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フィギュアで服を作る時の話。


こんにちは、猫丸です。
以前服を作る時に厚ぼったくなると言う質問をいただいたのでそのお話を。

アナログ(パテ粘土)の場合

パテで作る場合は厚ぼったくなるからと言って体を服の分一回り小さく作るのは大変なので、襟首の部分や袖・裾・しわの部分だけ厚みを作りその他は体を利用します。服がロンTみたいな薄い素材なのかトレーナーのような厚い素材なのかで付け足すしわや襟・裾の厚さを調整します。

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ボディスーツ的なものでしたら小さいシワだけ、コート的なものでしたら体の凹んでいるところをならすように盛って大きいしわも追加、みたいな感じです。

デジタルの場合

デジタルだと色々とやり方があるかと思いますが、私がZBrushで主に使うのはマスクからExtractで少しだけ厚みのあるパーツを別に作る方法です。どんな服の種類(Tシャツ・トレーナー・ボディスーツ)でもほとんど最初はこのぐらいの厚みです。Doubleを点灯させておくと内側にも厚みが付くのでボタンを押しています。(後で厚みの調整はするのでどちらでも)
Extractでこれを作った後で厚みによってどこを膨らますか伸ばすかとかしわの大きさを変えながら作りたい形状にしていきます。
アナログと違ってデジタルはきちんと服を体の上に作っていきます。(ボディスーツみたいなぴっちりした物はアナログと同じような作り方をする場合もあります)

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デジタルの場合は体の上から服を着せるように作っても実際の大きさにすると薄皮一枚の厚さでしかないのでこの方法で作っても厚ぼったくはなりません。アナログだと手で作れる薄さに限界があるのでこの方法ではなくしわや裾をプラスしていく作り方をします。

スカート

スカートは腰からお尻の半分ぐらいまでをスカートの厚み分小さくして
スカートを作ります。(腰は相当小さくなります)
マントなら体を少し小さく・・・と言うように元の大きさから逆算して作ってください。

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スカートはデジタルもアナログも考え方は一緒です。

一番上の服を違和感の無い大きさで作って、そこから下に着ている服は逆算で小さくします。腰回りはトップス・スカート・腰と腰の上に最低2枚は布が来るので腰は相当細くなります。

スカート以外にも逆算して細く(小さくしたり服やマントや布がかかっている部分だけ削ったり)するところは沢山あると思います。

慣れていない時は服の厚みを逆算して体や下に着ている服を細く作るのは違和感だらけでよく分からなかったのですが、いくつか作ると大体どのくらい細くすればいいのか分かって来ますので、最初のうちは思いっきり細く(小さく)作るぐらいでちょうどいいかと思います。

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