在晴れる屋を退職しておりますため、非公式の個人の発信としてお楽しみいただければ幸いです。
また、旧裏知識に関して、いまだに浅い部分も多くあります。見つけたら優しくご指摘いただけますと嬉しいです。

はじまり

2022年、ハレツーで旧裏大会を開くことになった。
関東で旧裏のプレイをできる機会は本当に少なく、この決定はとてもうれしかった。
しかしながら当時のハレツーは色々あり、ルールを他店様と共通させていただくのは相手方に迷惑かなと考え、独自ルールの制定を提案した。

ルール

ルールに関しては、なるべく当時のものを意識。ただ、当時の大会に参加したことはないのでネットに転がっているものを参考に。1試合の時間は店舗になるべく影響のない範囲で多めに。勝敗の決着方法は店舗で行う都合上どうしても必要なため、現代のシティリーグを参考にした。

殿堂ポイント

殿堂ポイントは旧裏の華と勝手に思っている。
ヤバすぎるデッキを制限することはもちろん、カードプールの変わらない旧裏でも、ポイント次第でカードの可能性が広がる。

基本方針

店舗での大会を念頭に置いて以下が実現できるように努めた。

  1. いろんなポケモンが活躍できる。

  2. 方針1に伴い、無色2個エネルギーの制限解除にチャレンジする。

  3. 方針1や、方針2に伴うパワーバランスの都合上、エネルギーの加速を担うカードの制限は多少控えめにする。

  4. 方針1に伴い、ポケモンとトレーナーの組み合わせに制限をかける場合、なるべくトレーナーに制限をかけるようにする。

  5. 相手をロックするような戦法やワンキルなど、一方的なゲームに持ち込むデッキは厳しめに制限する。

  6. 比較的集めやすくかつ有用な、殿堂ポイントが0のベイビィポケモンをある程度用意する。

殿堂ポイント詳細

最後に更新にかかわったハレツー殿堂(2023/02以降使用)

8ポイント
-基本方針に特にそぐわないと判断したカード

7ポイント
-基本方針にそぐわず、かつパソコン通信との共存を避けたいカード

6ポイント
-1枚で低打点のポケモンを完封する力のあるカード

5ポイント
-基本方針と照らし合わせた時、2枚採用してほしくないカード

4ポイント
-2枚採用した時に、ほかの殿堂ポイントのかかっているカードとの併用をし てほしくないカード

・ピクシー(ジャングル)
ハレツー殿堂を続けていく上で、少し下げてもいいかなと感じつつ、制定から1回も変更せず。今後もこの話題は出てくるのですが、ハレツー殿堂ではエネ効率が良いが、HPが低めのアタッカーがほかの殿堂より少し弱い傾向にある。さらに無色2個エネルギー+メタモン(化石)のほうが採用しやすい側面もあるといった感じ。

3ポイント
-2枚の採用をある程度制限したいカード

・プクリン(ジャングル)
開始時は2ポイントだったが、次第に強さが知れ渡り3ポイントに上昇。
2ポイント時の後半はマダツボミの塔の採用率を極限まで引き上げた。
プクリンの強いポイントは下記

  1. 準備に手間があまりかからないため後続も準備しやすい。

  2. ダメージが高い。

  3. HPもなんか高い。

  4. 組み合わせるポケモンのタイプを選ばない。

  5. 闘タイプがあまり強くない都合上実質弱点が無い。

  6. なんか超抵抗もある。

  7. 進化元のプリン(ジャングル)が固い、多少の時間稼ぎはお手の物。

  8. 月の石で枚数の実質水増しが可能。

多すぎる…
正直、無色2個エネルギーはポイントないけど、プクリン2ポイントでも大丈夫でしょと制定時は少し舐めていた。しかし実際に戦ってみるとどんどんヤバさを実感できる。完全に俺が悪いわ。
で現在3ポイントなわけですが、正直4ポイントでもよかったかもしれない。2ポイントからの引き上げを考えていた時に3か4かは結構悩んで3にした。4にしなかった理由はプクリン+わるいクロバットデッキを実質組めなくなることへの是非で、最終的に一旦残す判断をした。

2ポイント
-4枚採用した時に、ほかの殿堂ポイントのかかっているカードとの併用をし てほしくないカードや単純なパワーカードなど

・フーディン(第1弾)
制定時は3ポイント。カードスペックは相当高いと思っているが、いまいち適正なポイントが判断できない。ただハレツー殿堂は回復系のトレーナーカードに厳しいからもう少し緩められるかも。

・ニューラ(neo1)
制定時は3ポイント。悪エネルギー2枚というコストでHP60というスペックが想像以上に運用しづらかった。特にハレツー殿堂ではこれが致命的で、無色2個エネルギーを用いたアタッカー(主にプクリン)やわるいクロバット系のデッキあたりに食い物にされている。

