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秋田に抗う


はじめまして。
ネネネ株式会社の八嶋 誠と申します。

2022年1月に、地元の秋田県で起業しました。現在はマーケティング事業を主軸に、サウナ事業、メディア事業、飲食事業など複数事業を展開しております。

舞台である秋田県は、破竹の勢いで人口が減り続け、11年連続で「人口減少率全国No.1」のレッテルが剥がれません。

そんな側(はた)から見ると「未来の見えない地域」であえて、事業を起こす理由を書き記しておこうと思います。


また、このnoteを綴る目的は、仲間探しです。


秋田へUターンし、個人事業から法人化して四年が経ちますが、これまで求人募集を一度も行なってきませんでした。




その一つ目の理由は、ここ「秋田」という地に

働きたいと思える仕事は生まれる(つくれる)のか?
そもそも生活する魅力や、秋田の価値って何だっけ?

という、かつて期待できなかった秋田への疑念。

二つ目の理由として、

東京で積んだスキルが地方でも通用するのか?
情熱と人生を賭けられる場所なのか?

という、「本当に秋田でやれんのか?」という己への疑問。


四年間無我夢中で走り回り、秋田と自分への問いへの解が、ようやく見えてきました。

明確に分かったのは、
秋田、めちゃくちゃおもしろい!

自信を持って仲間集めができます。

秋田に限った話ではありませんが、地方は多種多様なカルチャーや資源が溢れ返っているのに、余白が多く、プレイヤーが圧倒的に不足=ビジネスチャンスの多いフィールド。

気付くか、気付かないか。
そして、やるかやらないか。

何かに付けて、ネガティブワードが飛び交う秋田ですが、文句や不満の根源は秋田の面白さに気付けていないだけで、本来見えるものを見ようとする努力をしていないのだと思っています。

無いものはつくればいい。それが出来ないならせめて、歯を食いしばって、踏ん張っている人を応援しましょうよ。

私も起業という行動を起こして早四年。利益が出ては少しずつ事業投資し、トライアンドエラーを繰り返してきました。”覚悟”を持って始めた事業は全てが一旦の軌道に乗り、会社が倒れない最低限の基盤はなんとか整備できました。


やっとスタートライン。

ここからは仲間と資金を増やして、ぐいぐい前に進んでいくフェーズ!ということで、このタイミングで一緒に突き進む仲間を募集しようと思います。

冒頭が長くなりましたが、この4年間で気付いたこと、やってきたことをお話しします。

<自己紹介>
八嶋 誠(やしま・まこと)/ネネネ株式会社 代表取締役社長

1989年、秋田県仙北市田沢湖生まれ。都内大学卒業後、デジタルマーケティングのトレンダーズ株式会社でPR・マーケティングを担当。2019年に地元へUターン後、県補助事業採択をきっかけに、フィンランド式湖畔サウナ「タザワコサウナ」オープン。3ヶ月でサウナ検索サイト秋田ランキング1位を獲得し、3年間で延べ4,924名集客。2022年、ネネネ株式会社を創業し、企業・自治体向けのマーケティングPRサービス「prevalence(プレヴァランス)」提供開始。秋田県庁はじめ2市町、県内11事業者との取引実績。グルメメディア「Mecci(メッシ)」は立ち上げから数ヶ月で合計2.5万フォロワーを超え東北最大規模のグルメメディアへ成長。2024年4月にはcoffee&gallery「zawazawa(ざわざわ)」を田沢湖畔にオープン。

3年前くらいのわたし



なんでもあるじゃん

ある日の田沢湖の風景


かくゆう私は衰退ゆく地元に目もくれず、
高校卒業後は自然な成り行きで東京へ出ました。

山のように高いビルの隙間を、標準語を流暢に操り、身なりを整えた多様な人が行き交う。

幼少期から「秋田には何もない」と感じていた身からすると、東京にはすべてがあった。

比較対象物の無い世界(=秋田での生活)では、目の前に見えるものだけが常識。

東京で様々なものを見て触れることで、これまで見えていた秋田の景色が徐々に変わっていきました。

秋田の豊かすぎる自然も食も、多様な文化も、引っ込み思案で心優しい県民性も、当たり前に側にあると、実は恵まれている環境に有り難さを感じにくい。

「隣の芝生は青い」という諺がありますが、自宅の芝生を改めて目を凝らして見ると、隣よりめちゃくちゃ青かった。比較しないと分からなかったんですよね。


地元の仙北市田沢湖を見回すと、視線の360°に広がる美しい山々があり、山菜が豊富に採れる。ホタルが飛び交う綺麗な川では、川魚が顔を覗かせる。春夏秋冬どの季節もアウトドアアクティビティが盛ん。日本中が憧れる名湯・乳頭温泉郷は毎日通える距離に。

