占いが好き
昔から類型論とかはすごく好きで、血液型から何からいろんなものを読んでいた。
よく「型にハマるのが嫌」という言葉を聞くけれど、私の場合、自分が死ぬほど好きだから、自分を説明できるものがあるのは嬉しかった。なんというか、自分がこの世にいていいんだ、極端にいえばそんな感じだった。あてはまる型があることで、自分が存在していることを感じていた。
雑誌に載っているような占いは、型に加えて未来を示してくれた。無論、明確な未来ではなくて、未来の出来事の解釈方法を教えてくれる感じ。それを知れば、逆に頑張ることができたり、気をつけることができたり、言い訳に使えたりする。それがよかった。
で、本題なのだけど同僚にプロの占い師がいる。
もともと個人事業主として占いとその他の活動で生計を立てていたが、いまの会社ではアドバイザーで入社したあと別な仕事に異動して、今は占い師は副業で活躍している。
彼女が副業で始める前は気軽にタダで占ってもらっていた(さすがに申し訳なかったので行った店の会計は私が全額払うことに決めていた)。
で、実際副業で始めたため改めてお金を払って見てもらうことにした。手相、顔相、星読み、龍神カードといったさまざまな手法で、30分4500円とかだったと思う。30分どころか、1時間ぐらい話してくれた。
良心的な値段だ。
そのとき言われたことはメモしてあるけれど、時折読み返すことがある。
星読みでは生まれた日時、場所から星座と惑星の位置を導き出し、生まれたまま持っている本性?から現在の状況、今後の未来まで幅広く占ってもらえる。いわば星座占いの本格版だ。
詳細書くと大変長くなるので、自分の中で一番心に残っていることだけ、ピックアップしようと思う。
①快・不快が行動原理
前のエントリにも書いたけれど、この軸が最も強い判断軸らしく、本能的にそこを嗅ぎ分けるらしい。加えて繊細なたちでもあるため、不快の状況が続くと暴走(メンタルやられたり、ちゃぶ台返したり)してしまうとのこと。
②太陽星座と月星座
これは星読みの概念で、とても納得した概念。同時に救われた概念。生まれ落ちた時の星座は月星座といって、本性みたいなイメージ。それに対し太陽星座は目指したいと思っているイメージ。星占いで6月はふたご座〜とかいうのはこの太陽星座を指している。
私の場合はだいたいこんな感じになるそうだ。
太陽星座(ふたご座);
・器用で可能性を試したい。
・固定したところにとらわれたくないし、拘束されたくない。
・美学があるからそれは分かって欲しいけど、一定距離はとりたい。
・オフィシャルな場ではそつなくこなしたい
月星座(獅子座)
・自分を表現したい
・クリエイティブな才能だし、人と違う自分を表出したいタイプ。また、華がある。
・言葉に説得力のある人。なにより徹底的に納得しないと口を開かないから(曰く、全細胞レベルで納得しないと話さない)。
・じっくりコツコツ交流を深めたいタイプ。
・一回気持ちが爆発すると手がつけられなくなるし、めちゃくちゃ繊細。感受性が人の数千倍。水がなみなみ入ったポリタンク。
(ちょっと記憶ベースなので間違いもあると思う)
読んでもらうとわかると思うけれど、本音と人前での行動が乖離しやすいタイプと言える。根はめちゃくちゃ繊細だし寂しがり屋だけど、オフィシャルな場ではそつなくこなすようにみられたいし、一定距離を置いて欲しい。だから、本心が置いてかれがち(正確に言えばどちらも本心なのだけど、便宜上月星座の方を本心と定義している)。
で、この概念の何がいいって、「二面性があって良いんだ」ってことを教えてくれたこと。太陽も月も、両方とも当てはまる部分は感じていたし、実際その乖離に悩んだり、どっちが本心だかわからなくなったりもしていたけれど、この概念を聞いてホッとした。二面性はあってよくて、どちらがより本心に近いのかも。
③アーティスト肌、感受性のくだり
感受性が豊かだ、というのは自覚していた。幼少期から本と名のつくものは片っ端から読んでいたし、特に欧米児童文学の有名どころは大抵よんでいたから、たぶんその賜物だと思う。ただ、それが人生において良いように作用したことはほとんどなかった。
むしろいらんところで傷つき、性別との乖離にも悩んだ。周りの人より神経が細いから、何度も鬱になったし、体力的にももたないことが大半だった。
要するに、自分の弱点だとおもっていた。
ただ、正確に理解していくことができていなかった。感受性が豊かというのは、1つの情報に対し、アウトプットまでの間で五感かそれ以上の感覚を総動員して思考しているということだ。
1の情報に対し、100万ぐらいの思考が走り、アウトプットとしては1(場合によってはもっと)が出てくる。
自分でも、思考が走っている感覚は感じることはあっても認識できていたかといえば危うい。たしかにそこかしこで、頭の中のHDが唸りをあげて猛回転する感覚を感じたことはあるし、なんならそれは快感だったけれど、それって多分めっちゃ疲れる。
普通の人がどんなものかは知らないけれど、星読みの統計上の普通と比べると数千倍らしいので、少なくとも普通の人の数千倍は酷使しているんだと思う。
そりゃ疲れるわ。
誰も好き好んでそんな燃費の悪いマシンに乗ったわけじゃない。
もっとのんびりドライブしたいんだけど、それだと退屈で死んじゃうのが今持ってるエンジン。
だから、この半年でそのエンジンを動かす上で最適なガソリンを探すことにしていた。やっぱり学術的な情報はとても心地よい。逆に大衆的なものは対象を超えた構造やマーケティングとしての狙い、その思想まで行き着いてしまうので、なんだか薄味。人に関する情報は、これはとても楽しいのだけど酒やタバコみたいなもので取り込みすぎると多分潰れる。
そうそう、本を読むときに感じている感覚を昨日考えていたのだけど、イメージでいうと特大のパンケーキを食べている気分になる。
面白い本だと、食べ応えがあって、甘くて美味しい。特に気に入った言説や考え方があると、レーズンやチョコチップを見つけた気分になる。ふわふわだけど、しっかり味がある感じ。
期待はずれの本だと、かさは高いけど、スポンジがスカスカ。なんか一瞬で食べ終わってしまって飽きちゃう。
そんな感じで、自分が健康に、心地よく生きていくために取捨選択すべきものがなんとなく見えてきたような感じがする。そういう意味で、自分の特徴をちゃんと理解できたし、取説読んだ気分になった。
(なんかちょっと自慢みたいな書き方になってしまった)
そんなこんなで割といい時間だった。ちなみに占ってもらった内容はこれ以外にも多岐にわたるので、興味ある人は声かけてください。関西の人なら紹介できると思います。人としてもすごいよい人なので、安心して紹介できます。こっそり宣伝して、終わり。
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