見出し画像

夜の本気ダンス O-BAN-DOSS -Duo Sonic- w/ドレスコーズ @渋谷QUATTRO(2023.6.28.)

昔から毛皮のマリーズ、特に『ビューティフル』が好きで、どのくらい好きかというと自分のお葬式用セトリに入れているくらいに好きでした。
でも子育てやらで全くライブに行かない生活をしているうちにマリーズは解散してしまったし、マリーズもドレスコーズもずっと好きではあるけれどもライブでは聴かないまま終わるのかなと思っていました。

ところが昨年ドレスコーズのアルバム『戀愛大全』が出たとき、公式さんからこんなツイートが流れてきて、

鈴鹿さん! 私もそこですパンチライン!! って私の中で大騒ぎになりました。
大好きなバンドを大好きな人が大好きで、しかもこの曲のこの箇所を選んでらしたのが嬉しくて。
鈴鹿さんセレクトのプレイリストも最高です。『ビューティフル』はもとより、ラブソング言ってるのに『人間不信』とか『エゴサーチ&デストロイ』とか『平凡アンチ』とか入ってるのも含めてすごくいい。↓

このときから、もしや将来ドレスコーズと夜ダンの対バンがあったりするのでは? とほのかに期待するようになりました。そしたら思いのほか早く今年の2月、BAYCAMPで対バンがあり、しかしオールナイトだったので行けず。さらに4か月を経て、今回ついにツーマンライブに行くことができました。

ナマで見るドレスコーズは最高にかっこよかったし志磨さんは最高に可愛かったし、『ビューティフル』ではさすがに涙が止まりませんでした。まるで人生のような音楽。
目の前で志磨さんが歌っているのを見ながら、聴き始めた当時のことやもっと昔、自分がいつもライブハウスにいたころを思い出していました。
すごい回り道をしたけれど今ここで、当時よりももっとかっこよくて可愛い志磨さんが歌っているのを見ることができてよかったです。

その後もこれはいったい現実なのかなみたいに思いながら見ているうちにあっという間に時間はすぎて、最後の曲は『愛に気をつけてね』。

「Baby Baby あんたなんか」 のときの志磨さんのプンスカしたお顔がめちゃ可愛かったし、みんなで中指立てるのめちゃ楽しかった。数十年ぶりに思いっきり中指を立てました。


そして夜の本気ダンス。
何の制限もない状態で夜ダンを見るのは初めてでした。

今回のツアーは各地2DAYSで翌日がワンマンだったこともあってか、わあその曲やっちゃうの? みたいな驚きは翌日にとっておいて、どちらかというと誰もが確実にぶちあがれる曲を持ってきた印象でした。が、声出しその他制限がないと、知ってる曲も全然違いました。
声が出せなくても夜ダンのライブはいつも最高に楽しかったけれど、ちょねさんの煽りから皆で一緒に歌ったりとかMCでお客さんからの声も拾って皆で笑ったりとか、何も我慢しないで全部を開放できるのってほんとに気持ちいい。

MCではドレスコーズで志磨さんが「夜の本気ダンスは何年も前から聴かせていただいていて」みたいにおっしゃっていたのを受けて鈴鹿さんが「志磨さんはそう言ってくれはったけど俺らはもう何十年も聴いてる」って謎の対抗をしていたりとかして、大好きなのがいっぱい伝わってきました。『リリー・アン』のカバーもめっちゃかっこよかった。

セトリで個人的にいちばん熱かったのは、『By My Side』から『Wall Flower』への流れでした。両極端にあるようなこの2曲、どちらもベースがむちゃくちゃかっこいいのです。

『By My Side』のバキバキに歪んだベースの音はいつ聴いても最高だし、マイケルさんのルート弾きからしか得られない快感が確実にあるし、この曲は2Aのベースラインがまたよくて中でも後半だけ音が跳ねてるところとか、全部が大好きです。
ギターソロの後でらーらーらーらー♪ って一緒に歌うのも、DVDで見てていつもいいなって思っていたので、今回自分もやれて嬉しかった。

この曲、ライブバージョンを音源化もしくは映像化してほしいと常々思っていたのですが、昨年ついにミニアルバム『armadillo』ビクターオンラインストア限定盤のBlu-rayに収録されました。
ライブだとマイケルさんの音の歪みもより際立つし西田さんのギターソロもめちゃ良いので、家で何度も聴けるのがとても嬉しい。

By My Sideで飛び跳ねてからのオトナなWall Flowerもよかったです。

音源を初めて聴いたときはそれまでの夜ダンと全然違ってびっくりした、今ではいちばん好きな曲のひとつ。
この曲のリズム隊は音の隙間までひたすら気持ちいいし、ライブ中に縦じゃなくて横に乗れる時間があるのもすごくいい。

このほか、久々に聴けた『Take My Hand』の2Aが遅いバージョンも嬉しかったし、アンコールの『Fun Fun Fun』も最高でした。いつ聴いても多幸感あふれる曲。マイケルさんが目を閉じてニコニコで弾いていて、こちらまでニコニコしていまいました。

夜ダンのライブでは最後に鈴鹿さんが一本締めをするのが恒例なのですが、この日の一本締めは「ビューティフルに生きて死ぬ、ための人生に、よーお、👏」でした。
まさか一本締めでちょっと泣きそうになる日がくるとは思わなかった。
鈴鹿さんほんとうによかったね、私もほんとうによかったよ、と思った夜でした。


この日のセットリストはこちら。

ドレスコーズ

夜の本気ダンス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?