活動レポート

中の人として、運営に関する報告を記録します。
新しい日付順です。


2024年

4月

4月15日

今年もあっという間に3分の1が過ぎました。
早い……。

ジャンプチのサ終という悲しい出来事もありましたが、
昨年から引き続き何かと公式が無料公開などちょくちょく動いており嬉しいですね(^-^)

さて、今回は「アニラン」会場展示の詳細と、独自調査のご報告の2本立てでお送りします。
活動レポートとしてはかなり長くなってしまいましたが、お目通しいただけましたら幸いです。

★「アニラン」上位入り!
今春の一大ニュースといえば、大型商業イベントのAnimeJapan2024の一般投票企画「アニメ化してほしいマンガランキング」(アニラン)で、堂々の第10位ランクイン!
おめでとうございます!

ノミネートにあたり集英社が表立ってプッシュすることはなかったものの、
結果発表の前後でジャンプラをはじめ集英社主導のキャンペーンにピックアップしていたので、作品の宣伝的には結果オーライかなと。

上位10作品は展示があるということで、イベント会場に急遽馳せ参じました。
会場での展示の様子はこんな感じ。

1メートルくらいある第1巻書影の大型パネルに、迫力を感じました!
その周りには作中の場面のコラージュが。

AnimeJapan2024会場内「アニメ化してほしいマンガランキング」展示コーナーより
AnimeJapan2024会場内「アニメ化してほしいマンガランキング」展示コーナーより

やはり暴王の月発動シーン(写真1枚目の右上)は外せませんね。
他はまんべんなくメインキャラを見せつつ、絵力のあるコマや名セリフをチョイスしたように見受けられました。
皆さんのお気に入りの場面は入っていましたでしょうか?

さらに、会場で流れていた上位作品の紹介動画は、
X(Twitter)でAnimeJapan公式アカウントが投稿しているものからパワーアップしていました。

※環境音、手ブレあり。
(AnimeJapanまたはそれに準ずるオフィシャルな媒体で公開されていないことを受け、当方で撮影したものを共有しております。公式から同内容の動画が公開された場合、または権利者からの要請などありましたら、当方の動画は取り下げます。被写体である展示物の諸権利は、AnimeJapanおよびマンガ作品の著作者と版権者に帰属します。)

展示パネルと同様に名場面の数々を取り上げてくださっており、
非常に画面映えするな~と惚れ惚れ。
さらに、声優さんの素敵なお声によるタイトルコールやあらすじのナレーションにとてもリッチ感があり、
大きな企画で上位入りしたことをしみじみと実感しました!

展示には残念ながら、期待した岩代先生の受賞コメントはありませんでした。
上位10作の中でもうお一方、週刊少年ジャンプ(以下WJ)連載作の作者コメントも無かったので、
"WJ編集部が自誌作品まるごとコメント取りを忘れていた"という説を聞き……
そうであってほしいと願っています(´;ω;`)

また、上位作品の特典であるノベルティグッズ抽選については、まだ情報が出ていないようです。
本当にあるのか不安になるほど音沙汰ないのですが……
情報を掴めましたらお知らせします。

★雑誌からの資料収集
当方が独自に進めている調査では、最近、紙の資料にあたる機会を増やしています。
特に過去のWJ本誌に重点を置き、PSYREN中心に岩代先生の情報を洗い直しているところです。

岩代先生はWJ作家として、連載や読み切りといったまとまった作品のほかに、雑誌の様々な企画でカットイラストやコメントを寄せています。
そうした情報は@wiki(網羅的かつ出典付きが多く使いやすい。特に「本誌」項)を筆頭にネット上で入手できますが、
百聞は一見にしかず、直接確認しよう!と思った次第です。

ご参考までに、当センターとしては未出の情報から、現物確認済みのものを列挙します。
この内のいくつかは後日、X(Twitter)やnoteで詳細をまとめる予定です。

※時系列順

みえるひと本誌版読み切り(作者紹介ページ含む)WJ2004年10月45号98~149p.

ジャンプ小説大賞第16回キャラクターデザイン担当2006年11月47号304-305p.

