公益法人が展開する「児童福祉に関する活動費助成事業」とは何か

児童虐待や一家離散で幼い時に外に出された子どもを守る児童養護施設やネグレクトで満足に食事ができない子どもに食事を与える子ども食堂。

これらは非営利団体が周囲の人たちの支援、時に自分たちの持ち出しで切り詰めながら活動を行っています。
とはいえ、持ち出しにも限界があり、せっかくの活動が資金面でショートする事態は避けなければなりません。

そんな時に頼りになるのが公益法人の存在です。
公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団では、「児童福祉に関する活動費助成事業」というものを展開しています。
いったいどのような事業なのか、その内容を解説します。

児童福祉に関する活動費助成事業の詳細

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公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団が展開する児童福祉に関する活動費助成事業について。
東京都で貧困、養育困難な状況にある児童や学生を対象とした自立支援の事業を行う非営利法人への助成が行われています。
こうした助成事業を行うことで、多少なりとも心豊かな日常を過ごして自立してほしいという願いが込められています。
健全な育成につながる活動を行う非営利団体に支援を行いたいのが、公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団の考えです。
その一環が児童福祉に関する活動費助成事業となります。
東京都に事業所があり、実際の活動を東京都で行うことが応募条件となります。
毎年度、募集が行われ、1つの法人につき応募は1回限りで、助成は100万円を限度としています。
公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団の中で選考が行われ、その年の年末に交付されます。

助成事業完了報告書の提出

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公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団では、決められた期日までに助成事業完了報告書の提出を求めています。
この報告書では、事業収入や寄付金収入、助成金収入などの記載や支払いの品目などを書き込むことになります。

領収書なども添付することで、決して不正はしていない事実を証明することになります。
仮に計画の変更や中止をする場合も届出書を提出しないといけません。

これを踏まえて助成金の交付決定が取り消されることもあり、その場合は助成金の返還が行われます。

実際に助成金をもらった団体は?

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公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団に助成金の交付を受けた団体は10以上存在します。
その中の1つがNPO法人キッズドアです。
キッズドアは2018年度、公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団が立ち上がった初年度に助成金を受け取っています。
キッズドアは多くの外資系企業から寄付を受け取るなど、幅広く展開する団体です。

貧困に悩む子どもたちなどに教育を施すのが主な役割で、子どもが夢や希望を持てる社会を目指そうと頑張っています。
両親のいずれかが外国人のハーフや精神的な病、いじめ、不登校など様々な問題が取りざたされ、多くの子どもが苦しんでいます。
そして希望を持てず、時に命を絶つ子どももいる中、キッズドアなどの団体が子どもを守り、夢を持たせる活動を行っているのです。

公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団をはじめとする公益法人の存在は大きく、日本をより豊かな国にするためにも必要不可欠と言えるでしょう。

公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団HP
https://www.t1176foundation.or.jp/

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