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高橋勇成 @ナノ19周年記念企画『この三人』(2023.3.28.)

京都ナノ19周年記念企画『この三人』。オサキアユさん(さよならポエジー)、村島洋一さん、そして高橋勇成さん(paionia)のスリーマンライブに行ってきました。

オサキさんと村島さんは初めましてでした。オサキさんは声がめちゃ好みでバンドのライブも見たくなったし、村島さんは何かびっくりした、重なり広がっていく音と声に持っていかれました。
これからお二人の音楽ももっと知っていきたいです。この三人の組み合わせで見られてよかった。

そして高橋さん。
paioniaのバンドセットだと予測不能なベースラインだったり気持ち良すぎるドラムだったり聴きどころが多くて耳が忙しいのですが(そこが良いのですが)、弾き語りだと歌声と言葉に集中できる分威力がすごくて、意識的にせよ無意識的にせよ押しこめていた感情をえぐり出されるようなところがありました。

高橋さん、歌でさんざん圧倒してくる一方でMCでは謎な話をするのも好きでした。自宅の押し入れの奥?のどこかからぴちゃん…ぴちゃん…って水音が聞こえてくる話とか。

この日のライブ前、高橋さんのツイートに「宿はなし。歌い死にます」って書いてあって何??ってなっていたのですが、オサキさんがMCで「京都宿が高いからって高橋さん宿とってなくて、これから朝まで一緒に飲まなきゃならないんです。それをもうすっごい楽しみにしてて。」というような話をされてて、めっちゃいいなそういうのって思いました。遠くから集まってライブして、その後も一緒にいられる時代が戻ってきてよかった。


特に印象的だった何曲か。

みんな言えないでいる

1曲目から大好きな曲でした。
「くだらない見返りを求めずにいれたら」とか「昨日の笑顔とさっきの涙で 僕は頭悪くなるけど」とか、好きな人と対するときにいつも思う/思っていたこと。

跡形

先日のライブで(MCの流れから)「俺たちは残り50年」のところを「30年」て歌ってて減っとるやんけ! と思ったのですが、50年に戻っていて良かった。ずっと元気でいてください。
(あとこの動画最高にかっこいいから見てほしい。謙介さん好きな人にも。)

何もできない

ライブ前日にこの動画がアップされていたのを見て明日も聴けたらいいなあと期待していました、聴けて嬉しい。
「ぼくの心も時間もすべて あげるから帰ってよ 
でもこれ以上君を 信じれないよ僕には」
のところでぎゅっと悲しくなるし、
「結局」からの激しさに苦しくなって好き。

bed

(※曲に直でリンクが貼れなかったのですが、この日演奏されたのはbedだけでした。)
これはもうずっと一生大事な曲です。
この曲に出会えただけでもpaioniaと高橋さんに出会えてよかった。

わすれもの

MVにドアが開いて光が入ってくるシーンがあるのですが、この曲にはまさにそんなイメージがあります。寂しさもあるけれど、温かくて優しい。

東京

関西ではあまりやっていないという『東京』がアンコール曲でした。
paioniaの中でも最初に好きになった曲のひとつだけれども未だに受け止めきれない力があって、これを聴いて、そこまでこらえていたものが全部うわーってなぎ倒されるみたいになりました。



ほんとうにいいライブでした。nanoはステージが低めで客席と近いこともあって、より親密に音を感じられたのもよかった。

高橋さんの歌がもっと聴きたいです。まずは5月6日のpaioniaワンマン、魂とヘルシー@渋谷クアトロを楽しみにしています。


セットリスト(Apple Music・Spotify)


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