スクラップのネモ

アート、時々、写真 備忘録

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記事一覧

青空に思ふ

夏の積乱雲を凝視する。 色々なことがあったと思う。ただ、覚えているのは手で数えるほど。 こんなにも知らないことばかりなのかと自分を苛む。そればかりではいけないのは…

星降る夜に

あなたを見かけたの。森の奥。 走って追いかけたら見失って、開けた空に星が。 ああ、あなたも行ってしまったのね。 静かに独り、星屑を抱きしめた。 販売: #アート #星

誰が為に

生きる。生きる。今、この瞬間を。 誰の為でもなく、自分のために。 そしたら、それが誰かの生きる糧になる。 今日もまた、生きる。 販売: #牛 #うし #cow #牧場 #イラ

語り部は海より詠う⁡

⁡⁡君のことは彼から聞いている。⁡ ⁡大丈夫。問題は無いさ。なんだって、僕がついてるからね。⁡ ⁡しかし、君もつくづく面白い。⁡ ⁡僕のことを受け入れてくれるなん…

見ることは大切だと思う。自分で見る、他人を通して見る、両方。⁡ ⁡私の寿命は比較的長いらしいようで、色々な「モノ」を色々な「視点」で見てきた。⁡ ⁡あなたにはこの…

干支一の小心者

今年もまたやってきたか。他の干支とは違って、自分だけ浮いているような気がするから、毎回申し訳なさがあるんだよな。 彼は小心者だった。 せめて、良い年になるようにと…

日常

⁡アルバイトはかったるい。一日中ゴロゴロしてるだけだけど。⁡ ⁡柵の向こうには多くの人、人、人。⁡あんなに詰め込まれてるのに嬉しそう。不思議だ。⁡ ⁡バイト終わり…

シーンとした森の中で

⁡仲間たちは嫌っているがぼくはふゆがすきだ。シャリシャリと足音は楽しいし、白く冷たい雪?も食べてて面白い。⁡ ⁡もちろん寒いし、食べ物は少ないけど、秋に溜め込ん…

まだ夢の中で

⁡⁡自分がまだ子供の頃の話。⁡ ⁡暖かい日差しの中で山を散策し、食事をする日々はとても楽しかった。⁡ ⁡冬になるとみんなで身を寄せあいながら少ない食事を分け合って…

紅い

サイズ:10×10cmキャンバス 卓上イーゼル付き 今日という日がこんなにも早く訪れるとは夢にも思わなかった。 いや、この髪を紅く染めたのが、全ての始まりかもしれない。…

君のいない冬

⁡ふと、気がつく。君が居ないことに。⁡ ⁡昨日までは元気にはしゃいでおやつをせがんで来ていたのに。⁡ ⁡冬の公園は寒いからどこかへ暖を取りに行っていれば良いな。⁡…

吾輩は王である。名などとうにない⁡。⁡ ⁡吾輩の仕事はそこにいること、それだけである。⁡ ⁡故に暇だ。⁡ ⁡今日も今日とて何も起きずまどろんでいたが、そろそろ下僕…

新月が照らすブランコ

⁡⁡ そこにいた猫は日が暮れてどこかに行ってしまった。⁡ ⁡孤独は嫉妬を生み、嫉妬は次の孤独を生んだ。⁡ ⁡僕はサヨウナラも言わずに、独り、公園のブランコに座って…

今日も、明日も、明後日も、たぶん

⁡⁡ゆずを拾い、今日の湯へと思いを馳せる冬の散歩道。⁡ ⁡夕方なのにもう日はくれていて、白い吐息でメガネが曇る。⁡ ⁡マスクも慣れてきた2023年。来年にも思いを馳せ…

明日から今日にかけての発着便⁡

⁡⁡ ある子を思い出してはポロリと滴が落ちる。そして、頭の中がぐるぐると回り始めるんだ。⁡ ⁡あーすれば、こーすれば、たら、れば。⁡ ⁡自分なんて蚊帳の外なのにね…

トマト

サイズ:10×10cmキャンバス ⁡才能という枷を取り付けられ、彼女は孤高となった。信者は崇め、時には金銭をも置いていった。⁡ ⁡あの夏、舞台に立っていなければ、なん…

