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シンウルトラマン感想(ネタバレあり)

わくわくしながら観れて、良い時間でした。自分なんかが評論する立場にないし、ウルトラマン知識は初代ウルトラマンのみ(うる覚え)。という前提のうえで、シンウルトラマンを観た感想です。ネタバレしてるので、まだ観てない人は読まない方が良いです。

■良かったところ箇条書き

・ウルトラマンの質感、動き
・セリフ「美しい…」 ※訂正「綺麗…」だったみたいです
・メフィラス星人の振る舞いやセリフなど、最初から最後までの行動すべて
・科学特捜隊メンバーが普通っぽいところ

■物足りなかったところ箇条書き

・終わり方
・まくし立てるシーンすべて
・ゼットン戦
・苦悩が描かれていない

偏った見方による感想

面白かったんですよ!ウルトラマンの立ち姿や質感が美しかったのと、メフィラス星人の誰より日本人的なところがツボでした(笑)
でも正直なところ、個人的な感想としては、ゼットン戦がイマイチで後半が物足りなかったです。これは、ゼットン戦でトラウマを植え付けられた人間の、偏った見方なのだと思いますが…
初代ウルトラマンを観たのは小学生の頃だったのですが(テレビで再放送でやってた)、あの当時、僕が抱えたゼットンへの絶望感は、あんな「〇〇兆のエネルギー云々…」って言葉とか、「宇宙空間でエネルギー貯めてます」みたいな描写じゃあ到底表現しきれないものがあったのです。

うる覚えですが、初代ウルトラマンのゼットンは、音もなく…消えるんです。そして背後に出現するんです。何というか、ずっと、怪(かい)、な感じなんです。たまらなく嫌な予感がするんです。もちろん肉弾戦じゃあ勝てない。そして頼みのスペシウム光線も効かない。え?!じゃ、じゃあ、どうするの???と焦って観てると、なんと、スペシウム光線が跳ね返され、ウルトラマンがなすすべなく崩れ落ち、敗北する、という。。。(え、嘘、負けるなんてありえるの?最後は勝つんじゃないの?嘘だろ…嘘だァァア!!!)という、あのどん底の絶望感。主人公が負ける、という、子供にとってはキャパオーバーの衝撃的な展開。ゼットン出すならあの絶望感を描いて欲しかったのです。

まあでもそれは僕みたいなライト層の勝手な考えであって、ディープな庵野さんの世界だとああいう感じに表現されるのか、という意味で興味深かったです。
でも僕なら、あのゼットンの怪(かい)な恐怖を徹底的に描くために、なんならウルトラマンを肉体的・精神的に再起不能にするための強烈なシーンを入れるなあと思いました。そう考えながら気付いたのですが、あの怖くてたまらなかったシーンを、いつのまにか僕自身が求めていたのです。トラウマって性癖(?)になってしまうんですね…
そんなことを思いながら観てたので、終盤はちょっと個人的にあんまりでした。

とは言え、ひさびさに映画館に行けたし、ゆっくり2時間楽しめたし、僕の性癖も再確認できましたし、良い時間でした!あれだけ面白い映画として具体的に映像化するって、やっぱ庵野さんサイコー!!!!という話でした。おしまい。

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