板読み要素

本記事を書いている段階で、私は板読みの要素をトレードに盛り込んだことはありませんでした。ただ、数年ほどローソク足とボリュームのみでトレードしてみてから、板読みができた方が、エッジを取りやすいのではと考えるようになりました。(特にエントリーの部分)
kindleで板読みデイトレードについて、まとめてくれている電子書籍があるので、参考にしました。内容がすっきりしていてとても入ってきやすかったです(リンクは下記に貼っておきます。)。ここでは、板読みする上で重要視しておきたい要素をまとめておく。

アグレッシブな買い/売り

これは、大口投資家の成り行き注文のことだと思えばいいです。なぜ成り行き注文がアグレッシブかというと、約定までの時間を急いでいる(急いでポジションが欲しい)からになります。急いでいない場合は、なるべくお手頃にポジショニングする必要があるため、指値注文をする方が良いです。さらに、“大口の“という点がポイントです。大口投資家は、小口投資家よりも早く情報を知ったり、特別なトレードツールを使っている可能性があります。
 アグレッシブな買いや売りがあった時には、小口投資家は同じ方向にポジショニングすることが望ましいです。

アイスバーグ注文

アイスバーグ注文は、実際約定させたい数量を小分けにして約定させていくための注文方法です。アイスバーグ注文を出している大口投資家は、成り行きで買うほど急ぎではないが、少しづつそして、こっそりとポジショニングしていきます。この段階では、トレード対象の価格がまだ上下する可能性があるため、エントリーのシグナルとしては、弱いです。

板のキャンセル

板のキャンセルからは、いくつかの意味を読み取れます。

  1. ポジションを取る気がないキャンセル
    最も単純なキャンセルのシグナルで、トレーダーが想定している方向と逆方向に価格が動くと思った時、あるいは、価格の方向がわからなくなった時に、注文を止める行為である。シグナルとしては、キャンセルされた注文の方向と逆方向に価格が動くというシグナルになる。

  2. キャンセル後に、板を落とす動きがない
    1が起こったあとに、大口投資家が薄くなった板を落とそうとせずに、状況が変わらない場合である。キャンセルがあった注文の方向に相場が動くというシグナルとなる。

  3. 誘い込み
    1が起こった後に、キャンセルされた薄い板を落としにぶつけてくる指値注文がすぐに買われる場合である。これは、大口投資家が、板を薄くしたと見せかけて、同価格に指値注文を誘い込んでいる状況である。この場合は、キャンセルされた注文と同じ方向に強いシグナルを発している。

板の積み上げ

以上なほど厚い板が現れた場合、それは、大口投資家の利食い注文、もしくは、見せ板の可能性があります。

  1. 利食い注文の場合
    大口投資家は、なるべく有利に参入し、なるべく有利に利食いします。したがって、ある価格帯に特別厚い板がある場合は、大口投資家があらかじめ出している利益確定のための板である場合があります。言い換えれば、この価格帯までは、変動するという見方ができるため、相場は厚い板に向かって動くとも言えます。

  2. 見せ板の場合
    レンジの動きの端ではなく、中間で急に厚い板が出てきた場合、それは大口投資家の見せ板である可能性が高いです。見せ板なので、その名の通り、大口投資家が利食いするための価格操作を意図した板だとわかります。したがって、レンジの中間で現れた厚い板を見たからといって、すぐにポジションを決めるのはいささか不安であると言えます。

まとめ

板読みの4要素についてまとめました。これが全てではないですが、経験の中で精度を上げていこうと思います。暗号資産の取引だと板はどうなるのだろうか。。。

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