四季の移ろいは山々の化粧や虫の動きで気付き、自然と隣り合って生きていることを実感する。

この地に身を置かなければ感じられない、
五感にストレートに訴えかけられる感覚。


秋田の全てを知った気になっていましたが、まだまだ知らない秋田があります。


豊富な自然資源や多様な食文化や伝統文化。
そして近年、秋田の各地を沸かす起業家たち。


秋田に何も無いって言ったのどなたですか?

私です。

すみませんでした。

秋田に惚れ直しました。



湧き上がれ秋田


視点を変えて地方をビジネスの側面から見ると
物価が安い、単価を上げやすい、競合が少ない、メディアアプローチがしやすい、ブランディングのしやすさ、など挙げればキリがない。(個人的な見解ですが)

ネットがインフラになった現代に、物理的距離は障壁ではない。テクノロジーの発達につれて、対極にある地方の自然がさらに注目されていくはず。高齢化社会だってなんのその、悲観的になる必要もなく、がむしゃらに頑張っていれば人生の先輩方がめちゃくちゃ応援してくれます。


実際、口先だけじゃない応援をしてくれている諸先輩、じいちゃん、ばあちゃんは沢山います。何十年と築いてきた人脈から、地域のキーパーソンを紹介してくれたり、サウナに使う薪が不足していると言えば、軽トラの荷台に山盛りで運んできてくれたり、カフェの改修をせっせと手伝ってくれたり。

みんなが口を揃えて、私を使え、もっと頼れと言う。「最近なんで連絡しないんだ!」と何故かたまに怒られる(笑)

その優しい言葉が、後押しが、どれだけ事業を前に進める原動力になったことか。みんなの顔を思い出すだけで泣けてくる。

人口減少といえども、そこにはまだ沢山の人がいて、ありったけの愛をくれます。

「秋田には何もない」と口が裂けても言いたくないし、こんなに恵まれた環境で、”頑張らない”という選択肢はない。「何でもある秋田」で事業を起こさない理由を探す方が難しい。少なくとも私はそう思う。

冒頭の「秋田は未来の見えない地域である」という、急速に進む人口減少は紛れも無い事実だし、このどうしようもなく難しい問題を、解決できるとも思っていません。

でも、ちょっとだけ秋田に抗ってみようと思います。

行政の側に頼ってばかりいられない。民間の頑張りどきだと思ってます。


ということで、共に抗う仲間募集!

まずは地元の仙北市田沢湖に、
未来轟々と燃ゆる、小さな火種を。

ボッ。


ネネネ株式会社


企業理念は、「秋田に新事業を創り続ける」こと。得た利益は新事業に投資し、地域に還元していきます。

こんなこといいな できたらいいな
あんなゆめ こんなゆめ
いっぱいあるけど
みんなみんなみんな かなえてくれる
ふしぎなポッケで かなえてくれる

ドラえもんのうた

です。事業を創るイメージ。

ドラえもんのような会社になることが目標です。

これまでの事業を起こす動機を思い返せば、すべて好奇心から生まれており、ドキドキ、ワクワクすること(=新事業)をネネネ株式会社という名の四次元ポケットで叶えたいんです。

そして気になる社名には由来があります。

一つ目の由来は、「ねねね」は秋田弁で「寝ないといけない」という意味です。
働き過ぎ禁止。身体を壊さぬように寝なさい!と、自戒の念を込めつつ、社員へのインナーメッセージが込められています。

二つ目の由来は、3つの「NE」にはそれぞれ意味があり、

NEIGHBORHOOD =「地域
NEUTRALIZATION =「中和
NEWSTANDARD =「新基準

繋ぎ合わせたスローガンは、

地域」に”新しいカルチャー”を「中和」して「新基準」を創る。

例えば、

田沢湖」に”テントサウナ”を「中和」して「タザワコサウナ」を創る。

のように、すでにある資源を活かして事業を創っています。


地方には活かしきれていない資源が山ほどあります。地元の田沢湖もそう。青の湖水色が綺麗で、透明度が抜群に高い。その上「日本一深い湖」という、これ以上無い箔も付いている。知る人ぞ知る、で済ますのは勿体ないのですよ。

