【ペットロス】と向き合うために私がしたこと
【これは2022年1月に公開した記事に加筆修正したものです】
今回は辛かったこの1年を振り返り、私がペットロスと向き合うために、また、ペットロス症候群を長引かせないようにするために試してみたことを書き記します。よろしくお願い致します。
ペットロスとペットロス症候群
ペットロスとは、PET LOSS のことで、死別や、行方不明などの離別でペットを失うことを意味します。
また、ペットロス症候群とは、ペットを失ったことで受けたダメージが引き金となって起こる、さまざまな症状のこと。
ペットを失った後ある程度の期間は、不眠や食欲不振、無感動、涙が止まらない、などの状態になることがあるかもしれません。
しかし、これはごく当然のこと。
留意したいのは、これらの状態が長引くことで心身の健康状態に多大な影響を与える可能性がある、ということです。
愛猫との死別
今年(2021年)は私にとっては辛い一年でした。
昨年末12月30日夕方から突然愛猫が体調を崩し、ブログ上では、そして、愛猫が元気になると信じるためにも、大丈夫と発信し続けましたが、正直なところ看病すら辛いものでした。
具合の悪い様子を見るのも苦しいのに、何度も何度も倒れてはけいれんする姿を、何もできずにただ見ているだけでしたし、また、愛猫がこちらが心配し動揺している様子を感じ取ったかのように、倒れそうになると耐えている姿を見るのも辛いことでした。
最期のその日まで家族を見守り、元気になろうと頑張ってくれた猫でした。
私には、友人も収入もほとんどなくなったけれど、このコがいるから幸せ。大好きだよ、ずっと一緒だよ━
そう毎日言っていたのに。
24時間一緒にいたのに。
寝るのも、起きるのも一緒。
風呂に入ればドアの前で待っているし、トイレにまでついてくる。
座れば当たり前のように膝にのり、立っていても肩までジャンプしてしがみつくので、そのまま抱いて家事をする。
そんなコが居なくなってしまった━
ペットロス症候群は私にとって過去最大のものになるであろうことが予想されました。
ペットロス症候群が長引いて、心身共に不健康になれば家族に迷惑をかけるし、私自身もそうなることを望まない。
ペットロス症候群を長期化させないために私が行ったこと
掃除と片付けに精を出した
愛猫の死後、まずは猫用トイレや猫砂の始末、猫用の食器などを片付けました。
そして、その勢い?で、家の中の片付けに取り掛かりました。
実際の生活空間を片付けることが、心の整理に繋がるのではないかと思ったのと、もともと片付けは好きなこと、ただ一心に目の前のものを片付けてゆきました。
ぬいぐるみを迎えた
以前から可愛いと思っていたぬいぐるみ、ビーニーブー(Beanie boo’s)
ビーニーブーシリーズは、見かける度に可愛いなあと何度か手にとったことがありましたが、我が家には生きているぬいぐるみがいるからと、買うには至りませんでした。
少々不思議なお話ですが、ある日コンビニエンスストアで買い物を終え、会計を待っている時に、ナゼか後ろがキニなる、呼ばれたような気がすると思い振り返ると、そこに置いてあったビーニーブーの何体かの内のScrappyに強く惹かれました。そしてナゼだか
「ああ、ここにいたのか」
と感じ”連れて帰り”ました。
まさか、50歳を過ぎてぬいぐるみを買うとは。
亡き愛猫は、耳の後ろとお腹の一部だけクルクルと毛がカールしていました。このScrappyをみた時、それを思い出したのだと思います。
ぬいぐるみとはいえ、かわいらしい顔をみるととても和みます。
ぬいぐるみを買う前は、ファーの帽子を出してきていつでも撫でられるようにしていました。撫でる行為が効果があるのではと思ったからでしたが、Scrappyを迎えて帽子はタンスに戻しました。
また、家族が「ひざねこ」をプレゼントしてくれました。
かわいい顔を眺めながら、ぬいぐるみであればどこへでも、飲食店でも連れていくことが出来るなあと思ったこともありました。
泣くこと悲しむことをそのままにした
愛猫の呼吸が止まった時、私は泣き叫びました。
ドラマや漫画の中のことだと思っておりましたが、人間、本当に泣き叫ぶのだな、そしてまさかこの私がそうなろうとは、今でもそういう思いです。
ひとしきり泣き叫んだあと、汚れてしまった愛猫の体を拭いて、亡くなる前によくいた場所に寝かせ、苦しみのあまりカッと見開いていた目のまぶたを閉じ、だらりと伸びた舌を傷つけないように口の中にしまいました。
そしてまた、動かなくなってしまった猫の体を撫で続け、声を上げ泣き続けました。
