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『将棋の渡辺くん6巻』発売チョコまみれの誘惑

待ちに待っていた将棋マンガ『将棋の渡辺くん』の最新刊が発売された。近くの本屋に行っても発売日に棚に並ぶことはないので、キンドル版を購入。

今回は、藤井五冠とのタイトル戦について描かれていて、敗者の弁が心にしみた。そして、昨日名人戦1局に勝利した渡辺くんは、来年藤井五冠と名人戦を戦うことになるはずだ、きっと。

『将棋界には大山・中原・羽生っていう大名人の系譜があって藤井くんもおそらくそれ、俺はそこには入らないんだよ』

自分の立ち位置を客観的に見ている。『藤井くんに勝とうと思ってやるか、それともナンバー2や3でいいやと思ってやるか。それによってやり方が変わるかな』トップレベルの人は、凡人と考えることが違う。

叡王戦予選の生放送中、カントリーマアムチョコまみれを食べたら、止まらなくなり、後日不二家から箱いっぱいのチョコまみれが自宅に届いた。めぐみさんが連載に描いたら、めぐみさんの分のチョコまみれが届いた。

これだけ宣伝されると私も食べてみたくなり、買ってきた。いちおうダイエット中なのでカロリーを確認した。1袋51kcal。2個食べたがおいしかった。もっと食べたかったが、明日の楽しみに残した。

結婚18年間一度もめぐみさんの誕生日にプレゼントを贈ることもなく、『さーっと過ぎてったね』で終わらせる渡辺くん。仕事関係者と会う時はお菓子や飲み物を用意して出迎えるのに、『そういうの私にしないの?!』と言われ『なんで君に?』と答えてしまう。外面のよい男の一面をマンガの中に垣間見た。

めぐみさんは、中学校で不登校になり、プロを目指していた兄の部屋にあった将棋本を見て、女流棋士を目指したがかなわなかった。20歳を過ぎてから、通信制高校に行き、結婚出産後、美大の通信制を卒業した。夫に『君はいつも負のエネルギーで動いてるよね?』と言われてしまう。

この本の印税から100万円を寄付すると知り、微力ながら協力できることをうれしく思う。連載が続き、7巻が発売されることも発表され『それまでタイトル持っていられるかなあ』と渡辺明直筆で書いてある。

本当に正直な人である。藤井八冠が誕生したら、連載が終わってしまうかもしれない。こんなに楽しい夫婦の会話をずっと楽しめるよう渡辺くんには頑張ってもらいたい。