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一昨年の秋の下書きより。


この夏〜秋、tumblrにひたすら日記を書いていた。書き続けるうちに前日の自分と競ってるみたいな感じになってきて、正直聴いたはずの曲でも覚えてないものが結構ある。
でも、そういう無理やりめなモチベーションがなければ聴かなかったかもしれないものに色々出会えた、とも思う。少なくとも行けるフェスの選択肢、見たいアーティストの数は増えたし。
誰が見るでもなくても2000文字くらい書く、という人の記事を最近何度か見かけた。自分は約100日で何文字くらい書いたんだろう。

↑の投稿から半年。
ついにcinema staffのライブに行った。

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11/3(水)
cinema staff “海底より愛をこめて”RELEASE TOUR 『はじまりの場所』
at TSUTAYA O-EAST

整理番号の頭文字はBで、まあまあ後ろの方だと思っていたのだけど、列で数えるとそれでも一桁台だった。
久々のスタンディングフロア、そんな結構な距離まで見えるのが嬉しい反面、それだけ間引いているのだと考えると寂しくもあり。見易さ的には今ぐらいの客席の入れ方が幸せかもしれなかった。

客席からステージが見易い、ということは、メンバーめちゃくちゃ客席見てるじゃん、というのもかなり分かった。
三島さんが本当に必死というか切実そうな表情で。語りかけられている・・・・・・という気分になった。こっちも祈るような心持ちで眺めていたから、より一層。

アンコール、めちゃくちゃ良い流れで曲が始まって、飲んでるからか本編終わって少し緊張が解けたのかめちゃくちゃハイになってる辻さんが満面の笑みでバッチバチにファンサ(?)していて、((えっ今!?このタイミングで!!!?))と動揺しつつ、かなりアガった。掛け声かけていいならみんな辻ーーー!って叫んだと思う。。
ハイネケン持ってたらあのタイミングで掲げたあと一気飲みしてたなあ、と振り返りながら思った。ベスト乾杯タイミングが最後に来るとは・・・・・・。まあ途中で飲んじゃうだろうから空の缶を掲げることになったとは思いますが・・・・・・。

ここ数ヶ月、いくつかミュージシャンの番組を見聴きしていて、声を出せなくてもどうの、というのを言葉としては聞いていたけれど、こういうことか!!!と分かったような気がした。その一瞬の、全部許されたような、自分の会場に携えていったものが繋がって理解できた一閃て現場ならではだし、そこに必ずしも声って必要じゃ無いんだ、という。
コンサートに行ってファンサをもらった瞬間だって、たしかに何も言わなくてもお祈りポーズのみで目線をもらえたような思い出もあるし、よく考えればそれはそう…な話かもしれない。

帰りに曲を聴き返しながら、海についての曲が色々あるなかでこれを選んだんだなあ、とか考えていた。
今まで聴いてきたアルバムの曲があんまり無くて、あっあの曲たち聴けるターンはもう過ぎちゃったんだ・・・・・・と思ったところもあったけれど、それだけモードが違うというか、ここ数年の曲が強いってことでもあって。

アルバムが出なかった期間ってどれくらいの時間なのか、とMCでも話題になっていた。
前のアルバムが出たとき自分は受験生で、このアルバムは卒論を書き始めるくらいの時期に出て、4年という時間感覚がたしかにある。

前日からアルバムを何周かして、しっかりわくわくしてライブに臨んだ。

くらったな~~~。踊るとか暴れるとかそういう身体的な楽しさというよりも、曲やメンバーと感情を飛び交わしてるような、精神的な高揚と消耗が激しかった。
エネルギーが会場全体に滾ってヒリヒリしてる感覚が強くて、エモ力(ぢから)を存分に受け止めた。
演出面でいえばwhite white sistersの方がVJを務めてらして、11月の暗重エモにはこの人しか!!!ってことだな~と納得した。新曲のあれやこれやもVJを見られてめちゃくちゃ良かった・・・・・・。後日リリースされたwwsの新譜もめちゃくちゃ良かった、、2021年もwwsはwwsらしく進化しながらこんな音を鳴らしているんだな〜と感慨深くなった。

シネマにハっとさせられなかったら聴かなかったかもしれない音楽がたくさん手元にあって、なんだろう、ぐっと何かが変わるきっかけのそれって、無意識にずっと友達から聞かされてた話だったり、競り合って聴いてたラジオからだったりするんだよなあ、と思い返していた。
学校を卒業して、そういったうっすらと(なんだこの時間?)と感じていたようなどうでもいい会話、あんまり集中していなかった番組などに充てられる時間が減ると、刷り込まれることもなかなか無くなるだろうし、次のもう一回巡り会うタイミングもインパクトが薄いのかもしれない、とか。

いやほんとに、自分こんなにシネマスタッフのこと好きだったんだ・・・・・・と呆然とするような瞬間がたくさんあった。信じるとか着いて行くとか、そういう表現に実感を持って接することができるのは、彼らがやりたいことをやり抜き続けてきたからなんだよなあ、と心から思う。
ドコムスもレコ飲み屋も地元のフェスもソロもハードコアバンドも全部やってるからこそ、どこからでも入れてどこからでも戻れるわけで。

いまのシネマを見られて本当によかった。

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半年の総括のような、10年の総括のような日々が続いている。
2012-3年から離れられない一生なんだなあ、と思うばかりで、そんなつもり無かったとは全然言えないけど、それにしてもこんなに深く刻み込まれているものなのか、と思わされる。

今回の海底より~のライナーノーツを読んだらさすがに進撃の巨人を避けては通れなくなってしまったので、読んだり見たり、していきたい。

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ストレイテナーは私が勝手に見逃して勝手に再会したバンドだから、思い出が全部自分のなかにしかなくて、ただただ楽しかった。
シネマは拗らせたまま数年間打ち捨てられていた感情を思い出したり、あのときこんな話してたな、と当時の思考回路と繋がっていったり、喜怒哀楽をフル稼働しながらライブを見ていた。ライブ中に怒の感情が過ぎった気はしないな。ちょうど良い単語があったらそれに置き換えたい、でもそんな感じだった。

卒業したら何をしよう、と現実逃避ばかりしている。ゆっきゅんの曲の歌詞に中間発表という単語が出てきて刺さりまくった。中間発表なんてほんとにできんのか…………???


Twitterが使えない夜、実家にいるとテレビの話ばかりしてしまって、結局どこかに行きたいなあとぼんやりするばかりだ。
この頃、卒業したら何をしよう、と思っていたんだろう。こんなに移動を繰り返そうと思っていたっけ、無意識に遠くを求めていたというだけ?

なんにせよ、働き始めてからはcinema staffを見に遠征できるようになった。
周年の全国ツアーという響きはとても素敵だ。
ずっと乗換案内と会議予定とを見比べながらどこに行こうか考えている。
新譜が最高で嬉しい。フィジカルで欲しいと思えるのってきっと特別な事だ。

更新されないタイムラインを眺める理由もなく、切符の予約サイトが繋がらない時間だと気付かないままに経路の検索を繰り返していた。
みんなも今のうちに好きな曲を貼ってくれていたら全部聴くし、全部話すのに。
本来わたしは結構感想を書きたいタイプなのを最近かなり忘れていた。本当はストーリーだけじゃ全然満たされていなかったりする。

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