クリスマス4-1024x683

現状に満足せず、弾み車を押し続ける

※トップ画像は毎年クリスマスになると、社員のお子さまの元にプレゼントを届けにくる西澤サンタです。(笑)

先週は、EOのクリスマスパーティや子供のサッカーチームの忘年会、息子の誕生日とイベント続きでした。(体も重たくなってきている今日この頃です…。)

また、E-neo(ネオキャリア社内制度の一つで、”次世代経営者の育成”を目的としたプロジェクトで、選抜メンバーから構成されます)の研修もあり、その中で題材とされていたリーダーのための伝える力が面白そうだったので、早速購入して読んでみました。

全てのリーダーに使える要素が書かれており、非常に読みやすい本なのでお薦めします。

①リーダーはまず、夢と目標を伝える――夢と目標がはじまり
②夢と目標は簡潔に伝える――タイムリミットとマイルストーンの設定
③リーダーは自らやってみせる――実際に結果を出せばみんながついてくる
④目配り、気配り、心配り――部下をよく見て諦めないように鼓舞をする
⑤部下を育てるのは質問力である――気付きの力をつけさせる
⑥部下は叱り、褒める――心を届けることの大切さ
⑦自分たちが会社を変えるという意識――当事者意識こそが会社を変える

などなど。
一部ですが、わかりやすい表現がたくさん書かれていました。ご興味ある方は年末年始にでも是非読んでみてください。

このブログを読んでくださっている方はなんとなくお気づきかと思いますが、私は大の本好きです。好きというよりも、、、自らに対する「永遠の不安感」から本を常に手元において読み続けなければ不安にかられる、という方が正しいかもしれません。

確か、中竹さん(ラグビーでも有名ですが、ベイスターズの躍進の裏側を支えているコーチングの先生)という方が書かれている本の中で、
「永続し、勝ち続ける組織に共通していることは何か?」
という問いに対して、
「学習し続ける組織であるかどうか」という解が書かれていました。

つまり、「存続していく組織に共通していることは、学習し続ける組織」ということですね。さらには、学習するだけではなく、それをきちんと組織に落としていくこともまた重要ですね。

ビジョナリーカンパニーの中に、私が好きな一節があります。その一つが「弾み車(はずみぐるま)の概念」です。

「巨大で重い弾み車を思い浮かべてみてください。金属製の巨大な輪であり、水平に取り付けられていて中心には軸があります。直径は10メートル程、厚さは60センチ程、重さは2トン程あります。この弾み車をできるだけ速く、できるだけ長期間に渡って回し続けるのが自分の仕事だと考えてみます。」

さぁ、あなたは、どうしますか?とりあえず、押してみましょうか?

「必死になって押すと、弾み車が何センチか動きます。動いているのかどうか、分からない程、ゆっくりとした回転です。それでも押し続けると、2時間か3時間経って、ようやく弾み車が1回転します。」

さぁ、あなたは、どうしますか?いつまで経っても、早く回らないと思って諦めますか?それとも、2時間、3時間、一生懸命に押したので、休憩しますか?それとも、飽きたので、逆にでも回してみますか?

この本の中では、休まずに同じ方向に押し続けます。

「押し続ける。すると、回転が少し早くなる。力を出し続ける。ようやく2回転目が終わる。」

少し早くはなったが、やっとのことで、2回転。さぁ、あなたは、どうしますか?この本の中では、押し続けます。

「同じ方向に押し続ける。3回転、4回転、5回転、6回転。徐々に回転速度が速くなって行く。11回転、12回転、どんどん速くなる。20回転、30回転、50回転、100回転。」

明らかに様子が変わってきました。

「そしてどこかで突破段階に入る。勢いが勢いを呼ぶようになり、回転がどんどん速くなる。弾み車の重さが逆に有利になる。1回転目より強い力で押している訳ではないのに、速さがどんどん増して行く。」

明らかに様子が変わってから以降しか見て人には、どのように映るか?特別な運や素質に恵まれていて良いな~などと思うのかもしれません。

しかし・・・

「どの回転もそれまでの努力によるものであり、努力の積み重ねによって加速度的に回転が速まって行く。1,000回転、10,000回転、100,000回転になり、重量のある弾み車が飛ぶように回って止めようがないほどの勢いになる。」

私は「弾み車の概念」は、「守破離」の概念に通ずるものだと考えます。
業績の良い企業や部署、仕事のできるビジネスマンを見て、それが特別な運や素質に恵まれているからだと決めつけている人がいるかもしれません。

確かに稀にそのような人もいるのかもしれませんが、再現性はありません。多くは、他人が何もしていない時に、人知れず、重い弾み車を押し続けてきた成果なのだと思います。

決して特別な一押しで、弾み車が勢いよく回転することはありません。そして、さらなる飛躍は当然ながら、現状を維持する上でも、この弾み車を回し続けなければなりません。

つまり、諦めずに楽しみ、向き合い、試行錯誤し、改善し続けることで、輝かしい未来を経験でき、さらに乗り越えることができる、と私は信じています。

是非参考にしてみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?