緊急事態宣言出ているのに、ナンパされた話

緊急事態宣言発令。
夜の街に人がいなくなり、早い時間から店も閉まり、スラム街のようだった頃。

わたしの仕事は、“そんなの関係ねぇ”ので、その日、仕事が終わり22時くらいに、最寄り駅に着いた。
駅から家に向かう途中で、タバコを吸っていた浅黒い少しガッチリした体格のイケメン風の外国人と目があった。
道にはその人と、わたししかいなかった。
 
「ハロー」と言うので、“こわいな”と思いながら頭を下げたら、
ついてきて、話しかけるのだ。

「△☓□○〜(わたしの靴の色がいいだの、なんだのを英語で)」
英語喋れないと日本語で言うと、
「□○☆〜(なんで喋らない?僕は日本語喋るのに)」と言う。
“知らないよ、めんどくさいなぁ”

「疲れてるのでやめてください」と言うと、「○☆☓〜(じゃあ、これだけ。一杯だけ飲まないかと、英語で)」と言うのだ。

“は?こんなデブ(当時)つかまえてどこで飲むんじゃい、それにあなたより歳上かもしれないよ?大丈夫?おばはんだよ?
飲み屋なんてどこも閉まってるのに、まさかコンビニで買って立ち飲み?
まさか、うちに来いって言うんじゃないだろうな、それともうちに来たいって言うんじゃないか?めんどくさいからやめてくれよ”

「急いでるのでやめてください!!」

全速力で走る。(走れない、デブだから) 

「○☓□△○〜!!バカー・・・・」
(遠ざかる声)

“バカって言った?今”
・・・・・・・・・・・・

後日、ちょうど1か月後。
同じ曜日、同じような時間。
最寄り駅に着く。
「ハロー」

“あれ?これ、聞いたことあるわね〜😭”

目も合わさず無視したらついてこなかった。


(おわり)

読んでくださりありがとうございます。

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