ジャンプフェスタJUMP BOX2008お年玉宝くじ(PSYRENポストカード)結果発表2008年1月6・7合併号531p.

トレジャー新人賞 岩代先生担当回
└2009年6月期①27号126-127p.②28号136p.③29号378p.④30号262-263p.
└2010年6月期①26号252-253p.②27号78-79p.③28号290p.④29号270p.

PSYREN小説告知第1巻2010年29号6月29号126p.

PSYREN徹底解説④2009年6月30号310p.

まだまだありそうですので、今後も雑誌の調査を進めていきます。
情報をお持ちのかた、「こういう話を聞いたけど確認してほしい」というかた、ぜひお声をお寄せくださいませ🙇


2022年

11月

11月20日

★岩代先生の足跡
活動レポートにだいぶ間が開いてしまいました……。
この間、活動が縮小しておりすみません。
企画は牛歩ですが、なんとか進めていきますのでお付き合いいただけると幸いです。

さて、広報課活動 兼 趣味としてパブサを日々しているのですが、なかなかPSYREN関連の新情報がないので、最近はPSYRENに限らない岩代先生の情報を掘っています。

元々あまり表に出てこないかたとはいえ、特にサインの少なさは折り紙付きですね。
悲しいかな、タイミングが悪いのか、ジャンプ公式のサイン企画に岩代先生が加わることは滅多にない(なかった)ので……。

貴重なサインの中でもよく話題に挙がるのは、2周年記念のポスターでしょうか。
それから、カガミガミ時代にジャンプフェスタにサイン色紙が出されていたとTwitterで確認できました。

ジャンフェスでは連載中作品のサイン色紙の展示が恒例だそうなので、作品ごとに書いていらしたと思われます。
……が、これまでの調査ではみえるひととPSYRENの色紙の情報には出会えていません。
ジャンフェスは当時の公式情報や報道などがほとんど残っていない(閲覧できない)ため、情報・写真をお持ちの方はご提供いただけると嬉しいです🙇‍♂️
(ちなみに、複数のかたのブログのレポでによれば、2009年に岩代先生の手形が飾られていたとのこと。)

そうしたジャンプ公式のサインとは別に、いくつかサインの情報を収集できましたのでご紹介します。

まずはアーカイブ・ネメシスQの「『PSYREN -サイレン- の歩み』」にも掲載しているVIZ30周年記念色紙。
アゲハがカラーで描かれています。
VIZ Media社はアメリカを中心に海外で日本のマンガ作品の翻訳出版事業を手掛けており、PSYRENもその一つです。
この企画は2016年ですが、VIZ社で出版している岩代作品はPSYRENのみのため(サイト内コミュニティではカガミガミも扱っていますが、単行本には携わっていないようです)、PSYRENになったと見られます。
この色紙は海外のエキスポにも展示していたとのことですが、とても高いところにあったため、現地では見づらかったでしょうね……。
1枚ずつ公式にアップロードしてもらえて本当にありがたいです。


お次は非公式ですが、2013年にあったというマンガ家の方々が多数参加された飲み会での寄せ書きです。
諌山創先生(『進撃の巨人』作者)のブログで見ることができます。(ブログで写真をクリック・タップすると拡大して見られます。)
こちらはお名前のみのシンプルなもの(左列中央)。
他の先生方のようにイラストが添えられていないのが少し残念ではありますが、岩代先生の謙虚で控え目なお人柄を感じます。

諌山創先生個人ブログ「現在進行中の黒歴史」2013年08月03日更新回「漫画関係者32人」よりスクリーンショット(2022年11月20日23:15閲覧)

ちなみに、岩代先生の上にサインを書いている二宮裕次先生(『ラストマン』『BUNGO』作者)は、岩代先生のヘルプアシスタントのご経験があるとご本人から教えていただきました!
私は二宮先生ファンでもあるので、両先生のご関係について知ることができて大興奮でした。BUNGO面白いのでおすすめです。