「サウナ」という狭小なアプローチでも何千人、何万人がこの地域に注目してくれています。「田沢湖」という地域資源ありきのタザワコサウナなんですよね。

あ、タザワコサウナの説明をしてませんでしたね。ここからは弊社の事業紹介をしていきます。


#タザワコサウナ (サウナ事業)

湖畔にテント式サウナを設営


日本一深い湖「田沢湖」を水風呂に、大自然の中でアウトドアサウナが楽しめます。湖を活用するスタイルは、サウナの本場であるフィンランドのサウナ浴に倣っています。

どこか暗く寂しい地域に、火が灯る場を創りたい。
人を、地域を、秋田を、サウナで熱く盛り上げる!

という個人の想いからスタートしたタザワコサウナ


湖畔に設置したテントサウナで身体を温め、
水風呂の代わりに田沢湖に飛び込みクールダウン。そして、自然が織りなす音を聴きながら”ととのう”

サウナ愛好家にとっては、垂涎ものの贅沢なサウナ体験です。

実績としては、2020年の開業から2023年までの約三年間で、100を超える各種メディア・マスコミからの取材、利用者は全国津々浦々延べ4,924名ものサウナ愛好家の皆様に訪れて頂いております。

サウナというフィルターを通すと、見える田沢湖の景色が変わる。

地元民からするとただの湖が、
サウナ好きからすると「最高の水風呂」に姿を変えます。

年間約60万人が訪れる田沢湖。その内の100人に1人がタザワコサウナを目掛けて飛んできてくれるんですよ。サウナー熱恐るべし。本当に嬉しいです。

皆さんのお陰で、秋田の温度がググッと上がった気がします。まだまだ上がる。120℃目指しますから!


そして2024年夏からは新たな挑戦も。

田沢湖畔の遊休地に、秋田式のサウナを作ります。言っちゃった。もうやるしかない。

さらにさらに、民宿も、グランピング施設もやりたい。やる。

すでにプロジェクトはのそのそと動き出してますが。

お楽しみに。


#prevalence (マーケティング事業)


自治体、民間企業向けの(広義の)マーケティング周りのサポートを行なっています。

五年勤続した広告代理店で培ったノウハウを地方に落とし込み、自社サービスで効果検証した上で、エビデンスのあるメソッドを提供しています。

広告代理店の人間って、マーケティングノウハウや企画力は勿論ある。課題を汲み取って整理して、筋の通った施策提案もできるし、ある程度の効果も出せる。でも本当の意味で、事業主側の視座には立てないんですよね。

ずっとそちら側の景色を見てみたかった。
だから自ら事業を起こして、サービスを立ち上げて、ギャップとズレを覗きたかった。

地方において、代理店と事業主の両視点を持ち合わせている経営者はレアケースではないでしょうか。


▼自社サービス成功例

#タザワコサウナ
秋田県内で一番支持される(※サウナ検索サイトより)サウナへと短期間で成長。広告宣伝費0円で100を超える各種メディア・マスコミに取材頂き、広告費換算値は9桁を超えた感覚です。オープン前にはマーケット調査の上、SNS戦略とコミュニケーション戦略を描き実践してきました。主な集客ツールはインスタグラムとLINEのみ。3年間で約5,000名を集客しています。

#Mecci
インスタグラム発のグルメメディア。秋田版と岩手版を合わせて2.5万フォロワー(2024年3月現在)と県内でもトップクラスのフォロワー数を誇ります。地元飲食店様や食品メーカー様の広告宣伝を承っております。訴求ターゲットを絞り、投稿するクリエイティブとリール動画の構成は、日々トレンドを追い、戦略的に仕掛けています。


企業・自治体様とのこれまでの取り組み施策の一部をご紹介すると、

「CI(コーポレートアイデンティティ)設計」
「インフルエンサーPR」
「インスタグラム運用」
「インスタグラム広告運用」
「ホームページ制作」
「コンテンツ制作」
「WEB記事制作」
「SNSキャンペーン」
「PRイベント」
「インフルエンサー座談会」
「プロダクトデザイン」
「ロゴデザイン」
「動画・PV制作」
「写真撮影」

など。

課題感に合わせて最適な施策を組み合わせてご提案いたします。

今後はマーケティングサポートを行う年間契約の企業様を増やしつつ、今年から着手するのは地域に特化した「WEBメディア」と「インフルエンサーネットワーク」です。まだ内容の深くは話せませんが、よもや秋田のあれやこれやの課題を解決するツールとして必ずや機能するはずです。