青空に思ふ

青空に思ふ

夏の積乱雲を凝視する。
色々なことがあったと思う。ただ、覚えているのは手で数えるほど。
こんなにも知らないことばかりなのかと自分を苛む。そればかりではいけないのはわかっているんだけどね。
青は全てを包んでいる。見れば、まあ、また思い出すさと言っているようだった。
それもそうかと考え直す。あの子のためにもならないしな。
アバヨッ!向こうでもっとくつろいでな!
どうせまた会うからさ。うん。
絶対に会お

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語り部は海より詠う⁡

語り部は海より詠う⁡

⁡⁡君のことは彼から聞いている。⁡
⁡大丈夫。問題は無いさ。なんだって、僕がついてるからね。⁡
⁡しかし、君もつくづく面白い。⁡
⁡僕のことを受け入れてくれるなんて。⁡
⁡状況も状況だけに仕方がない面もあるけどね。⁡
⁡こんな見てくれでも安心してよ。⁡
⁡なんたって、一応陸と海を受け持っているんだ。⁡
⁡さて、果てまで行こうか。全速力で。⁡
⁡キュイイと鳴いて、彼は海を割るような速度で走った。⁡⁡

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生

見ることは大切だと思う。自分で見る、他人を通して見る、両方。⁡
⁡私の寿命は比較的長いらしいようで、色々な「モノ」を色々な「視点」で見てきた。⁡
⁡あなたにはこの私がどう見えるのだろうか?⁡
⁡叶うなら、ぜひ語り合いたいものだ。⁡
⁡⁡
販売:

#イラスト #イラストエッセイ #詩 #ポエム #命 #ゾウ #象 #ぞう #象牙 #見る #視点 #動物 #illumina

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干支一の小心者

干支一の小心者

今年もまたやってきたか。他の干支とは違って、自分だけ浮いているような気がするから、毎回申し訳なさがあるんだよな。
彼は小心者だった。
せめて、良い年になるようにと、柄にもなく願掛けしてしていこうと日本中を飛びまわる。
光る鱗を揺らして、今日も神頼みする姿は真面目そのものだった。

販売:
#辰年 #龍 #竜 #小心者 #アート #イラストエッセイ #イラスト #ポエム #アクリル画 #illus

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日常

日常

⁡アルバイトはかったるい。一日中ゴロゴロしてるだけだけど。⁡
⁡柵の向こうには多くの人、人、人。⁡あんなに詰め込まれてるのに嬉しそう。不思議だ。⁡
⁡バイト終わりにはいつのも喫茶店でカフェモカを頼む。今日は頑張ったのでレモンのケーキでも頼もうかな。⁡
⁡明日もまたバイトだ。ぐうたらするのを頑張らないとな⁡
⁡⁡
販売:

#パンダ #上野動物園 #動物園 #アルバイト #喫茶店 #

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シーンとした森の中で

シーンとした森の中で

⁡仲間たちは嫌っているがぼくはふゆがすきだ。シャリシャリと足音は楽しいし、白く冷たい雪?も食べてて面白い。⁡
⁡もちろん寒いし、食べ物は少ないけど、秋に溜め込んだおかげで何とか耐えられる。⁡
⁡今日は何が見つかるかな。フフんと鼻歌を歌いながら彼は山道を歩くのだった。⁡
⁡⁡

販売:

#たぬき #タヌキ #狸 #森 #森林 #鼻歌 #雪 #raccoondog #raccoo

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まだ夢の中で

まだ夢の中で

⁡⁡自分がまだ子供の頃の話。⁡
⁡暖かい日差しの中で山を散策し、食事をする日々はとても楽しかった。⁡
⁡冬になるとみんなで身を寄せあいながら少ない食事を分け合っていたが、それもそれで楽しかった。⁡
⁡ひとり立ちするとそれなりに苦労したがそれでも難なく生きてきた。⁡
⁡ただ、今日この頃、この話を思い出すことが多くなってきた。冬だし、考える時間が長くなってきたのかな。それとも別の理由かな。⁡
⁡分から

