渋沢栄一_論語と算盤
著書名:現代語訳 論語と算盤
出版社:筑摩書房
渋沢栄一の社会に対する考え方を知ることができた。
論語を知らなくても全く問題なく読める。
特に感心したのは第3章の「常識と習慣」で記載されている、
常識は智・情・意の3つの要素を満遍なく高めていくことで形成される
ということである。
智だけが突出しても間違った方向にそのスキルを活用してしまったり、
情だけあっても実行に移すことができない。
意だけが強くても頭でっかちな頑固者になるだけで周囲から
孤立していってしまう。
目標をたてて他者を思いやる気持ちを忘れずに勉学に励む。
この健全な取り組み方を習慣にすることが常識を形成していくことに
つながる。
自分の人生の参考にしていこうと思った。
最後に渋沢栄一の生涯についての説明もあり、その中で子供が妾のも含めて30人に近くいたということが書かれており驚いた。
女性関係にだらしのない欠点もあったんだなと反面教師にしようと思った。