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狭い街で生きる生きづらさ

今まで私は過去の思い出のものを残しておくタイプの人間で、貰ったものを使っていたり写真も記念として残しておいた。変わっているのかもしれないけれど、全員のものを残していた人間。
そこに生きていた自分が大切だったし、きっと好きだったからだろう。

けれど、今回初めて手放したいと思った。
それは、見てると辛くなったから。
見るたびに苦しくなるものだったから。

1番永く近く過ごした家族。
生活や持ち物の至るところに、彼との思い出が散りばめられていて、心底きつかった。

全て手放したい。
彼に関わる全てを。大事すぎたから。
わたしの身を剥がすように辛いけれど、
手放さないと一生立ち直れない気がする。

何をしても何をしなくても
ただただ涙が止まらない毎日。
自分が明日死んでしまうのではないかと思う
恐怖と空虚感。
まだこれから生きる目的がない。

彼のいない世界で生きたいのに、
家族なったからこそ、大人になったからこそ
手放せないものたちもたくさんで
上手くいかない。
共通の知り合い、共同ローンで買った一軒家
2人で大きくした会社。

30代の女が1人で生きていくためにはお金が必要で
すぐすぐ家や仕事を簡単に手放すことができない。

何も手になければ、どこか違う街に行きたい。
でなければ、彼の妻であるわたしを知っているこの狭い街ではまだまだ彼の妻としてわたしを見る人たちがたくさんいて、本当に生きづらい。

これから本当にまだどう生きていっていいのか
わからない。

今まで感じたことのないさよならの辛さ。
離婚っていうものは、本当に残酷だね。

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