#zawazawa (カフェ事業)



coffee&gallery zawazawa(ざわざわ)」を2024年4月21日にオープンします。


地元に喫茶店を開きたい。
二十歳の頃からの夢だったんです。


構想すること15年。


舞台は秋田有数の観光地である田沢湖。

元々写真館だった空き家を、廃材や捨てられるはずの家財を再利用し、地元の有志でセルフリノベーションしました。

ひょんな店名の由来は、田沢(たざわ)湖から取った"ざわ"と、
”沢山の人がザワザワと集まり、町に活気が戻りますように。”

という想いから。


掛かった予算は相場の十分の一ほどの150万円。想像を絶するほど大変でしたが、地方で新事業を始めるハードルの低さを知ってほしいという想いが、自分でコツコツせっせと改築した裏の理由にあります。

写真現像用に使われていた暗室で自家焙煎する珈琲や、田沢湖の青い湖水色をイメージした青の自家製クラフトコーラ、月替わりで秋田の地産物を使用した焼菓子を提供します。


また、飲食フロアの一部はギャラリーとして、クリエイターやアーティストが作品を自由に展示できるフリースペースに。

地方での表現方法に苦戦する若手クリエイターを、この四年間で何人も見てきました。そしてチャレンジの場を求め県外に出ていってしまう。

運命的に出会った物件が、"元写真館"という、かつてクリエイティブを生み出していた場所であり、「場所は貸すから、あなたが若手を応援しなさい」と言われているような気がしました。

秋田でもやれる。その証明としての"表現の場所"を少しずつ作っていきます。

美味しい珈琲を淹れながら。

はからずしてオープン日の4月21日は私の誕生日。自分への最高のプレゼントになりそうです。

皆様をお迎えする準備はもう少し掛かります。

気長にお待ちください。

優秀なスタッフに支えられています


という訳で、秋田に抗っていく上での最低限の事業の土台は作れたと思います。

そんでもって、今後まだまだ秋田でやりたいことが多すぎて、アイデアが溢れて、流石に手が回らなくなってきました..!

というか既に回っていません!!!

少なくとも自分の経験則と感覚では東京で働くより、何倍も、何十倍もやりがいを持って仕事ができています。社会課題の多い地方だからこそ、起業家が増えるはずなのに圧倒的にプレイヤーの数が少ない。

自分で言うのもなんですが、秋田という地でこんなに面白い事業をあれやこれや行なっている会社は少ないはず。これをチャンスと捉えられるか。

ネネネ社は、企業の成長率を高めたい訳でも、AI技術を極める訳でも、莫大な利益を求めている訳でもありません。


事業を通して、いかに秋田が、
社会が楽しくなるか。

それだけです。


秋田の中でも特に田沢湖エリア。

あちらこちらより変革の匂いがぷんぷんします。

凪に静かな風を。



さて、7000文字を超えたこの辺りで本題へ。

↓【求人募集】こんな方いませんか?

・マーケター(PR会社や広告代理店勤務経験有)
・SNS運用経験者(主にインスタグラム)
・カメラマン兼動画クリエイター
(ドローン、premiere Pro操作可)
・WEBデザイナー
・グラフィックデザイナー(Adobe操作可)
・アウトドア施設経験者
・サウナ好きすぎてもはや運営側に回りたい人
・宿泊施設経験者
・料理人かパティシエ
・バックオフィス
・地元の秋田に戻りたいけど仕事が無い
・自分のスキルを活かせる環境で働きたい
・自然に囲まれた地域で仕事がしたい


などなど。
案件単位の業務委託で一緒に仕事してみたい方も大募集。


一番探し求めているのは
何でも器用にこなすオールラウンダー。

「やったことないっすけど、調べてやってみますわ」とか言って、それなりのクオリティーで淡々と仕事をこなしちゃう万能人間。


..はい。いないのは重々承知ですが
書くだけ書いてみてます(笑)


まじで助けてください。

とりあえず代表の八嶋と話してみたい!

でも可です。

ご連絡頂く際一つだけ注意点として、
私、普段は比較的穏やかな性格ですが、
仕事となるとそれなりに厳しい部類なので
覚悟と熱量を持って、お気軽にご連絡ください。

(笑)


▼こちらのメールアドレスまでご連絡を!

【m.yashima@nenene-inc.com】

良き出会いがありますように。合掌。


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