部活での食事制限

高校で陸上部に入って間もなく
陸上部顧問は
私を「ロング」と呼び始めました。

理由は
私ともう一人を除いては
全員短距離とフィールド競技だったので
「ロング=長距離」は私ともう一人に
限られていたからです。

ただし
なぜかもう一人の「ロング」は
苗字で呼ばれており、
「ロング」=私でした。

仮にそのもう一人を
「相棒」としておきます。

相棒は身長160cmくらいで
私と同じ位の体重でした。

一方私は身長155.5cmで
48-49kgの間を行ったり来たり。

今でも大体そのくらいの体重ですが
何故か当時は見た目50kg位に言われました。

しかし
毎日10-20kmの練習量があったので
もちろん「お肉がぷよぷよ」
という感じではありません。

どちらかというと、
がっちり体形になりかかっていました。

こういうのって、ダイエット効果が
なかなか出ないのですよね。

体重はほぼ変わらないのに
特に運動していない今は
むしろ細身と評価されます。

しかし
当時は育ち盛りの女子高生。

練習した分
しっかり食べていたので
健康でしたし
疲れ知らずでした。

陸上部入部から2月間は
そのまま問題ありませんでした。

3月間経過すると
実は自分はロードレースは好きだけど
トラックレースは好きではない
という事に気が付きました。

でも、中学時代から
高校では陸上部に入るように
ロードレースのコーチに言われていたので
辞めたくありませんでした。

なので、悶々としつつ
楽しく感じない練習を繰り返すうちに
膝を故障しました。

それでも夏休みの合宿には
参加したのですが
やはり膝が痛くて
あまり練習できませんでした。

合宿の最終日は高校の近くの
ファミリーレストランで
ご飯をご馳走してもらいました。

皆、好きなものを注文していましたが
私だけはシーザーサラダだけと
決められました。

「あまり練習できていないのに
食事をとると、体重が増えるから」
という理由でした。

その前から、顧問は私に
食事制限をするように
と指導していました。

顧問は、私の故障の原因は
体重過多による膝への負荷のためと
思っていた為でした。

早く回復したかったし
体重もコントロールするべきという
顧問の考えは理解していましたが
単純にそれを実行すると
このファミレスでの状況が
発生しつづけることも分かっていました。

ただひたすらに
陸上部で走って成績を出すこと
だけを考えたので
今思い返すと
自分で自分に、ずいぶんな仕打ちをした
と感じます。


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