その時一人きりだった、ということも今思えば幸いだったと思います。
側に家族が居たら、あんな風に泣き叫ぶことはなかったかもしれません。
このコ(愛猫)を取り上げられたら、私は生きていけない━
そう思っていたのに、生きている。
毎日泣き、日々息苦しい。
「泣いても(亡くしたペットは)帰ってこない」
そう言われたこともありましたが、あふれる涙を我慢する必要はない、「涙活」という言葉があるくらいで、むしろ泣くこと、涙を流すことがストレス解消に繋がる場合もあります。
新しいことを始めた
ペットロス(症候群)を救うのは新しいペット━
私にとって、亡くなったばかりのその愛猫が、まさにそういう存在でした。
愛犬と、先住の愛猫を立て続けに亡くした、そのひと月後に迎え入れた保護された子猫。
引き取った当時は体重300グラム、子猫用ミルクを作ってのませたり、離乳食を作ったり、手をかけているうちにペットロスの悲しみが癒されていきました。
そういった経験上、新しいペットが効果的なのは十分すぎるほどわかってはおりましたが、今は野良猫も捨て猫も見かけることがほとんどなくなったので、そういった機会もその頃にはありませんでした。
そんな時に、愛猫が居た時にはできなかったことをしてみようかと、ふと思いつきまして。
完全に猫中心の生活で、外出も必要最低限しかしていなかったので、外出?どこかふらりとウィンドウショッピングでもしようか━
とてもそんな気持ちになれません。
楽器や歌の練習?
やはり気持ちがついていきません。
そんな時に、ふと思い出したのが音声配信のことでした。
何かの折で音声配信サービス”stand.FM”の事を知ったのが2021年3月で、少し興味を持ったものの、その月末に愛猫が発作を起こしたこともあり、そのまま忘れて過ごしていました。
亡くした猫はとても耳がよく、とくに私が歌ったり、大きな声でしゃべることをとても嫌がり、怒ってかみついてくるほどでした。
音声配信で話してみようか━
喋ることは誤嚥防止トレーニングにもつながるし、愛猫の死から一ヶ月ほど経って迎えた自分の誕生日が一粒万倍日、天赦日、甲子の日とたまたま物事を始めるにあたって吉日だったこともあり、思い切って音声配信を始めてみることに致しました。
始めてすぐに「話す」ことは「離す」こと、「放す」ことに繋がるという話を耳にしました。
私自身は、音声配信で辛く悲しい話はなるべくしたくないと思い、愛猫を亡くしたことについてはなるべく口にしないように気を付けてはおりましたが、それでも、なんにせよ「話す」ということは私には効果があったように思います。
さいごに
以上、ペットロス症候群を発生させない、長引かせないために私がしてきたことですが、更年期ということもあり、ペットロスが原因と思われる多少の不調はあります。
自分自身を責めたり、他を恨みたくなったり、感情の起伏もそれなりにありましたが、新しいことを始めるとそれはほとんどなくなりました。
代わりに、落ち着いてきた証拠なのか、一時期治まっていた、というより、それどころではなかった、脳貧血のような症状が頻繁に出てきました。
それでも、食欲もあるし、早くに目は覚めますが眠ることが出来ています。
悲しみや苦しさに捕らわれた時にも、
「いつまでもこのままじゃダメだ」
と思うのではなく、忘れがちですが自分自身を親友のように扱うことを心がけています。
私を猫バカにした、亡き愛猫。
やさしくて、かわいくて、かしこい、美しい猫の国のお姫様のようでした。
まだよそさまのペットの話を見聞きすると苦しくなりますし、ソーシャルメディアで動物の画像を見るのがつらくアカウントを削除したりもしましたが、それも時が解決してくれることでしょう。
追記【スタエフ】
この記事を書くにあたりペットロスについて調べていた中で、「グリ―フ(Grief=悲しみ)」「グリーフケア(Grief Care)」という言葉に行き当たりました。
そして、すぐ後にstand.FM=スタエフで繋がった方が、偶然にもグリ―フケアを専門とされていまして、とてもわかりやすくお話をしてくださっています↓
印象深かったのは、
「怒っていいんですよ」
と言っていただいたこと。
この年は長年交流のあった中学時代の先輩の訃報も入り、他にもいろいろ。辛さも悲しさも飲み込むしかなかったので、この言葉でずいぶん気持ちが救われました。
ありがとうございました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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