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2年目に向けて〜プロジェクトについての想い〜

「こどもの基地ねこのひげ」は、平日毎日無料開設することを、ひとつのプロジェクトの初めの一歩として、2023年4月に思い切ってスタートしました。

プロジェクトの全容は、制度の枠外で孤立している人(まずはこども)を無視しない社会にしていくことです。制度の枠外で苦しんでいる子どもとは?例えば、不登校以外にもヤングケアラー、貧困状態にある子、虐待(精神的・肉体的・ネグレクトなど)を受けている子、いじめを受けている子など、多岐に渡ります。それぞれに救済制度が少なからずあるのかもしれませんが、気づかれず存在を無視されている子が多く居ます。

まずは、私たちが気づくことのできた目の前の、制度の枠外の「不登校・不登校傾向の子」を、無視せず受け止める場【こどもの基地ねこのひげ】を象徴として作ることで、社会に目を向けてもらうことから始めることにしました。そして、その他の制度の枠外でツライ状況にある子どもたちとも繋がりたい、多様な立場の大人と共に未来について考えたい、「だれもがあるがまま生きている世界」というビジョンを広げたいという思いから、様々な形態の居場所を開設しています。(*週末プレーパーク*みんなの夕方の居場所よるねこ*いろんな親の座談会*こどもまんなか社会を考える会など)

私たちのプロジェクトのプロセスは、本来の順路とは違うかもしれません。しかし、子どもたちが生きている課題だらけの「今」そして「未来」に、少しでも早く社会的インパクトを生み出すために、まず先に〝目指す未来像″=制度枠外のこどもの居場所を無料で存在させることからスタートを切りました。

無料開設したことで、予想以上の速さで有料で「オルタナティブスクール」を運営していた時の4倍の子どもに繋がることができました。相談件数も3倍以上になっています。この子たちから知ることのできたリアルな実態を社会へ発信し続けていくことで、社会そして行政が制度の枠外のこどもたちに目を向ける日が来ると信じています。目を向けられるようになることで、存在が認められ、新たな制度や支援の輪が広がっていくことを目指しています。
そして、このプロジェクトを進めていくことで、不登校・不登校傾向の子という一つだけでなく、それ以外の私たちが直接出会えていない気づけていない制度の枠外で苦しんでいる子に届くことに繋がると考えています。

まだまだスタートして1年に満たない挑戦ですが、社会的インパクトを生み出すために、この先出会う子どもたちのために、このプロジェクト継続を応援してください。

※クラファン2024は、2024年1月6日(土)スタート予定。


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