見出し画像

フルカワユタカ×須藤寿 SEITANSAI VII @吉祥寺STAR PINE'S CAFE(2023.2.28.)

フルカワさんと須藤さんのお誕生日を祝う弾き語りライブ、SEITANSAI。去年は配信で見て、今年初めて現地参加しました。

登場早々飛ばしまくるお2人のトークで大笑いしてから、まずは須藤さんソロでの弾き語りパート。
この日の1曲めは『虹』でした。
普段はベースのルート弾きとスネアのタンタン! っていうキメに乗っかって聴いているので、それがないと音がふわっと広がっていくみたいで新鮮。ちょっとこのとき ↓の アレンジみたいでした。


まだタイトルもないという髭の新曲も歌ってくれました。これまでの髭ちゃんとは全然違ったテイストの、クールな?感じの曲。
後の方でフルカワさんと、この曲をほんのちょっとだけ即興セッションみたいにしていました。須藤さんの歌にフルカワさんがブルージーなギターを乗っけていて、鳥肌が立つかっこよさでした。髭ちゃんのバンドセットで聴くのも楽しみです。

それから嬉しかったのが『それくらいのこと』。

この日ちょっと気持ちが落ちていて、そんなときにこの歌が聴けて、弾き語りだと優しさをより強く感じて泣けちゃいました。これはアコースティックだと不思議に元気な雰囲気があって、それもよかった。

悲しいニュースが続いた2月、『きみの世界に花束を』の優しさも沁みました。
この歌にある「元気でさえいてくれればいい」ということを須藤さんにもフルカワさんにも、すべての人に思います。


須藤さんパートが終わり、フルカワさんパートに入る前に『黒にそめろ』のセッション。

この曲、もちろん大好きなのですが、私の中ではずっと楽しいイメージがあったんです。髭のライブだとクラップ煽りから始まる盛り上がりどころだし、「猿のダンスなら僕にまかせて」のところが可愛いなあ、とか。
でもよく考えたらかなりダークな世界観の曲で、遅まきながら改めてそれに気づかされたというか、新たな魅力を見つけました。かっこよかった!


フルカワさんの演奏をナマで聴くのは今回が初めてでした。
音源で聴いたときは特にギターが好きだなと思っていたのですが、ギターはもちろん歌もめちゃくちゃよかった。
あとフロアを見ずにギターを弾いているとき、ギターを(音を?)慈しむような表情で弾いてるのが素敵でした。

フルカワさん、ソロのMCで「40過ぎたら自分の顔に関して覚悟しなきゃいけないらしい、それまでの生き方が全部顔に出るから」という内容のお話をされてて、その流れで今の自分の顔がいちばん好き。昔の顔もよかったけど今がいちばん好き。と。45歳のお誕生日にそういうこと言えるの最高にかっこいいし、実際今のお顔がいちばんかっこいいと思います。

悲しいことがあったときにはあえて楽しいことに目を向けてみるのもありなんじゃないか、というお話をされてからのこの歌、温かくて、沁みました。

前の日にちょうどお友だちとSilhoueteいいよねっていう話をしていたので、この曲が始まったときにはキャーッてなりました。フルカワさんのギター、アコースティック1本であそこまで華やかなの、ちょっと意味がわからないです。最高。

この曲は私にとってはまずポンキッキーズの曲で、自分の中の古き良き時代を思い出したりしながら聴いていました。フルカワさんの歌声がまた優しくて、癒されました。


アンコールでふたたびお2人のセッション。
1曲目は『フェアウェル』。

もともと須藤寿GATALI ACOUSTIC SETにフルカワさんが提供した曲で、でもこの日はフルカワさんのアルバム『ファースト・ディケイド』に入ってるバージョンに近い、速いテンポで演奏されていました。
速めのやつとても好きです。あっさりしている感じが逆にぐっとくる。

2曲目はSEITANSAIの定番(らしい)『テキーラ!テキーラ!』

この日は着席でしたがこの曲ではフルカワさんのStand up, please! で皆立ち上がって拍手アリで。みんなで踊ってめちゃくちゃ楽しかったです。

これでアンコールはおしまい。だったのですが、その前にMCで
須藤さん「アンコール、1回目は、特に日本においてはお行儀だけど、2回目あるとほんとに求めてくれてる感じがして嬉しいよね」
フルカワさん「そんなこと言ったら絶対拍手おこるじゃないですか」
という流れがあったので、そりゃもう皆全力で2回目のアンコールを求めました。

そしてダブルアンコールで「俺らができるのこれしかないですから」ってやってくれたのがユニコーンの『すばらしい日々』。

去年もお2人で歌ってらしたこの曲、私のいちばん大事な曲の1つで、今年も聴けたらいいなと思っていたのです。
「いつの間にか僕らも 若いつもりが年をとった 暗い話にばかり やたらくわしくなったもんだ」
って、20代の奥田民生が歌っていたときも胸がきゅっとなりましたが、当時それぞれ別の場所でこの曲を聴いていた須藤少年とフルカワ少年が長い時を経て一緒に歌っているこの曲はまたとてもよいものがありました。
この年まで音楽を続けて、しかも昔を懐かしむ感じではなく(それはそれで全然アリと思いますが)、進化し続けて今がいちばんかっこいいってとんでもないことです。

いっぱい笑っていっぱい泣けて、最高に素敵な夜でした。
須藤さんとフルカワさんが同じ日に生まれて、そして出会ってくれてよかった。これから先もずっと2月28日をお祝いしていきたいです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?