・くいしんぼカビゴン(プロモ)
制定時は0ポイント。制定後すぐに目を付けられ大暴れ。最終的に2ポイントに。完全に俺が悪い案件。反省して実際に使用していたが、エリカのウツボットとの組み合わせが想像以上に強力。なんなら無色2個エネルギーがなくても強く、他の殿堂でも過小評価されている気がしている。

・突風
・エネルギーリムーブ
殿堂ポイントが余ったらとりあえず突風という風潮があったように感じていたが、無色2個エネルギーの無規制の影響で、エネルギーリムーブか突風か選択に個性が出るようになったなと感じている。

1ポイント
-4枚の採用にある程度の制限をかけたいカードや、とりあえず1枚入れ得になってしまうことへの制限など

・わるいマタドガス(ロケット団)
前述したニューラと同じで、HP60がたたって中々活躍できていない。引き下げも考慮したが、そうすると今度はカジュアルデッキを蹂躙しすぎるためそのままに。

・わるいクロバット(neo4)
低打点デッキに希望を与える光。汎用性が高すぎる。
ただ汎用性が高すぎるカードって別カードゲームの禁止カードあるあるなんですよね。様々なカードを始点としてデッキを考えると、デッキパワーが底上げされて良カードに感じるけど、汎用性の塊のカードを始点にデッキを組むと、最強の相方が見つかってそのデッキはオーバースペックになりがち。
このカードのパワーを落とすために退化スプレーHYPERのポイント引き上げも考えましたが見送り。ただこいつは本当に瀬戸際だと感じている。

・ハガネール(neo1)
引き下げを考慮したが、低打点デッキを蹂躙しすぎるためそのままに。

・メタモン(拡張シート)
制定時は0ポイント。ちょっと無色2個エネルギーとの相性が良すぎた。愛好家が多いのは承知していたが、メタモンと併用されるヤバデッキができる度に、メタモンの相方を毎回規制するのは難しいと判断し、直接本体のポイントを引き上げた。

・メタモン(化石)
制定時は0ポイント。ちょっと無色2個エネルギーとの相性が良すぎた(再放送)。ポイント引き上げまで本当にどのデッキにも1枚入っていた。

・カスミのいかり
引き下げを考慮したが、カメダイルがまわり始めたら単純にぎゃくりゅうのダメージを70引き上げる壊れカードと化すため見送り。

・トラッシュ交換
カメダイルを完全体で組める状態にしてしまうと、重量級のデッキがすべて下位互換になってしまうと考えていて、この考えは揺るぐことはないと思う。

・ロケット団の特訓ジム
エリカのウツボット+ロケット団の特訓ジムはベンチ展開の阻害能力が高く、軽いロック状態になってしまうと判断。また、プクリン+わるいクロバットデッキにスタジアムで対抗しようとしても、プクリン+エリカのウツボット+ロケット団の特訓ジムのデッキには自然と防御されているという状況を避けたかったという要素もある。基本方針と照らし合わせてロケット団の特訓ジムのポイントを引き上げた。

その他
・フシギバナ(第1弾)
メガバナがデッキとして相当強固。しかも現状殿堂ポイントが余っているデッキ。1強にはならないと思うがあまりにも暴れる場合は引き上げ候補と考えていた。

・ドーブル(neo2)
入れ得の状態にならないか注視していた。後々なってるかも。

・たまごの化石
プテラ(化石)の併用問題と、そのほかの化石カードの選択肢減少を比較し、後者を尊重。

公式大会使用不可の記載があるカードの禁止について(8/16追記)

禁止措置にした理由は下記

  1. ルールの追記が必要なカードが多い点。ハレツー殿堂から旧裏を触る初心者が少しでもいる可能性を考えた時、ルール画像に記載しなければならない事柄が多くなることを回避したかった。

  2. プロモカードの特性上、入手難易度が高いカードが多い点。ハレツー殿堂と相性が良いと考えられるカードが多かったが、入手難易度が高いカードが必須カードとなる未来を回避したかった。

理由2に関しては、他言語版解禁や基本方針6の決定にもつながる。

最後に

ハレツー殿堂制定に当たって、様々な現代旧裏の歴史や記事、動画を参考にさせていただきました。この場を借りて、感謝申し上げます。
今後のハレツー殿堂の更新に関して、相談がある場合は乗りますと言伝はしておりますが、基本的に後任者に任せております。現在のハレツーの担当者に、この記事をもとにした質問や批判はしないようお願い申し上げます。私にしていただく分には構いません。
私個人はこれからも旧裏を楽しく続ける予定です。対戦する機会がありましたら、その際はよろしくお願いします!!


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