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第九首-白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ

九首目。ずっとひたむきにそれを続けているっていうのは強いもので、作家になった彼もアイドルになった彼女もやっぱり続けることだけは止めなかった人たちでした。

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生きていると、様々なものに影響を受ける。兄や姉に、父や母に、あるいは友人や教師たちに。それは人に限ったことではないだろう。小説やマンガ、映画や音楽。世界にはともすればわたしたちの色をすっかり変えてしまう力を持った物で溢れている。

影響を受けること自体はいいことだ。人はそうやって自分の世界を拡張していくものだし、拡張されることでしか手の届かない世界というものも、ある。

しかし、ふと気づいてしまう瞬間がある。そうやって手を広げて、変わったようなつもりになって、でも、その先にあるものは、果たしてわたしの掴みたかったものなのだろうか。

開いたてのひらはなんだか他人のもののように無愛想で、だけどこれがわたしの手、忘れないように目に焼きつける。いつか本当に大切なものを掴むために。

白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ(若山牧水)

スピッツ 「インディゴ地平線」

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