最後に、岩代先生がご旅行先でお宿に書いたというサイン色紙。
Twitterには宿泊したかたの撮影されたお写真が投稿されており、その写真に基づくとこちらも2013年のものです。
サインを書いたのと同じペンを使ったであろう、モノクロのアゲハのイラストも描かれています。
2016年のVIZ企画色紙と同様にアゲハの横顔を描いているのは、先生の手癖なんでしょうか?
表情の細かな違いも見て楽しいです。

こちらはお宿に影響があるため、場所や写真、リンクなどは事実確認できてから正式にご案内します。
お宿に行って自前で撮影して、お宿についてもレポできたら理想的なのですが、コロナ禍もあり出不精なのでいつになるやら。
気になる方はTwitterを調べてみてくださいね。


1月

1月27日

★ジャンプチへのPSYREN特集祭前の参入のすすめ
スマホゲーム「ジャンプチ ヒーローズ」が2月に開催予定のPSYRENのピックアップイベント(以下、特集祭)を、心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
当センターでは特集祭に先駆けてチーム「サイレン入管広報課」を立ち上げましたので、ご参加をお待ちしています。
公式からは未だに開始日すら発表されていませんが、これを機にジャンプチを始める方は、1月中のダウンロードがおススメです。

理由は2点。
詳細なお知らせはアプリ内のみ!
公式Twitterアカウントからは得られない情報が多くあります。
また、公式ブログよりもアプリのほうが早いです。
PSYREN特集祭は、別作品の特集祭期間の後半に被って始まるという、ややこしいスケジュールになりそう(公式のざっくりとしたロードマップ参照)なので、お知らせが混在し見落としてしまうリスクにご注意ください。

準備すると楽!
ガチャ用素材(以下、「ルビー」)の収集や、手持ちキャラの育成などをしておくと、効率的に特集祭を遊べます。
特に、実装済みの雨宮桜子は、ほぼ確実にPSYREN特集祭のクエストで有利なキャラとなるので、特集祭の前に獲得・育成しましょう
(雨宮桜子の獲得方法はこちら
ただし、クエストを遊ぶのに必要な時間回復型ポイント(以下、「スタミナ」)を気にせず特集祭を周回したいという方は、初期特典の「スタミナ」大幅増量を特集祭に充てるという選択肢もあります。

ガチャについては、少なくとも1キャラは、イベント期間中のガチャ限定キャラとして実装されると思われます。
ガチャに使う「ルビー」は課金対象アイテムではありますが、ガチャの排出確率がシビアなので、「ミッション」達成によって無料で集められる分は集めておくのが吉です。
なお、初期特典として150個が無料で獲得できます。

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1月6日

★今年の抱負
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

2022年はゼブラックでの1~3巻無料公開(1月9日まで)に始まり、2月にはジャンプチで作品ピックアップイベント開催と、推し活にうってつけの年ですね!

当センターは、単に情報や話題を提供するだけでなく、既読者であるフォロワーの方々の"推し活"をお手伝いすることも役割の一つだと考えています。
今年は好機を逃さず、公式動向を知らない非フォロワーの既読者への情報拡散と、未読者への布教にも取り組んでいくことを目指します。

個人名義の件ではありますが、PSYRENの布教活動が報われる出来事があったので、少しでも推し活のモチベーションアップになればとご報告します。
Twitterの個人アカウントでゼブラックへ誘導するツイートをしたところ、ゼブラック公式アカウントにリツイートされました。
どうやら稀有な例のようですが、作者や作品公式のアカウントがない不利な状況のPSYRENも、ファンの活動次第で公式が拾い上げて多くの人の目に触れるチャンスがあると示されたことは、非常に大きな前進です。
諦めずにいきましょう!

