小林賢太郎の引退を知って

私は19歳、高校を卒業して就職した社会人である。

小林賢太郎さんの存在を知ったのは10年前、つまり、2010年。小学生の頃だ。小林賢太郎テレビを母が見ていて、これは面白い!と小学生ながらに感じた。たまたま見つけた番組ではあったが、とても面白く毎年見ている。

そんな小林賢太郎がお笑いをやっていると知ったのはその翌年。相方はあのシャキーン!の中でジュモクさんを演じている片桐仁だった。小学生の頃、シャキーン!を見て学校に登校していたから、片桐仁の存在は知っていた。母は「ラーメンズ見てみようよ」と当時既に出ていたDVDを買ってきてくれた。大笑いし、お腹が痛くなるまで泣いて笑った。

あれから10年。私はラーメンズより小林賢太郎を先に知ったからか、ポツネンをこよなく愛している。K.K.P.もカジャラも、もちろんラーメンズも同様に。

最近も時間ある時は家でポツネンばかり見ている。そんな私の元におりてきたのは「小林賢太郎 パフォーマー引退」の文字だった。

そのニュースを見た私は酷く悲しんだ。

私にとって小林賢太郎という存在は
「面白いこととはこういうことだよ」
と、一番最初に教えてくれた人だった。

私にとって「面白いこと」とは、彼がつくってきたもの全てだった。それだけだった。彼の考えは全て私に刺さった。とても面白い人で、その面白いにはたくさんの努力が詰まっていた。
そんな小林賢太郎の引退を受け、彼の発言の詳細をみた。

なんだ、まだたくさん面白いこと考えてるじゃないですか。

安心した。舞台に立たなくなるのはとても悲しいけど、執筆や裏方にまわった彼は、まだ何かを企んでいる顔をしているのだろう、と安心した。あの真っ白なスケジュール帳。何も考えてない訳が無い。裏方の仕事を努力し続けて、たくさんの面白いものを生み出したから。


これから彼にどんな面白いことを提案してもらえるんだろう。

楽しみだな。たくさんの「面白いこと」を届けてくれたその身体を労りながら、たくさん思いついてるんだろうなぁ。まだまだ追い続け、応援し続ける。そう決めた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?