試して感じたAIアートとの共存方法
無事にコンプリヘンドの新曲『ペネトレイト』がリリースされました!
ということで、前回はジャケットアートにAIを用いたという話。
今回は、そこから感じたAIとの共存の仕方の話です。
前回記事☟
AIでできたこと、AIが苦手なこと
AIを使うことで起きるデメリット。
AIとの共存の方法もあると考えられたので
これらを考えた記録としてnoteに残してみます。
調べれば、すでにいろんな意見があります。
飽和しつつある情報かとも思います。
ですが、常に進化している&ペースが早いのがAI業界。
なので、今回の記事は
私が作ってみたジャケットアートに関連して
感じた話としてご覧いただければ幸いです。
AIでできたこと、できなかったこと
AIでうまくできたこともあれば
うまくできなかったこともありました。
今回試したのは、文章からイメージ画像を出力してくれるAIアートです。
(T2I、text to imageと言われるタイプのAIアートです。)
どのように完成まで至ったかは、前回の記事をご参照ください。
できたこと、できなかったこととしましたが
メリットとデメリットは
状況によって、いくらでも反転します。
なので、分けずにまとめてみようかな。
・1分とかからず完成する
・無料でもできるAIが多い(枚数の制限や、広告視聴などあり)
・絵が描けなくてもできる(こだわらなければ、修正も不要なレベル)
・わかりやすい表現をしてくれる
・想像する完璧なイメージまでは仕上がらない可能性が高い
・汚しや破壊、歪みのある顔、などは難しい様子
・偽物感があるくらい、キレイな質感になる
・目や手など、細かな表現でバグが起きやすい(今後改善されそう)
・AI毎にワードの影響力が違う
・エラーワードに重なると進めなくなる
ちなみに、『バストアップ』(胸〜顔が写っている状態)というキーワードを入れた際、エラーが起きました(バストがNGだった様子)
あと、今回の作品には髪の毛が邪魔になってしまうと感じたので
『スキンヘッド』と入れたら、これまたエラーに。
スキンがダメだったのか、スキンヘッドがダメだったのか。
これらが、私のやったT2IのAI生成時に起きたことです。
AIのデメリットを補う力は必要
これは、AIアートを調べるとよく言われることですが
バグがあります。
私の作ったジャケットアートでも、目頭の表現が不安定でした。
(でもそれが危うさあって、よかったのだけど…!)
例えば手などの細かなものが苦手で、指の本数や向きがおかしくなりがち。
でもだんだんと修正されていっているとも言われているので
すぐに改善されることでしょう。
ですが、今後も完璧に脳内で描くイメージの通りになるには
時間がかかるのではないかと思います。
それよりも、思ってもみない想像外を楽しむのが良さそうです。
なので、こんなイメージに仕上げたい!と思うものがある場合
修正する技術はしばらく必要だと思われます。
あとは、本当にAIが思った通りに表現できているのか
判断できる目が必要だとも感じています。
養っておいてよかったと感じたのは
デッサン力や、色の表現、光や影の表現
表現したいものが歴史的に嘘のない表現になっているか
構造が嘘になっていないか
(人体等なら筋肉、骨、関節、などの知識)
(人工物なら、パーツの可動域や通電の仕組み、耐荷重など)
※とはいえ、この表現しきれない嘘くささ具合が
AIアートの面白さでもあると思っています。
きっと、それぞれの人が今までの人生で
積み重ねてきた知識が使えるはずなんです。
世の中全員が、同じ勉強をしてきたわけではないですから。
自分の知識をフル活用して判断する。
適材適所です。
AIを使う人に問われるモラル
これはAIアートで問題になりやすいポイント『著作権』です。
AIが悪いのではなく、仕組みが悪いのかなと思っています。
AIはまだ、人の判断力が問われる段階ですから。
例えば、AIで偶然出来上がったものだからといって
完全に自由かといったら微妙なこともあります。
AIアートを出力した際に
「○○さんの絵と酷似している!」
と指摘されるケースを拝見したことがあります。
AIという仕組み上、過去にある情報が膨大にあり
総合的に「これが近いのでは?」を出力しているようです。
その結果、よくある構図や、よくある描き方に収まりがちです。
なので、被ってしまうことが多いのだと思います。
ですがこの問題は、手で描いたら問題ないというわけでもなく
手で描いたものだとしても、参考元を提示せず、著作者の許可もなく
自分の作品としているならNGのことが多いです。
(著作権フリーのものもあるので、全てではありません。)
画像を元にAIで出力するI2I(image to image)の場合は特に
「○○さんっぽい作品にしたいから」
と教育元の画像として、勝手に利用するのはNGと言われています。
必ず、ご本人に確認をとりましょう。
(断られる場合もありますので、断られたら諦めましょう)
AI側で著作権をカバーできていればいいのですが
そこまでの機能は持ち合わせていないのが現段階です。
そのため、うっかりと著作権の違反範疇に入ってしまうこともあります。
著作権については私がまとめるよりも
プロの情報をお調べいただく方が確実なので、割愛します。
ですが、少しでも調べてみるのが良いと思います。
私が上記で書いたものですら、NG範疇かもしれないですから。
無意識で踏み込んでしまうことほど、悲しいことはないです。
出来あがったものを再確認する手間ひとつで
安全に使うことができます。
その手間だけはせめて、かけるのがいいんじゃないかな。
まとめ
怖そうなことも書いたかも知れませんが
新しい技術はおもしろいものだと思います。
自分の脳内にあるイメージが
思ってもみなかった方向に拡張される感じ。
AI、楽しい!
今は人間とAIアートは共存して新しい仕事も生まれると思います。
また、自分の作業をよりスピードアップしてくれる
優しい技術にもなりうる。
ちなみに私が今回作った
『ペネトレイト』のジャケットアートにかかった時間は
めちゃくちゃ短いです。
AIで遊びはじめ、修正をし、完成まで
だいたい2日かな?
(メンバーへの確認待ちも込みです)
スピードアップができれば
もっとやりたいことを増やしていけます。
私はうまく共存していきたいと思っています。
逆に、じっくり大切に完成させる人も
重宝されていくはず。
なので、思うままに楽しんだらいい!
いつからだって人生なんていくらでも変えられる。
みんな、好きに過ごしてみてもいいんだよ。
ちょうどいい所におさまるだけですから。
見てくれてありがとうございます。
それでは、またね!
お知らせ
▶︎comprehend(コンプリヘンド)◀︎
『誰かの為だけの人生になってないか?』
『自分を生き抜く』を歌うオルタナティブロックバンド。
激しく繊細。
美しく愚直。
あらゆる要素を包括した、ジャンルの枠に囚われることのないcomprehendの音楽を構築する。
comprehend メンバー
vo/gt 根本直哉 ba/cho 外山タロウ
───────────
【シングル定期リリース中!】
💿 最新シングル『ペネトレイト』"定期配信第四弾"
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