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StableDiffusionの冒険6 Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111)でネガティブ・プロンプトを使う編

凄まじい勢いで進化&深化&新化しているStableDiffusion。
基本的にColab上で動かしているのですが、どうやらStable Diffusion web UIの通称1111版が非常に使い勝手が良いらしいということで、遅まきながら試して見ました。

好きなckptが使えるのも高ポイントです。

さて、この1111版は非常に機能が盛りだくさんというか現状で出来ることは全部盛りという豪華さになっています。
とくに魅力的なのがネガティブプロンプトという機能で、これは要するに「違う、そうじゃない。それは要らないんだ!」という時に非常に効果を発揮してくれます。

というわけで、今回はいつもの美少女系から少し外れた風景画の実験です。

まず、こういった画像の出力を色々と試している時のことでした。

ヨーロッパの農村風景

なんとなく、空にドラゴンが舞ってる感じですが割と普通の風景画です。
冷静に考えると、これが当たり前に出てきてしまう時点で色々とオカシイのですが、そこはさておきちょっとタッチをアニメ塗りにしたいなと思いました。

 で、promptのoil paintinganime paintingに変更してみると……

 事件が起こった!

書いた記憶の無い女の子がドカンと映り込んでいるではありませんか!
いや、違うんだ。
今回は無人でいいんだよ!

……おかしい。君は召喚していない。
どこから来たんだ君は。

呼んでない! 君たち召喚していない! 
というわけで慌てて、promptを再確認です。

oil painting, ln illustration promotional art, masterpiece ultradetailed with Fantastic medieval European farming village, thick coating painting, brush painting, photorealistic, hyper focus, sharp focus, portfolio, Leica Q2, 35mm Lens, f1.8, eye level, cinematic lighting, 8k, 4K, hyper focus, sharp focus, unreal engine, hyper realistic, highly detailed

anime  painting, ln illustration promotional art, masterpiece ultradetailed with Fantastic medieval European farming village, thick coating painting, brush painting, photorealistic, hyper focus, sharp focus, portfolio, Leica Q2, 35mm Lens, f1.8, eye level, cinematic lighting, 8k, 4K, hyper focus, sharp focus, unreal engine, hyper realistic, highly detailed

となっただけで、どこにもgirlもladyもwomenもありません。
おそらく、animeというワードに引っ張られて「anime? なら、女の子はつきものですよね!」と気を効かせてくれたようです。

そんな忖度は要らない(笑)

これを普通にプロンプトだけで何とかしようとするのは実は結構ハードルが高いです。
なんとなれば基本的にプロンプトは書かれたことは全て重みになるので、not girlと書いてもnotとgirlを別々に判断したりするからです。

そこで活躍するのが、ネガティブプロンプト。
ここで追加したワードは減算するという処理をしてくれます。
というわけで

(((girl)))(((human)))

を慌てて追加してみました。()の数でネガティブの強さを決められます。
ただし、単純に()なら×1。(())なら×2で除外するというわけではないみたいです。

さて、結果はと言いますと。

消えた!
そして、誰もいなくなった

ご覧の通り! 綺麗に人の気配が消えてくれました! 綺麗に消えすぎて無人になってしまった気もしますが、それが目的なので全く問題ありません。

他にも応用範囲は極めて広く、

こんな風にババン! と出てくる謎の文字&タイトルなども……
(((title text signature)))
とネガティブプロンプトに入れてあげれば、

と、スカッと消えてくれます。
※ネガティブプロンプト無しの場合は連続9枚出力で6枚に謎タイトルが出現しましたが、ネガティブプロンプトを追加すると9枚中出現率は0になりました。

Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111)には、他にも非常に機能が豊富でまだまだ使い切れていません。
というか、使い方を覚えている端からアップグレードがかかってしまい追い切れません(笑)

それほど、今はstablediffusionsがホットです。
というわけで、Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111)でネガティブプロンプトを使ってみたをお送りいたしました。

お読みいただき、ありがとうございます。

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