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第八首-呼び出した目的だった愛はもう全部出したし帰っていいよ
八首目。タイミング的に今かな、と思ったので今回は佐々木あららさんの歌にしました。ときどき無性に露悪的なことをしたくなるのはきっとたぶん創作者の常で、だからあれを口角泡を飛ばす勢いで怒っている人たちの多くはただの傍観者なんだろうなと思います。
まぁ、それでも決して気持ちのいいものではないですけどね。とはいえ「ファンだったのに裏切られた気持ちだ」みたいなコメントをどっかで見かけたときはより不快な気分になったのもまた事実です。
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すごく理不尽だしただのクズじゃねーかこいつ、って感じのこの歌は、でもよく見るとちゃんと愛を出していて、愛は愛で、だとしたらこれは勇気を出して好きな女の子を放課後校舎裏に呼び出して告白した男の子が、「ごめん、きみとはつきあえない」ってあっさり振られちゃってだから苦し紛れに「そっか、うん。そうだよね。じゃ、もう帰っていいよ」って強がってる状況の歌なのかもしれないそんなわけない。そんなわけないしそもそも校舎裏に呼び出すのとかいつの時代だ。
自分の目的(愛)はもう果たしてしまって、だからなんというか手持ち無沙汰で、どうする? 帰る? というこの歌の中には「相手」が存在しない。一方的な愛だ。もっというとこの彼(と敢えて言い切る)は自分が放った愛それだけで完結したがっているようでもある。
物をつくる。それは誰かと繋がることでもある。でも、つくればつくるほど、繋がれば繋がるほど愛は愛だけでは完結できなくなって愛が愛から逃げて行ってしまうような夜もあって、だからそんなとき彼はこの歌を思い出す。
呼び出した目的だった愛はもう全部出したし帰っていいよ(佐々木あらら)
クリープハイプ 「HE IS MINE」
※この記事につづきはありません。でも、このnoteがつづくかどうかはあなたのおひねりにかかっています!(どーん!) もっと読みたいなーって方はぽちっと応援していただけるとうれしいです(゚∀゚人)
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