★イラスト活用について
Twitterでは新年のごあいさつで、初めてイラストを投稿しましたが、どう受け取られているか気になるところです。
他の方が運営する他作品のファンアカウントでは自作のファンアートを活用しているので、参考にしてみました。

効果としては、タイムライン上で当センターのツイートに目を引きやすくなるかな?と思っています。
それによりフォロワーの方がツイートを見落としにくくなることと、もし拡散された際に非フォロワーの方にも興味を持ってもらえることを期待しています。

今後、告知などサムネのつかないツイートを中心に活用していこうかと思っています。
これまで私個人としての好みや趣味など"中の人感"があまり出ないように意識して運営してきたのですが、
ご意見をいただけると幸いです。

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2021年

12月

12月20日

★Twitterフォロワー数

Twitterフォロワー(Twitterでは入国者と呼んでいます)が、12月11日に50アカウントを超えました。フォロワーの皆様、ありがとうございます。
自分の活動に価値を感じていただいていることに、身の引き締まる思いです。


★アンケート企画

アンケート企画を始めて2週間経過しました。
序盤から30人前後の方にご参加いただき、大変嬉しいです。
普段から関連用語のパブサが趣味なくらいにはPSYRENの話題に飢えているので、アンケートを通して他の方の考えを知ることができて、楽しませていただいています。
皆様にも同様に話の種として楽しんでいただけていましたら幸いです。
なお第3回から、通知が来たコメントは期間後のnoteへの掲載に加え、期間中にTwitter上でリツイートすることとしました。
空リプは通知が来ず見落としてしまうので、ぜひ引用RTかリプでお送りください!
(鍵アカウントや匿名希望の方用にマシュマロでもコメント受け付けておりますので、お気軽にどうぞ)


★アニメ化要望の盛り上がり

12月18~19日にかけ、ジャンプフェスタで完結済み作品のアニメ化の発表が連発されるなか、PSYRENを話題にするツイートが増えました。
公衆電話もテレカもネタとして生きている(直近の創作物に登場する)存在なので、絶対的な障壁ではないはず。公式サイドに有無を言わせないだけの実績を積んでやりたい……と言っても、私は影響力を持っていないので自ら動き焦らずコツコツと取り組んでいくことが大切だと痛感するこの頃です。
これまでPSYRENファンは、外部のアニメ化希望作品ランキングでのダブル上位入賞(2018年)、ジャンプチでのユーザーアンケートによる実装採用(2020年)と、着実に粘って勝ち取ってきました。これらに参加された方々に本当に頭が下がります。
サイレン入国管理センターアカウントとしては今後、これまでの流れを受けて、直接公式に届く形でのアピールと、それに限りなく近い一手を打つことを推進していければと考えています。
自分用に優先度の高い項目を整理したので、ご参考までに貼付します。まだまだ諦めずにいきましょう!

ファンレターを送る:編集部へ直接届くファンレターが、最も"お客様の声"として強力だと、Twitterでしばしば作家や編集者が表明しています。
郵送はもちろんのこと、実はジャンプラ(正式にはジャンプBOOKストア!と共通)にファンレター専用フォームがあります。
オンラインなら気軽に送れるかなと。
復刊ドットコムで投票する:読者の声に応じて、実績のあるきちんとした会社が出版者や著者に復刊交渉してくれるのは非常に頼もしいです。ジャンプレーベルでも復刊された作品があるので、期待大です。
先日、小説版の投票ページも受付が始まりましたので、原作と併せてご投票にご協力お願いいたします。小説版のほうが紙の在庫切れに加え電書化されておらず一次流通での入手不可能なので、絶版扱いとして動いてもらえる可能性は高いと推察しています。
ジャンプチで2022年2月開催の特集イベントを盛り上げる:実装自体がユーザーアンケートによって勝ち取った権利だけに、それに見合うだけの結果を運営側に示す必要があり、また成功すればメディアミックスの道が大きく拓けると期待しています。
他作品のイベントではゲーム内ミッションに「ジャンプラ無料公開話の閲覧」を組み込むなど、少なからず出版社側とリアルタイムで連携しているようなので、結果が良ければ今後の判断に影響するかもしれません。単純に布教活動にも絶好のチャンスでもありますね。
現時点でイベントの詳細は不明ですが、おそらくガチャでのみ入手できるキャラが実装されると思われますので、貢げるのも大きな利点です。

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12月07日

★12月のnote更新予定
現時点で決定しているものは以下の通りです。
(追加・変更などの可能性があります。)
①公式の動向の時系列まとめ
②キャラ名など作中に登場するもののモチーフまとめ

