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都市にかける③

前回は「都市の課題の種類」と「テクノロジーの活用」について言及した。今回は株式投資のテーマにもなりうるテクノロジーとは何か昨今のトレンドについてみていきたい。

米国調査会社ガートナー(https://www.gartner.com/jp)は1955年より、2,000を超えるテクノロジの中から、注目すべき先進テクノロジ及びトレンドとして簡潔にまとめ発表しています。

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上記2019年の発表では次の5つにトレンドがまとめられている。
①センシングと移動手段
 IoTの発展の一翼を担い、膨大なデータ収集を実現。収集したデータを分析することで予測を可能とする技術。
 (例)自動運転技術、ドローン技術、3Dセンシング
②人間の拡張
 認知や行動などの人間の身体的特徴を拡張する技術。
 (例)バイオチップ、拡張インテリジェンス、感情AI、バイオテクノロジ
③コンピューターとコミュニケーション
 ムーアの法則で説明される技術改善ではなく、全く新しい枠組みを採用したコンピューター技術・コニュニケーション技術。
 (例)5G、次世代メモリ、ナノスケール3Dプリンティング
④デジタル・エコシステム
 行為者によって共通して利用可能なデジタルプラットフォーム。バリューチェーンを統合的に管理することが可能になり、相互に有益な状態を実現する。
 (例)非中央集権型Web、非中央集権型自律組織(例:仮想通貨の世界)

⑤高度なAI/アナリティクス
 洗練された手法とツールを使ってデータやコンテンツを自律的または半自律的に検証する機能を備えた人工知能・分析技術。通常のビジネス・インテリジェンスよりも高度な処理を可能とする。
 (例)機械学習、AI Paas(サービスとしてのAIプラットフォーム)

ひとと人のつながりに加えて、デジタル機器類同士のコミュニケーションがますます増えていく中で、通信技術や人工知能に関する技術の進展には目が離せない。また都市の過疎化や都市に住まう人間の高齢化が進むにつれて教育や医療などの領域とテクノロジーの組み合わせを考えることも重要になる。

技術は人々の生活をよりよくするために発展を続けていくだろう。そのとき「都市」の変化に着目してみると自分の生活からは想像できない技術の変化に思いを馳せることができるのではないだろうか。

さて、2020年はどのようなテクノロジーが主役になるのでしょうか。
今年のガートナーのレポート、来年のCESで答え合わせするのもよいかもしれません。

<ワンポイント>
企業の活動や社会・経済の動向を考えることは難しい。自分の生活、都市(国内→国外)と視野を広げていくと何かヒントを見つけられるだろう。そして、絶えず関りをチェックしていくことで変化を感じるきっかけをつかむことができるのではないだろうか。

*おわり

Fumito Iwakura
NEKO PARTNERS / Managing Director
https://neko-partners.com//

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