PCR検査に行ってきた

昨日、思い立ってPCR検査に行ってきた。
体調が悪かったわけでもなく必要に駆られたわけではないが、社会活動するうえでも現時点の陰性を確かめたいし、一度経験しておきたいと思ったからだ。
PCR以外の抗原検査や郵送のものなど色々調べた結果、翌日結果のわかる民間のPCR検査があり、当日の夕方の予約枠に空きがあり予約が取れたので行くことにした。
検査の前に飲食や歯磨きをしてしまうと検査結果に影響するので、余裕をもって検査時刻の3時間前までに食事、歯磨きを済ませてからは水以外は口にしなかった。

現在は毎日自宅で過ごしているので、電車に乗ることも人に会うこともない暮らしをしている。数日に一度、近所のスーパーやコンビニに行くが、極力セルフレジで電子決済を利用するようにして接触を減らしている。

PCR検査の行き帰りに電車に乗ってしまってはそこで感染リスクがあるし、ましてや、万が一他人に感染させることがあってはならないので、約5kmの距離を歩いて行くことにした。Google MAPで検索したら、1時間。17時過ぎに自宅を出て、早歩きで18時05分に到着。急にたくさん歩いたせいか、足首が痛い。予約は18時20分〜だったのだが、今空いているのでどうぞ、と通された。

会計を済ませると(現金払い不可)、滅菌フィルムで包装された唾液を溜める試験管とストロー、それを収納するジッパー付き袋、試験管に貼る識別シールを渡され、個別に仕切られたブースへ向かう。ちょうど選挙の投票所の記入ブースみたいな感じ。ブースは8人分くらいあったように思うが、私以外に2〜3人ほどで、半分以上は空いていた。

そこで、試験管にストローで唾液を流し込んでいくのだが、これがなかなか、唾液が思うように出ない。ブースには梅干しとレモンの写真が貼ってあって、それを見て酸っぱいものを想像して唾液を促そうというのだろう。出てくるのは唾液ではなくニヤニヤした笑いばかりである。そういえば伊集院さんがラジオで「ハンバーグを想像した」って言ってたな、なんてハンバーグを思い浮かべて見たのだが、自分はハンバーグでそこまでそそられず、自分の想像力の乏しさが恨めしくなった。
試験管には、”唾液はここまでためてね”という線が引かれているのだが、なかなかそこに届かない。泡で出そうと思えば出せるのだが、なるべくサラッとした純粋な唾液を出したいという妙なこだわりが湧いて、舌先で必死に唾液腺を刺激して格闘していると、後ろから係員の人の「半分くらい溜まれば大丈夫ですよ〜!」という呼びかけの声が聞こえた。
振り返ると、ほかのブースにいた女性が「これでいいですか?」と聞いていて、入り口にはいつのまにか順番を待つ人が列を作っていた。
規定の線までぎりぎり足りないくらいだったのだが、「これで大丈夫でしょうか」と聞くと「大丈夫ですよ!」とのことだったので、試験管に識別シールを貼ってゴミもすべてジッパー付き袋に入れて、受け取り口の係員に渡した。

これで、唾液採取は完了!
体感では5分も経っていないくらいのつもりでいたが、時計を見たらブースに入ってから10分経っていた。
これからPCR検査に行く方には、ぜひ自分の唾液促進術を抑えて行かれることをおすすめしたい。おいしいものを想像して唾液を出すトレーニングなどは効果的である。

そこからはまた家まで歩いて帰った。足首が痛いのは気のせいかと思っていたが、おさまるどころか徐々に膝も痛くなってきて、かなりきつかった。そりゃそうだ、もう2週間以上も外出自粛していて、運動どころかろくに外にも出ていない。
しかも、帰りはGoogle MAPを見ないで帰ってみよう!と変な気を起こしたら、案の定道に迷った。さらには膝から腿まで痛みが来ていたのでこれ以上無駄には歩けないと思い、仕方なくGoogleマップを開いた。驚くことに、私は自宅とはまるで違う方角に向かって歩いていた。
文字通り重い足を引きずるようにして、帰宅した頃には足だけでなく腰まで痛くなっていた。

そして、今日の14時半頃、メールで検査結果が届いた。結果は、陰性。良かった、というより、まぁそりゃそうだよな、と思った。
とりあえず、今日は足から腰じゅうに湿布を貼りまくって過ごしていて、部屋の移動でも痛む。外出する気にもならず、私のコロナ陰性状態はしばらくは保てそうだ。

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