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「無意識ー空の章ー」

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地方の町に突如現れた謎の建物。そこに集まる小さな奇跡(?)の連続で、ある「歌」が出来上がっていく物語です。全12話完結済。この後BGMやちょっと変わったインタビュー記事などを追加… もっと読む
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小説の目次は、アルバムの曲名リスト

作りたいものは沢山あるのに 作品としてきちんと仕上げるのがめちゃくちゃ遅い私。 その中で唯一、ひと通り作り終えた作品が 小説「無意識ー空の章ー」です。  去年の春頃「カクヨム」に連載して 全12話が現在も掲載されていますが noteを見てくださる皆さまにも改めて紹介したいと思い この小説のマガジンを作ってみることにしました。 小説の本編はもちろん、合間に解説や裏エピソード等も 挟んで「小説+ガイドブック」のような感じに出来たら いいなあと、イメージしているところです。

「無意識ー空の章ー」#7 気配

⬇️前回の話はこちら 何もない空き地にコンクリートの建物が姿を現してから1年が過ぎた。 違和感だらけだった存在も、慣れる時は必ず来る。 はじめの4カ月は、外から口を開けて見上げていたけど 春からの4ヵ月は、チカチカの看板に吸い寄せられてついつい立ち寄る場所になり 夏以降の4カ月は そこに通うこと自体が完全に日常になった。 17:50  自動ドアを抜けて、派手っちい螺旋階段を当たり前のように上る。 二階まで上りきると、カウンターの前を横切りながら今いるメンバーをチェック