お母さん

最近身体が痛くて動けない
足の裏が痛くて歩けない
うまく息ができない。

鬱鬱として
定期検診で先生に相談したら
ホルモン治療のイタズラかもしれないと
痛み止めのお薬を飲み始める。

ふと
考えるときがある。

癌を治療するための
化学療法に使われたお薬は
戦争から生まれたものだから。

私は戦争の上に生きていて
沢山の尊い命の上に生かされている気がする。

命と引き換えに
彼らの
痛みを引き受けた。

そんな気が

する。

昨日は
母に会いに
ラーメンを食べに行く。

母の優しさに
胸が震えた。

お母さん
大好き。

優しくて
あったかい。

そのあと
夫の実家に行くと
ちょうど年越し用の餅を作っていた。

2人とも
とても嬉しそうで
おかあさんははしゃいでいるようにみえた。

可愛い人だなあ。

なんだか私まで
幸せになった。

金魚が欲しくて
水槽を準備したんだけど

近所のペットショップにいくと
悲しくなった。

１時間程
魚たちを見たらふと、気付いた。

ああ
そうか。

私は
愛され育てられた人から
金魚をお迎えしよう。

コツコツと。

そんな風に
命を大切に出来る人がふえたなら

悲しい場所が
少しでも減るといいな。

思い出した。
金魚を愛している人を。