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PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)について

久しぶりに投稿します。というのも書くことがなかなか見つけられず停滞していました。

TwitterのタイムラインでちらほらPNSについてのツイートがあるので、今日は自分の体験談も交えながらPNSについて書いてみようと思います。

まずPNSとはなんぞ?

タイトルにも書きましたが、皆さんご存知の通りパートナーシップ・ナーシング・システムです。これを知らない看護師はもぐりと言っても過言ではないでしょう。

簡単に言えば、従来の自己完結型の看護方式から二人三脚型の看護方式にして患者ケアにあたるということです。

では何がメリットなのか?

〇お互いの知識や技術の補完ができる

他にもメリットがあると思いますが、今日はこの事について書いてみます。

この【補完】という言葉の意味は”不十分な部分を補って、完全なものにすること”です。

知識や技術の補完ということは、PNSを組む2人の看護師は対等な関係であり、先輩後輩関係なく意見を言い合える必要があるのではと思います。

ここで僕の体験談を例にしてみようと思います。

ある日後輩看護師Aは先輩看護師BとPNSを組んで仕事をするようになりました。Aは始業30分前に来て、情報収集、点滴の準備、ラウンドの準備をしました。始業5分前に来たBに「よろしくお願いします」の挨拶をしましたが、「あ、はーい」のみ。申し送りが終わり、ラウンド前にペア間での打ち合わせが始まりました。A⇒Bに患者情報や今日の予定、ケアの共有をしていると、「あなたこの人何の疾患か分かってるの?」「術後の観察項目それだけ?」などなど拷問テストのような時間が流れる。逆にB⇒Aは「今日は〇〇します、ここをみます。」、それに対するAは「はい」しか言えず。

皆さんお察しの通り、このBさんは所謂ツボーネです。補完という文字が頭の中のどこにも無いようです。

仕事が始まりました。はじめは2人でラウンドをしているが、ひとたびイベント(例えばオペ・検査出し、入院取り)が起きると、もうバラバラになり別行動。気が付けばもう夜勤への申し送りの時間。まだ仕事を1人で上手く回せないAは「すみません、まだこれとこれとこれが残ってて」。Bは「え?なんで何してたの?日中もほとんど別行動だったよね?」と。当然それを言ってもBは何もせず、Aが一人で黙々と仕事をし何とか終わらせたが、その間Bは何をしているのかAは全く分からず。終わったことをBに伝え、「何か残ってますか」と聞くAに対して「あとは自分でやるからいい」と。

もうPNSの概念は遥か彼方へ行ってしまい、これまでの自己完結型看護+ただの拷問のような時間になっています。

これは極端な例なのですが、恐らくどこの病院でも同じ現象が発生しているのではないかと思います。

先輩後輩の垣根を越えて意見を言い合うなんて到底不可能です。

ではどうしたらこの2人は上手く仕事できたのか?

まず両者に通じて言えることは、”内省をすること

自分の行動や考えがその時その場に相応しかったのかを考えること。

A個人で言えば、”第3者に助けを求めること”が必要でしょう。それは別のスタッフやリーダー、師長でも誰でも良いです。そうすることで自身のストレスケアにもなり、援助がもらえる可能性があります。

B個人で言えば、”もう1度看護学校からやり直してくること”が必要でしょう。看護学校からとは言わず、小学校くらいにタイムスリップして、道徳の授業を受けてきてほしいです。(これ以上は言わないでおきます。)

結局何がPNSで一番大事なのか?

じゃあ結局何があればPNSがうまくいくのか?ということに関しては、僕個人の意見としては、【良質な人間関係】が必須だと思います。

誰も馴れ合いをしろとは言ってません。ある程度の節度をもった先輩後輩という上下関係であり、お互いはチームであるという認識があるといいかと思います。

ちょっと猫が遊んでアピールがすごいのでこの辺でやめておきます。

皆さんもご自分の部署での体験談を教えてもらえると助かります。

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