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紅い

紅い

サイズ:10×10cmキャンバス
卓上イーゼル付き

今日という日がこんなにも早く訪れるとは夢にも思わなかった。
いや、この髪を紅く染めたのが、全ての始まりかもしれない。
きっかけも、楽しい日々も、そして終わりも、あっという間だった。
後悔?してない。してない。
ただ、明日からは隙間風が少し冷たくなるだけ。
そうだ。引っ越すのもいいかもしれない。できるだけ暖かくて、騒がしくない、そして、海が綺麗な

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君のいない冬

君のいない冬

⁡ふと、気がつく。君が居ないことに。⁡
⁡昨日までは元気にはしゃいでおやつをせがんで来ていたのに。⁡
⁡冬の公園は寒いからどこかへ暖を取りに行っていれば良いな。⁡
⁡あの時、もっときちんと考えればよかったのにな。⁡
⁡⁡

販売:

#犬 #野良犬 #冬 #公園 #寒い冬 #いぬすたぐらむ #居ない #居ないと寂しい #dog #park #lifewithdogs #w

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王

吾輩は王である。名などとうにない⁡。⁡
⁡吾輩の仕事はそこにいること、それだけである。⁡
⁡故に暇だ。⁡
⁡今日も今日とて何も起きずまどろんでいたが、そろそろ下僕たちが現れる時間だ。どこに行っているか知らぬが、どうせまた疲れこんで来るのであろう。⁡多少いたわってやってもいい気分だから、顔みせぐらいはしてやろうか。
なかなか手間のかかる下僕をもったものだなぁ。
⁡⁡
販売:

#王 #猫 #ねこ

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新月が照らすブランコ

新月が照らすブランコ

⁡⁡
そこにいた猫は日が暮れてどこかに行ってしまった。⁡
⁡孤独は嫉妬を生み、嫉妬は次の孤独を生んだ。⁡
⁡僕はサヨウナラも言わずに、独り、公園のブランコに座っている。季節の間、特有の生暖かい空気が肺を満たす。⁡
⁡まだ帰れない、家族が笑顔で待っているから。⁡
⁡見上げると新月が見えた。なぜ僕を照らしているのだろう。嫌味かな。⁡
⁡夜、24時。男はもう居ない。空気は澄み始めたが、ブランコの座面はま

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今日も、明日も、明後日も、たぶん

今日も、明日も、明後日も、たぶん

⁡⁡ゆずを拾い、今日の湯へと思いを馳せる冬の散歩道。⁡
⁡夕方なのにもう日はくれていて、白い吐息でメガネが曇る。⁡
⁡マスクも慣れてきた2023年。来年にも思いを馳せてしまったところ、ワンッ!とせがまれ現実に戻る。⁡
⁡明日も早いんだよなー。今日は長湯しよう。そうしよう。⁡
⁡照らされる道をまた戻って家へ。⁡
⁡⁡明日こそいい事ありますように、と願った帰り道だった。⁡

販売:

⁡⁡ #希望

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明日から今日にかけての発着便⁡

明日から今日にかけての発着便⁡

⁡⁡
ある子を思い出してはポロリと滴が落ちる。そして、頭の中がぐるぐると回り始めるんだ。⁡
⁡あーすれば、こーすれば、たら、れば。⁡
⁡自分なんて蚊帳の外なのにね。不思議だね。⁡
⁡目がヒクヒクとるけれど、寝れないことがわかっているからこうして文字を紡ぐのさ。⁡
⁡届かないこの想いをどうか自分の外へ押し出せるように、この髪も後で紙飛行機にして朝日へ目掛けて飛ばす予定。⁡
⁡明日なんてなくてもさ、今

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トマト

トマト

サイズ:10×10cmキャンバス

⁡才能という枷を取り付けられ、彼女は孤高となった。信者は崇め、時には金銭をも置いていった。⁡
⁡あの夏、舞台に立っていなければ、なんて思いもある。多くの日常を捨て、手に入れたのはカタチばかり。⁡
⁡私が届けたかったのはあなただけだったのに。⁡
⁡高層マンションの足元で、トマトがぐしゃりをつぶれたのはその一分後だった。⁡

販売:

⁡⁡⁡
#トマト #舞台

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