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11月

11月28日

★Twitterにおける自然発生的な不定期の盛り上がりについて
11月25日夜から週末にかけ、Twitter上(の日本語のツイート)の一部でPSYRENの話題が盛り上がりました。
それをきっかけに、再読を含め多くの方がPSYRENを読んでくださったようです。

こうして盛り上がる現象は、半年に1度程度の頻度で起きます。
震源地はわかりづらいのですが、いわゆる"感想勢"界隈です。
長年、ジャンプ本誌を中心に様々な作品をご覧になってる方々で、互いのツイートを活発にシェアし合いながら、他作品のレビューに絡めてPSYRENを時々話題にしてくれます。
そのうちのいくつかのツイートが注目を受けて、リツイートや触発されたツイートなどにより界隈の外にも届く構図です。
今回は特に広がっていました。

感想勢の方々の、共感や興味を喚起できる表現力を目指して私も精進します。


★年表用追加資料の入手の経緯
アゲハと雨宮の誕生日の出典を入手し、「アーカイブ・ネメシスQ:日本におけるグリゴリ出身PSI能力者重大事件レポート」の年表に反映しました。
こちらの件は皆様に情報提供を呼びかけていましたので、この場で情報入手の経緯をご報告します。
今後、同様に調査したい方がいらっしゃるかもしれないので、参考までに調べ方やジャンプを閲覧できる図書館についてもご紹介します。
必要なければ読み飛ばしてください。

まず結果を述べますと、出典である週刊少年ジャンプ2010年2・3合併号(以下、当該号)の付録「Jスペシャルケータイカレンダー2010」を、現物を都立多摩図書館で閲覧する形で確認できました。
綴じ込み冊子で未開封だったのですが、スタッフの方に閲覧したい旨を申し入れたところ、快く開封いただけたのは幸運でした。

そもそも事の起こりは、11月頭にポータルアカウントでのTwitterのパブサで、アゲハと雨宮の誕生日がジャンプのカレンダーに載っていたというツイートを見かけたことにあります。
@wikiに誕生日は載っているのですが、出典の記載がなかったので、自作年表への反映は見送っていました。
私は連載当時に単行本派だったため、この時まで付録カレンダーの存在すら知りません。
都市伝説におけるオカ研の岡村君のように、ジャンプの事情通にツテがあればすぐ教えてもらえるのにな……と思いながら、付録のついていた号の特定から調査を始めました。

Twitterのパブサで大体の時期を割り出すも決定打に至らず、Googleで「アゲハ 雨宮 誕生日 カレンダー」と検索したところPSYREN@wikiのコメントログに2009年末のコメントとして掲載号の記載が残っていました。
掲載号の裏付けをとるために「2009年 週刊少年ジャンプ カレンダー」と検索したところ、コミックナタリーの記事がヒットし、特定できました。
出版物の過去の細かい事柄は、ナタリーやダヴィンチのネット記事が古いものも残っているので役立ちます。
雑誌は発売日と管理用に記録される名目的な発行日が違う(11月に12月号を出す月刊がわかりやすいですね)ので、書影で発行日を確認できるのも嬉しいところです。
余談ですが、古いネット情報が残っていない時の絶望感と言ったら……InternetArchiveのWayBack Machineに残っていたら10年後エルモアキッズが助けに来てくれたアゲハみたいな気持ちになります。

さて、既にかなり字数がかさみましたが、調査はここからが本番です。
カレンダーの中身を見る手立てを考えます。
当初は、個人でお持ちの方に写真をご提供いただくつもりで、Twitterで呼びかけました。
ご想像のとおり、過去の雑誌の付録はなかなか入手できません。
たとえ雑誌本体を買えても付録は外されているなんてザラです。
近年は逆に付録だけオンラインフリマやネットオークションで出品されていることもありますが、希少性のないものやすぐ汚損してしまうものは捨てがちですよね。
案の定、今回のカレンダーもネット出品は見当たらず、お持ちの方からのお声がけも呼びかけて2週間経過時点でありませんでした。

