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第十七首-背表紙に取り囲まれてぼくたちのパラパラマンガみたいなくらし

十七首目。連続、ということばに対する違和感をずっと感じています。今日の自分と明日の自分、その間には目には見えないうっすらとした切断があって、わたしたちはそういった日常を継ぎ接ぎながら生きている。そう思うと少し、気が楽になるのはわたしだけでしょうか。

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朝目覚めて、夜に眠る。
息を吸って、静かに吐く。
右足を前に出して、左足がそれにつづく。

ぼくたちの人生はフィクションじゃないから、目が覚めて毒虫になっていることも、右手が突然女の子に変わってしまうこともない。

だけど。

そんな繰り返しがときどき嫌になったりして、ときどき意味もなく徹夜をしてみたりする。ときどきぎりぎりまで息を止めてみたりする。ときどき意味もなくスキップしてみたりする。

何かから逃げるように。伸びる手から逃れるように。

ときどき。

ときどきどきどきするために。

背表紙に取り囲まれてぼくたちのパラパラマンガみたいなくらし(木下龍也)

椎名もた(ぽわぽわP)「ストロボラスト」

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