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名経営者がなぜ失敗をするのか Part2

前回に続き「名経営者がなぜ失敗をするのか」という本から気になったところを抜粋しつつ自社に生かしていこうと思います。

「重要な情報が上がってこない」
という現象、言葉を返すと裸の王様の現象ですが、この様になってしまう組織は非常に多いと思います。事実当社も多少なりともそうした事象が起こり、それなりのインシデントにひろがった経験もあります。ではなぜこうした状況になってしまうのか?

・監督機能の不在 「私は、自分の聞きたい話だけを聞きたい」
・管理不在の組織 「すまんが、細かいことを気にしている暇はない」
・ガバナンス不在の組織 「この取締役会って何の役に立つのか」
・自信過剰の弊害 「心配するな、全てコントロールできている」
・不干渉 「あそこは特別だからほおっておこう」
・失敗の教訓の忘却 「もう次のビジネスを始めよう」

と、この本では書かれています。読めば読むほど難しいと感じます。こういったシチュエーションが全てではないですが、なってしまっている経営者、リーダーはそれなりにいそう…。
こうした自信があるからオーナーシップをとって伸ばせてきているだろうし、逆に成功体験があるからこそ、こうなるんだろうなという内容です。

次に有名な「7つの習慣」という本がありますが、この本では「失敗するトップの7つの習慣」とまぁ耳の痛い章がありますがここからもピックアップ。

習慣その1 自分と会社が市場や環境を支配していると思い込む
習慣その2 自分と会社の境を見失い、公私混同する
習慣その3 自分を全知全能だと勘違いする
習慣その4 自分を100%支持する人間以外を排除する
習慣その5 会社の理想像に囚われ、会社の完璧なスポークスマンになろうとする
習慣その6 ビジネス上の大きな障害を過小評価して見くびる
習慣その7 かつての成功体験にしがみつく

これを見て、日産のカルロス・ゴーンを思い出しました。逆に言うとコインの表と裏であり、市場や環境を支配する!自分事のように会社を思い込む!自分は正しいと信じる!強いカルチャーを作り上げる!会社をどんどん宣伝していく!細かいことは気にせず突き進んでいく!コアコンピタンスを磨き続けていく!こうした要素が偉大な会社には必要である一方、あるタイミングから(おそらくある一定の規模を備えてから)逆に失敗の要因になってしまうということなんだろうと読んでいて感じました。そしてこういう失敗する会社にならないために、「初期警告サイン」を見つけろとこの本には書かれています。

・必要以上に複雑な組織、戦略に気をつけろ
→当社においては今良い意味で整理をしつつある時期。これは大丈夫。

・トップの暴走に気をつけろ
→多分、暴走していない(笑)。私もそうだが経営陣が一定の牽制をしあえる組織になっている。

・CEOの資質に気をつけろ
→20年間会社に関係ないところに金と時間を使っていないので(笑)、変にはならないかと。

・過剰な過大宣伝に気をつけろ
→コツコツしすぎており、もっとしたほうがよいぐらいなのでこちらも大丈夫。

・経営者、経営陣の性格に気をつけろ
→これは意味合いとしてはバランスであり、経営陣のバランスは良いと今は思う。

うん、恐らく今のところ大丈夫そう、と判断をして読んでいて感じました。
勘違いをしているというよりは、今は再度会社をメンテナンスしようとしているタイミングだからこそ、こういうところを辛口で見ている部分もあるので健全になりつつあるといえるのではないかと感じています。

私は、成功には法則があるわけではなく運もあると思いますが、失敗には必ず法則があると思っています。だからこちら側は学ぶことによって防げる事が多いと思っています。なのでこういう本が凄く好きですw

さて緊急事態宣言が出て1週間が経過しました。まだまだ予断は許しませんが、一人ひとりが色々我慢をしなければいけないタイミングですね。緊張感をもって引き続き過ごしていきましょう!


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