やむなく、所蔵する図書館を探しました。

実は、図書館での閲覧は最初に諦めていました。
そもそも数年前の雑誌を保管し続けている図書館が少なく、その中でも付録を収集している館はさらに稀です。
付録は捨てられたり、「ご自由にお持ちください」と放出したりします。
(私の通っていた大学図書館ではイベントの参加賞になっていました)

国立国会図書館なら何でも見られるのでは?とご想像されるかもしれませんが、例に漏れず付録の収集には消極的です。
そのうえ、同館では方針により、付録のカレンダーは所蔵していたとしても閲覧できません。
「Jスペシャルケータイカレンダー2010」は綴じ込み小冊子なので閲覧可能な「冊子体の付録」のケースに当てはまるかもしれませんが、蔵書データでは付録を保管している記録はなかったので、やめました。
というのも、感染対策の入館制限で抽選式になっていて、お目当てのものを閲覧できるかわからない状態でスケジューリングするにはハイリスクなんですよね……遠いし館内も広くて疲れるし。
それから今回は当該号が収蔵されていましたが、納本制度(一言でいえば出版者から本を寄贈してもらう制度)で蔵書を構成しているためか、実は大衆向け雑誌は抜けもしばしばあります。
ただ、納本制度の良いところは、かなりのマイナー雑誌も収蔵している点です。
別作品ですが、単行本未収録話の掲載号を読むために利用したこともあります。
地理的に来館が難しい方は、コピーの郵送や、国会図書館関西館またはお近くの都道府県立図書館で取り寄せもできますので、ご安心を。

閑話休題。
国会図書館が望み薄な一方、都立多摩図書館は「東京マガジンバンク」として雑誌を意欲的に収集しており、付録も積極的に保管していると評判です。
当該号の付録の保管状況を蔵書データでは確認できませんでしたが、感染対策で要予約とはいえ確実に入館できるうえ、個人的に国会図書館よりアクセスも良いので、コスパに見合うと判断し、来館することに決めました。
他の自治体の公共図書館でも、同様に雑誌の収集に強い館があるかと思います。
規模に限りがあり往々にしてマイナーな漫画雑誌は集められてないので、国会図書館と使い分けると便利です。

ちなみに、漫画の専門図書館というものもこの世には存在しています。
都内だと米沢嘉博記念図書館が代表的です。
マンガ研究に強い明治大学の擁する図書館で、通常は廃棄されるコミックスのカバーやオビまで一緒に保管する徹底ぶり。
雑誌付録もかなり期待できるのですが、私設図書館が前身で規模も小さいため、雑誌は抜けが多いのが玉に瑕です。
今回の当該号はありませんでした。

ここまででかなり情報が多く混乱されると思いますが、昔のジャンプを調べたい時は、文化庁のメディア芸術データベースがおすすめです。
国立国会図書館および日本全国の漫画に強い主要な図書館の蔵書を、横断的に検索できます。
多少データに粗はありますが、調査のとっかかりには効率的です。

いかがでしたでしょうか。
ついあれこれと書いてしまいましたが、少しでも役に立ったという方がいましたら幸いです。

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11月10日

★運営方針
衝動的に始めた活動ですが、約3カ月の間継続して、運営方針がはっきりしてきたので、書き出します。

一言で表すと「既読者が考察・分析・解釈するきっかけと材料の提供」です。
当センターのコンテンツを見た人が、(主にTwitter上で)PSYRENについてより理解を深め、発信することを促します。
最終目標は、それを見た人へと連鎖することでのファンの活性化です。
そのため、今後も基本的にネタバレ込みで発信していきます。

将来的には、未読者の方を誘導するタッチポイントになれればと思っていますが、当面は既読者向けコンテンツに絞るつもりです。


★今後の活動について
①WebサイトやSNSアカウントのリンクを掲示するページを作り、"ポータルアカウント"としての役割を強化します。

②Twitterでアンケートなど参加型企画を投稿します。

③パブリックサーチによるいいねを廃止します。noteの「ごあいさつ」記事の当該記載も修正します。




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