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メロンソーダの覚醒

たぶん、7つくらい箱があって、ほかのやつはなんかふつうの木の色だったきがするんですけど、きがするだけでたぶんほかの人の目から見たら違う色なんかもしれんですけど、わたしには一個だけ、メロンソーダの色の箱があるようにみえたんです。や、もうちょっと水色ぽかったか?
開けるか、開けずに持っとくか、ちょっと迷って、開けてみようとしたけど、開きそうになくて、なので、そのまま抱えとくことにしたんです。箱は両手でいい感じに持てるくらいの大きさで、まあそのときの自分の大きさもよくわかんないんであれなんですけど。なにも入ってないくらい軽いような、ちょっとだけずっしりくるような、へんなおもかるさ、ケサランパサランがとんでた気がする。
それもったまま、とくに行くとこないしすることもないなあってなって、あ、でもすることあるし、たぶん行くとこあるや、こっちだわ、って思って、ちょっとだけ明るいほうに歩いてみました。全然行きどまりがない気がして、実際なくて、なんかよくわからない、あったかいような、知ってるようなにおいがだんだんしてきて、あっ、やっぱりこっちだったんだなって確信が持てました。もってたメロンソーダぽい箱は、歩いてるうちにわたしのおなかに帰化してて、あっ、やっぱりこれだったんだなって、確信が持てました。歩いてたら、だんだん眠たくなってきたんで、いったんねむることにして、だからわたしはいまもねることがすごくだいすきで、寝すぎたからわたしはひとよりちょっと背が高い。それがいいよっていってくれるひとにあうためにたぶん、うまれて、それで、いまここにいるわけです。メロンソーダがすきで、無性にのみたくなるのも、たぶんそのせいだ。おわり

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