人生で一番フナムシにくわしい日

アメブロがログイン不可になったから、真面目に翻訳していたことは忘れ、無限しょうもな日記をここで繰り広げることにした。



フナムシとかいう恐ろしい虫。

テトラポッドとテトラポッドの間にいる。
必ず。上から見えていないとしても必ずいる。
波の音に誘われて何かとエモい気持ちになりながら海に近づく私たちの気配を敏感に察知して、気付かれる前にテトラポッドの隙間に入り込み、奴らはじっとこっちを窺っている。隙間という隙間から見ている。aikoがテトラポッドに登ろうと近づいたとき、さっとテトラポッドの隙間に入り込み、奴らはじっと宇宙に靴飛ばすaikoを見ている。

海辺を歩いていたら、珍しく日向で静止しているフナムシがおり、直視してしまったショックがデカくてこんなことを書き出している。

フナムシとかいう、なんとなくかわいらしい響きよ。ナナフシを思わせる、カタカナの頼りなさ。ナナフシはなんとなくかわいい。細く、よりによって枝に擬態するという情けなさは、その珍妙な動きがツイッターで拡散されるだけの愛らしさに相当する。

一方フナムシといえば、長くて少し外側に沿った触覚、長くて細すぎる足、素早さ。完全に名前を言ってはいけないあの虫。しかも恐ろしくでかい。さらに、キモさはそのまま据え置きで、エビに似ている。甲殻類とかいう分類では誤魔化せないくらい完全にエビが虫だということを容赦なくリマインドしてくる。あとなんか輪郭部分に微かな透け感のある質感が絶望的にキモい。

水に落ちたら虫は死ぬくせに何が楽しくて海辺に?サウダージを感じて?と思って調べたら画面いっぱいにフナムシが表示されて一度死ぬ。
タッチ画面であることを呪いながらフナムシについて調べると、どうやら奴らは海水がないと生きれないらしい。
さらに、虫というよりエビらしい。そっちなんだ。水中で生きることは難しいがちょっとだけエラ呼吸らしい。ちょこっと泳ぐらしい。
海辺で寝てると死体と間違えて噛みついてくるらしい。少しだけ痛いらしい。ちょっとかわいいかもしれない。

ヒメフナムシとかいうのもいるらしい。
海から離れてしまいすぎて、もう海辺では生きられないらしい。エモムシ。

さらに調べ、釣り餌としても優秀との情報を得、完全にフナムシの肩を持つことに決めた。お手軽に現場調達された上に撒き餌にされてかわいそうすぎるから。

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