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第十四首-読了の日に職退くと決めてをり半頁づつ読みゆく聖書

十四首目。どんなものにも終わりはあって、それは突然起こるものだったり、はたまた徐々にやって来るものだったりします。果たしてそのどちらが幸福なのかはわかりません。だけど、少なくともわたしはその終わりをちゃんと手の中に、あるいはそこから零れ落ちそうになったときはそっと手を伸ばせるように、その準備だけはしておきたいと思うのです。

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わたしたちの人生をもしも神がつくっていてそしてまたそれが紙で出来ていたとしたら、1日が1ページ、365日で365ページ、それだけで一冊の書物になって、しかもそれが数十年、つまり数十冊積み上がることになる。

想像しただけでぐったりする。
ぐったりするような長い時間をわたしたちは生きている。

だけど実際1ページ全部埋まるような1日なんてそうあるものではなくて、あるのはだいたいが1、2行で終わってしまうような日々だ。

たとえば。

たとえば1日が1ページじゃなくて1行だとして、そうするとだいたい18日で1ページになって、となると365日でおよそ20ページ、それが80年続いたとして160ページ程度。一冊の本には足りない厚さだ。

想像しただけで泣きたくなる。
泣きたくなるほど短い時間をわたしたちは生きている。

生きていく。

読了の日に職退くと決めてをり半頁づつ読みゆく聖書(大崎瀬都)

蓮沼執太フィル「Hello Everything」

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