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新たな視点でのリテラシー学

自然環境リテラシー学Bグループ 第1回 2021年7月10日~11日

 はじめまして、三重大学生物資源学部のねねです。自然環境リテラシー学には去年の秋~冬にかけて受講していました。今回は少しレベルアップし、リーダーとして、指導者側に近い立場として参加することになりました。

 リーダーのメンバーは、去年のリテラシー学で同じコースを受講した仲間。リテラシー学当日までに、リスク管理や役割分担など、オンライン上で幾度か集まって話し合い、入念に準備しました。誰一人、手を抜くことなく、積極的に仕事をこなすメンバー。自分も頑張らなきゃと、関わる機会があるごとに、よい刺激を与えてもらえます。このメンバーでリーダーができてよかった!とリテラシー学開始前から感じました笑

 1日目、シーカヤックは去年の12月ぶり、実習場所の新桑竈は訪れた経験がない、そしてリーダーとしては初参加、と不安要素が満載。こんなのでリーダーを名乗ってよいものなのか、、、スマホに保存した役割分担表、参加者への説明の台本を、移動中に何度も何度も見返しました。

 参加者よりも少し先に現地に到着、PFD(パドリングスポーツのためのライフジャケット、Personal Floatation Device)やパドルなどの準備を始める。同時に、リーダーのメンバーが、現地の下見に行けなかった私のために、場所を案内してくれました。とても助かりました。ありがとう!

 しばらくして、参加者が到着。場所案内、健康チェック、ブリーフィングなどをした。私はゴミ処理指導担当、燃えるゴミと燃えないゴミ、ペットボトルの3つに分けて捨てるよう説明しました。が、これが後に混乱を引き起こすことになろうとは…


 昼食後、PFD、パドル、スプレースカート(カヤックに乗る際、操縦席に水が入らないようにするカバー)の説明後、いよいよカヤックツーリングへ!

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 私は先導役であったので、先に出艇し、参加者を誘導。久しぶりのカヤックで自分も不慣れの中、参加者に指示を出すのは大変でした。右手側に釣り人を確認したため、左に出るように誘導。参加者の何人かが初めてのカヤックに苦戦し、右側に行ってしまいました。もう少し私が左側の位置にいれば、もっと声掛けをすればよかった。ツーリング開始前から課題がたくさん出ました。湾内の比較的波が穏やかな場所で、カヤックの操縦方法を練習した後、図1のコースをツーリングしました。

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図1

新桑竈に上陸後、時間短縮のため、シャワーと片付け、テントの立て方の指導をほぼ同時平行で行いました。私は主にテントの立て方を指導しました。正しい立て方やロープワークを再認識するよい機会となりました。

 夕食後、ふとゴミ箱を覗いて見て、仰天。分別が全く出来ていない…特に燃えるゴミと燃えないゴミの区別がほぼできない状態。

参加者の1人 「プラスチックって燃えませんか」

私「確かに、大体のゴミって燃えるな…」

自分の詰めの甘さを痛感しました。「燃えないゴミ」の表示を「容プラ(容器包装プラスチック)」に改名。これで上手くいくといいなぁ。

 夜、1日目の総括ミーティングにて、第1回リテラシー学の中で、最大の失態を犯す。カヤックツーリングの際の風向きを聞かれた私、答えられず…

ツーリング中、参加者を置いて行っていないか、自分は正しい方向に誘導できているかばかりに気を取られていたため、自然の様子についての記憶が全くない。海気をよむといった、最も初歩的で重要なことが出来ていませんでした。

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 2日目、カヤックツーリングがメイン。コースは図2の通り。私は引き続き、先導担当。1日目の反省を活かして、風の動きや波の動きをよんで、コース取りをしました。この日は波が高かった。隊列を組んでカヤックツーリングをする際は、後ろのカヤックほど波に流されやすい、よってコース取りは最後尾のカヤックが自分たちが通りたいコースを通れるように、とのアドバイスを先生から受けました。

 が、いざ海に出てみると、波に翻弄されて最後尾どころか、少し後ろの様子さえ確認できませんでした。さらに、自分自身も波に酔ってきてしまい、周りを見る余裕がなくなり、遂には、後方の参加者を置いていきそうになりました。私もカヤックを漕ぐことが得意な方でなく、去年のリテラシー学ではいつも隊列に置いて行かれていたので、同じような辛い目にあわせてしまったことを、申し訳なく思いました。また、船の往来や養殖網が前方にあることも、ほぼインストラクターや先生方に教えてもらっていた状態でした。参加者の子も、何人か後方の様子を知らせてくれ、会って2日目にして、チームワークが少し出てきたことが、とても嬉しかったです。後方の様子は見れませんが、せめて前方の様子の判断は自分で出来るようになりたいと思いました。

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 図2

 リーダーとして始めて参加したこの2日間のリテラシー学、参加者として受けた去年のリテラシー学と違った視点が得られ、準備や当日は正直大変でしたが、これはこれで面白かったです。常に自分が何をすべきかを自分自身で考え、判断し、臨機応変に対応することが求められることを学びました。改善点もたくさん出て、まだまだリーダーとして、成長していかなければならないと感じさせられました。

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私は第2回までの参加なので、次回が最後となります。第1回での反省点を生かせるよう、頑張りたいです。

 



 


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