「東京への憧れ」は、底をつきた。
あれほど好きだった東京。憧れた東京。
もはや東京にいる意味や、東京でのわたしの価値なんてないんだろうなって、転職してから何千回も思うようになった。
憧れの街で、ジャケットを羽織ってヒールを履いて、かっこいい大人の女性になった。つもりだった。
でも家に帰るとどこか虚しくて。
現実と、心のギャップがどんどん大きくなって言ってしまった。
理由は特にないけど、背伸びしてたんだと思う。わたしなら、かっこいい憧れの東京OLになれると思っていた。
でも高卒で、何の資格も、何の特