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うめジャムライブ@Bottom Line

序文に替えて

1998年12月26日
私は、東京ドームでJUDY AND MARYのライブを見た。
今まで、テレビ越しに見ていたアーティストを生で見た。
座席は遥か遠くだったから、マッチ棒位の大きさにしか見えなかったが、
テレビで、雑誌で見る『アーティスト』は手の届かない存在では無く、私と同じ時を生きる、同じ人間なんだという事を実感した。

2021年12月26日
私は、名古屋でうめジャムのライブを見た。
生でライブを見るのは10年振りくらいだろうか。
非常にいい時間を過ごす事が出来た。

現在、世界を襲ったウイルスは、『人前で演奏できない』状況を生み出した。
これに対して、『配信ライブ』という手段は非常に有効であった。
また、今まで距離や時間の問題で観覧出来なかったライブを見る手段が出来た事は、非常に画期的だといえる。

ただ、ライブはやはり生で見るのが良い。

調整された音ではなく、スピーカーから出る音圧

出演者と客席の一体感

そして、価値観の共有

これらを感じるには、やはりライブが一番。
そう感じたライブだった。

ライブを見て感じた事を振り返りながら書いていこうと思う。

なお、私の主観であり、私個人の感想であることを先にお断りしておく。

セットリスト

1 くじら12号
2 クラシック
3 ジーザス!ジーザス!
4 小さな頃から
5 LOVER SOUL
6 ラブリーベイベー
7 motto
8 Over Drive
9 そばかす

前半

この日は、FANTASTIC TRIBUTEと題して、出演するバンドは、全てカバー・バンド。
うめジャムは3番目。

少し時間を押しての登場から、1曲目は『くじら12号』

この曲は、イントロのベースラインが好きだ。

本家はドラムとベースに安定感があり、ギターがどれだけ暴れても、曲がとっ散らかる事がない。
そこに、ずっとソロを弾いているようなギターフレーズがリズム隊と噛み合って、ボーカルが重なると、『これぞジュディマリ』と言える不思議なエネルギーが生まれる。

1曲目を聴いただけで、いいバンドだなぁと思うのと一緒に、『ああ、俺、ジュディマリ好きなんだなあ』と再認識させてくれた。

短めのMCを挟んで、ラストライブアレンジの『クラシック』、この日唯一のアルバム曲『ジーザス!ジーザス!』へと続く。

メンバー

ここでメンバー紹介のMC

ベースのゆうさん。
楽しそうに弾く人だなあと思った。
ベースラインはあっち行ったりこっち行ったりして大変なはず。
リズム取りながら楽しそうに弾く姿が印象的。

ドラムのミッキーさん
ちょうど座ってる位置からだと、シンバルで顔が見えず。
唯一撮れたのがこちら。
叩きながらコーラスを取る姿が公太さんとカブる。
ミッキーさん本人はそんなこと無いと言うかもしれないが、私にはカブって見えた。
見えたんだから仕方ない。

ギターのヒロさん
スラッシュ好き。
ジュディマリのフレーズ弾く時、ギターを左足腿の辺りに構え、ネックをグイッと引き上げて弾くところにスラッシュ愛を感じる。
『ジュディマリのフレーズは動きまくるから、ギターを低めにしてると弾けない。だから弾けなくても仕方ない』という俺の言い訳は、ヒロさんのおかげで使えなくなった。
罪な人。

ボーカルのこうめさん
喉強い。
JUDY AND MARYをコピーするには、各パートも大変なんだけど、やっぱりボーカルが一番難しいよね、と思わされる。
声量も音域もステキ。
歌ってる時のステージアクションも可愛い。

中盤〜後半

MCから『小さな頃から』、冬らしい『LOVER SOUL』
個人的にLOVER SOULはアウトロのギターとボーカルのスキャットが好きだ。
歌い上げるようなギターフレーズと掛け合うようなボーカル。
余韻を残しながらのラスト。
悲しいような、寂しいような。それでいて美しく感動的。
この日の寒さと相まって、心に沁みる。

ここで、こうめさんが一旦舞台の外へ。
多分アフリカにでも行ったのではないか。

残った三人の楽器隊で、軽めのセッション。

そして、再びこうめさんが舞台へ

( ゚д゚)ワニだー!
( ゚д゚)もう次の曲分かったー!
( ゚д゚)眼帯があればなお良しー!

ちなみに、この日、ツイッターで知り合ったうらさんと一緒に見ていたが、
ワニギターが出てきた時点で二人で爆笑した。
手を叩いて笑った。

そして次はもちろん『ラブリーベイベー』
この時、トラブルがあったようで、ヒロさんが慌ててチューニングをしていた。

ラブリーベイベー終わりの際、こうめさんが、

「私のギターがあって良かったね!無かったら大変だったよ!」

と。

( ゚д゚)う、うん。
( ゚д゚)そうすね。

続いて『motto』
歌詞が今の状況にピッタリだというMCから始まる。
そう。

『辛いニュースばかり ガマン出来ない』
『愛をもっと 自由をもっと』
『思い通りなんて いかないものだわ』

『焦らないでそれよりも 今を愛してね』

今の世相にもかっちりとハマる曲だ。

もちろん、私もうらさんも「愛をもっとー(低音)」と(心の中で)歌うのも忘れない。

ここで、ラスト2曲だとMC。

そしてまさかの『Over Drive』

Over Driveをラスト前に持ってくる。
いい意味での裏切り。
もちろん、私もうらさんも「はしーるーくもーのー(コーラス)」と(心の中で)歌うのを忘れない。

ラストは『そばかす』
JUDY AND MARY最大のヒット曲。
これもラストライブと同じアレンジ。

これで終わり。いいライブだったなと思う気持ちと、
まだ終わってほしくない。もっと聴きたいという気持ちと、
色んな気持ちを生み出しながら、曲は終わり、イコール、ライブも終わる。

本当に来てよかったと思える、いいライブだった。

JUDY AND MARY

昔、YUKIさんに『JUDY AND MARYはあなたの一部なのよ』と言われた。

だから、JUDY AND MARYは私の一部であり、あなたの一部でもある。

JUDY AND MARYが好きであれば、同じ価値観を共有することができる。
同じところで笑い、同じところで感動する事ができる。

実際、一緒にライブを観たうらさんとは、同じところで、同じリアクションを取っていた(と思う)。

同じものが好きで、同じ価値観を共有する事ができるというのは、とても素晴らしい事。

私がJUDY AND MARYが好きで、JUDY AND MARYが私の一部であり続ける限り、そして、JUDY AND MARYがあなたの一部でもあり続ける限り、
私とあなたは同じ価値観を共有し、同じように感動する事ができるだろう。

そう再認識させてくれた事、そして今日の素晴らしいライブを見せてくれた事、うめジャムさんに感謝。
ありがとうございました。

追記(1/7)

当日の演奏がうめジャムさんのYouTubeで公開されてますので、リンク貼っておきます。

やっぱり良いですねぇ…。
他動画等もこちら↓から。

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