jcomの回線が悪く言われる理由を実感した話|流合雑音
昔からのユーザ
実家にいる頃からjcomの回線を使っていたのだが、個人的には特に大きな不便を感じることはなかった。
たしかにオンラインゲームをする人にとっては、あまり良い回線ではないことは知っている。しかし、別にゲームをするわけでもないので気にしていなかった。
さらに、家にいる時のネットなんて動画見るかそこらで、特に大したことはしていなかったのも大きい。
たまに回線の調子が悪くなることがあっても、まあいいか、ですませていたし、それはどこの回線も一緒なのではないかと思っていた。
今住んでいるところはjcomの1Gのプランが無料ということもあって、そのまま使い続けることにしていた。
そんなに速度は出ないだろうと期待していなかったが、そこそこ早いので満足していた。
急に重くなった
しかし残念なことに、ここ数週間やたらとネットが重くなる現象が不定期に発生しはじめた。
そのときの回線の速度を計測してみると、上りがほぼ0に近い。
いままでならしゃーなしで済ませていたのだが、リモートワークで仕事をするようになってから、それでは済まなくなっていた。
何日かすれば直るかもと思い、回線が遅いときはひとまずスマホのテザリングで乗り切っていたのだが、容量の上限もあるし、遅くなったら回線を切り替えるのも面倒だしで困っていた。
結局放っておいてもなかなか改善しないので、サポートに問い合わせたところ、原因はjcomなどケーブルテレビ事業者の回線特有のものだった。
流合雑音
その原因は流合雑音という現象だそうだ。
ケーブルテレビの回線では家庭側の配線に同軸ケーブルを使っていて、そのケーブルは周囲のノイズを集めやすいらしい。このノイズが家庭側から上り方面に向かって多く集まってしまうと、ノイズが積み重なって速度が著しく低下してしまうとのこと。
これが普通の不具合と異なるのが、自分で対策ができないところだ。
モデムを再起動したり、機器の修理をしてもらえれば治るというわけではない。
ある地域で流合雑音による速度低下が起きているとなると、そのノイズの原因を突き止めなければならず、その原因調査と対策がいつ完了するかわからない。
いやー参った。
そんな致命的な問題が根本にあるなんて知らなかった。
そりゃ契約のときにそんな不利なこと言えないだろうから、今回そういう現象が起きて初めて知ることになったわけだ。
無料で使っている身としては他の回線を引いてくるのもまた金がかかるし、手間もかかるから、ひとまずテザリングで乗り切るしかなさそうだ。
今回の速度低下の原因特定が済んですぐに落ち着いてくれればよいのだが、また起こらないとも限らない。
次に回線を選択するときには、jcomなどのケーブルテレビのネット回線は選択肢から外れそうだな、と考えた今回の一件だった。
蛇足
今回の件で代わりになりそうな回線を調べていて、5Gの恩恵を感じたのと、時代に取り残されそうな危機感を覚えた。
去年の夏からあったらしいのだが、docomoのhome 5Gというルータ。
今までは家の回線といえば、外からケーブルを引き込んでなんやら機器を接続して、というイメージしかなかったが、もう電源と5Gの回線さえ掴めれば、高速なネット環境が整うらしい。
なんだか同じものをぼんやり使い続けていると、新しくてよいものについていけなくなるのだな。やだやだ。
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