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スピンオフな記事:めちゃくちゃ投資しているあの案件はどうなっているのか

Paypayもだいぶいろんな記事が出てそうですが、書いていきます。

そもそもPaypayっていつから出来たんだっけ?という話から

以下カッコ内はwikiの切り抜きです
2018年に、インドPaytmより技術提供を受け、QRコード決済サービスとして設立。中国におけるAlipayやWeChat Pay(微信支付)によるQRコード決済の爆発的普及を見ての参入であった」

なんと!デンソーから生まれたQRが中国でヒット・インドを経由し、日本に来たという数奇なストーリーです。

ヤフー株式会社
2002年よりYahoo!ウォレットを提供
2016年で3300万人以上のユーザー登録数を擁する国内最大規模のオンライン決済サービスとなった。このユーザー基盤を元にリアル決済への参入
2018年バーコード読み取りによる税金公共料金決済を開始
実店舗でQRコードを消費者が提示し決済を行う「コード支払い」を開始」

2018年なのでリリースして5年間なんですね。

「2018年総額が100億円キャンペーン
2019年福岡 ヤフオク!ドームでショップや売り子、ワゴン販売などにPayPayを導入し、野球観戦のキャッシュレス化を推進することを発表した。

2020年度からは福岡ドームの命名権を取得。名称を「福岡ヤフオク!ドーム」から「福岡PayPayドーム」に変更した」

「2019年 2度目の100億円キャッシュバックキャンペーン
キャッシュレス決済では後発にもかかわらず、サービス開始から4ヶ月で400万人のユーザーを獲得した。この成長率はヤフー史上最速の急成長とされた

これをふまえ、ソフトバンクグループでは2020年、PayPayをグループにおける金融サービスの軸と位置づけ、ソフトバンクグループの提供する金融サービス(Yahoo!カードジャパンネット銀行One Tap BUYなど)のブランド名及び運営法人名を全て「PayPay」(を冠したもの)に統一」

「2021年同業の決済サービスを提供しているLINE Payを運営しているLINEZホールディングスが経営統合したのに伴いPayPayの加盟店でもLINE Payが使えるようになった

2022年時点で年間の連結決済取扱高が10兆円を超えており
2023年2月時点で5,500万人のユーザーと、374万箇所の加盟店をもつ
2022年のQRコード年間決済回数の内訳では、
PayPayが約47億回と全体の6割超を占めている」

という事でだいぶwikipediaさんが教えてくれました。要点は以下
1:元々Yahoo!ウォレットが基盤にあった
2:200億円以上のキャッシュバックキャンペーンで知名度・利用者
激増
3:LINE Payも合流し、国内最大のQR決済サービスになる
4:上記にないですが、加盟店の手数料無料・格安にしたことも普及に繋がっていますね。

「なくてはならないものになるまで大きく投資し続け、定着したら収益を上げに行く」というのはソフトバンクグループの大きなビジネス戦略の柱になりつつあります。LINE・出前館・Paypay・・・。

数百億円のキャッシュバックが目立ちますが、Paypay事業はソフトウェアエンジニアの人件費、サーバー費用、キャンペーン費用と製造業等と比べて比較的資金が調整しやすい業態です。

近年では税金もPaypay払いが可能になり、もはや疑似日本銀行券のようにも見えます(チャージは日本銀行券でないと出来ませんが、現金ではなくネットでの送金が出来る現在、紙幣という縛りがどんどん希薄化しています)

また政府もキャッシュレスに向けた端末への補助金やキャッシュレスに対する還元支援を始めており、「面」を取ったPaypayは主要な対象品になったので合計投資額からすると少ないですが外部の追い風(助成金など)も受けています。

さて、合計の数字を日経新聞さんから数字を引用
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC087H80Y1A900C2000000/

合計1,900億円と言われる巨大投資

面を取るのが大事と言っても2,000億円を赤字容認で出来る事自体、だいぶ凄い事です。ケータイはSoftbankとYahoo!、出前は出前館とUberをして一般のスタンダードになっていくどちらに転んでもOKという感じでしょうか。

もはやマイナンバーのような施策を民でやっておきました。と言わんばかりです。JR東海のリニアからスタートしましたが、ソフトバンクグループの事業投資累計をしたら国家プロジェクトみたくなるのでしょうか・・・。

Paypayに関しては既に利用者から見れば「改悪」状態に入っていますが、
ビジネスをする側からすれば「刈り取り」が始まっており、日本人の老若男女のスマホにインストールし習慣化させたことを考えれば2,000億円は安いのではないかとすら思います。(実際マイナンバーより提示しているわけですし・・・)

Youtubeがフリーから入り、広告収入で稼ぎましたが、Paypayの稼ぎ頭は手数料というよりもむしろデータビジネスの方が金脈がある気がします。
どのキャンペーンに誰が参加するのかを全て把握しているわけですからこれほど強いデータプラットフォームはないはずです。

問題はソフトバンクグループ全体としてモバイル、Yahoo!、LINE、Paypayの各アプリケーションの横ぐしが通っていないので検索~コミュニケーション~購買というような1つのデータをチェーンのように繋げるところまで行けたら金脈が生まれる気がします。








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